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公開番号2025020493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023123939
出願日2023-07-31
発明の名称衣類処理装置
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D06F 73/02 20060101AFI20250205BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】本開示は、排水経路及び排水タンク等からの漏水等の不具合の発生を抑制できる衣類処理装置を提供する。
【解決手段】本開示における衣類処理装置100は、被処理物4を収容する収容部5内の空気を処理して循環させる空気処理装置6と、筐体1内で発生した凝縮水を回収する排水経路及び排水タンク18と、処理運転を実行する制御部40と、を備え、空気処理装置6は、除湿部10、空気加熱部9、送風部11、及び、これらを連接するとともに収容部5に吸込口12a及び吹出口12bを有する送風路12、を含み、排水経路は、排水ポンプ20及び排水ポンプ20の手前に設けられる集水部19を含み、排水タンク18の水位を検知する排水水位センサ18a、及び、集水部19の水位を検知する凝縮水水位センサ19aが設けられ、排水タンク18からの溢水を集水部19に戻すための溢水経路が設けられる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
被処理物を収容する収容部を有し前面に開口を有する外殻と、前記開口を開閉する扉と、を有する筐体と、
前記収容部内で前記被処理物を保持する保持部と、
前記収容部の空気を処理して循環させる空気処理装置と、
前記筐体内で発生した凝縮水を回収する排水経路及び排水タンクと、
処理運転を実行する制御部と、を備え、
前記空気処理装置は、除湿部、空気加熱部、送風部、及び、これらを連接するとともに前記収容部に吸込口及び吹出口を有する送風路、を含み、
前記排水経路は、排水ポンプ及び前記排水ポンプの手前に設けられる集水部を含み、
前記排水タンクの水位を検知する排水水位センサ、及び、前記集水部の水位を検知する凝縮水水位センサが設けられ、
前記排水タンクからの溢水を前記集水部に戻すための溢水経路が設けられる、
衣類処理装置。
続きを表示（約 800 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記排水水位センサが満水を検知し、かつ、前記凝縮水水位センサが満水を検知した場合、異常を報知し、前記処理運転を停止する、
請求項１に記載の衣類処理装置。
【請求項３】
前記制御部は、前記凝縮水水位センサが満水を検知して前記排水ポンプの動作を所定回数以上行った場合、異常を報知し、前記処理運転を停止する、
請求項１に記載の衣類処理装置。
【請求項４】
前記制御部は、前記凝縮水水位センサが満水を検知した場合、前記排水ポンプの動作を行い、前記所定回数になるまでに前記凝縮水水位センサが満水を検知しなくなった場合、通常の処理運転を継続する、
請求項３に記載の衣類処理装置。
【請求項５】
前記制御部は、前記凝縮水水位センサの満水検知に応じて前記排水ポンプを所定時間動作させる、
請求項１～４のいずれか１項に記載の衣類処理装置。
【請求項６】
前記溢水経路は、前記排水水位センサより上部から溢水するように設けられ、
前記制御部は、前記排水水位センサが満水を検知した状態で、前記凝縮水水位センサが満水を検知しない場合、前記処理運転を継続する、
請求項１～４のいずれか１項に記載の衣類処理装置。
【請求項７】
前記制御部は、前記排水水位センサが満水を検知した場合、満水であることを報知する、請求項１～４のいずれか１項に記載の衣類処理装置。
【請求項８】
前記制御部は、前記処理運転中に一定時間毎に前記排水ポンプを所定時間動作させる、
請求項１～４のいずれか１項に記載の衣類処理装置。
【請求項９】
前記送風路は、前記溢水経路の一部として構成される、
請求項１～４のいずれか１項に記載の衣類処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、蒸気、熱、外力を付与するなどして衣類等の被処理物の状態を改善する衣類処理装置に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、タンクに蓄えられた水の水位を直接感知できる衣類処理装置を提供する。衣類処理装置は、衣類を収容する処理チャンバー、機械装置を収納するサイクルチャンバー、及び分離可能なタンクを収納するタンク設置空間に区画されたケースと、ケースの少なくとも一部を開閉するドアと、サイクルチャンバーに配置され、処理チャンバーにスチームを供給するスチームユニットと、サイクルチャンバーに配置され、処理チャンバーの空気を循環調和するヒートポンプユニットとを備える。タンク設置空間に設置され、スチームユニットに連結され、スチームユニットに水を供給する給水タンクと、タンク設置空間に分離可能に設置され、処理チャンバー又はヒートポンプユニットの少なくとも一つで生成された凝縮水を蓄えるドレンタンクと、給水タンクの内部に配置され、給水タンクの水位を感知する水位センサーと、ドレンタンクの内部に配置され、ドレンタンクの水位を感知する水位センサーと、を含み、ドレンタンク内部の水位センサーによりドレンタンクからの溢水を防ぐように構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１６６３７５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本開示は、衣類等の被処理物を蒸気に晒してシワ伸ばしなどを行う衣類処理装置において、排水経路及び排水タンク等からの漏水等の不具合の発生を抑制できる衣類処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示における衣類処理装置は、被処理物を収容する収容部を有し前面に開口を有する外殻と、前記開口を開閉する扉と、を有する筐体と、前記収容部内で前記被処理物を保持する保持部と、前記収容部の空気を処理して循環させる空気処理装置と、前記筐体内で発生した凝縮水を回収する排水経路及び排水タンクと、処理運転を実行する制御部と、を備える。前記空気処理装置は、除湿部、空気加熱部、送風部、及び、これらを連接するとともに前記収容部に吸込口及び吹出口を有する送風路、を含む。前記排水経路は、排水ポンプ及び前記排水ポンプの手前に設けられる集水部を含み、前記排水タンクの水位を検知する排水水位センサ、及び、前記集水部の水位を検知する凝縮水水位センサが設けられ、前記排水タンクからの溢水を前記集水部に戻すための溢水経路が設けられる。
【発明の効果】
【０００６】
本開示における衣類処理装置は、溢水経路により、排水タンクの予期せぬところからの溢水が防止され、また、２つの水位センサが設けられることにより、万一、水位センサに不具合が発生した場合でも、異常発生を使用者に報知したり、処理運転を停止したりして、漏水等の不具合の発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
実施の形態１における衣類処理装置の斜視図
実施の形態１における衣類処理装置の機械室を見えるようにした斜視図
実施の形態１における衣類処理装置の側面断面図
実施の形態１における衣類処理装置の空気処理装置及び蒸気供給装置の構成模式図
実施の形態１における衣類処理装置の操作部の模式図
実施の形態１における衣類処理装置のシワ伸ばし運転のフローチャート
実施の形態１における衣類処理装置の機械室近傍の要部側面断面図
実施の形態１における衣類処理装置の空気処理装置及び排水経路の構成模式図
実施の形態１における衣類処理装置の排水ポンプ動作のフローチャート
実施の形態１における衣類処理装置の排水ポンプ動作の他のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【０００８】
（本開示の基礎となった知見等）
衣類等の被処理物の生地についたシワを伸ばすためには、スチームアイロンのように高温の蒸気をシワ部分に噴霧することが有効な手段である。従来技術による衣類処理装置は、被処理物が本体内に吊り下げられて蒸気に晒され、乾燥されることにより、シワ伸ばし及び脱臭などの衣類処理を行う。
【０００９】
処理運転における蒸気供給工程において収容部の内壁面等に結露して凝縮水が発生したり、乾燥工程において除湿部で凝縮水が発生したりする。これらの凝縮水は適宜収集され、排水タンクに収容される。この排水タンクには水位センサが設けられ、排水タンクが満水になったことを報知するように構成される。
【００１０】
しかしながら、この構成において、水位センサが故障した場合、何らの報知も行われず運転が継続されて、排水タンクから排水が溢れ、強いては衣類処理装置から漏水等の不具合が発生する恐れがある。
（【００１１】以降は省略されています）

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