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公開番号2024177851
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-24
出願番号2023096216
出願日2023-06-12
発明の名称中綿およびその繊維製品
出願人帝人フロンティア株式会社
代理人個人
主分類D06M 15/643 20060101AFI20241217BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】中綿を含む繊維製品の圧縮梱包を開封した後にも、圧縮梱包する前と同様の物性を有する、中綿およびそれを含む繊維製品を提供すること。
【解決手段】シリコーン系表面処理された合成繊維であって、中空かつ平面捲縮である合成繊維が主体繊維である中綿。さらには、主体繊維の繊度が4~20dtexの範囲であることや、主体繊維である合成繊維がポリエチレンテレフタレート繊維であることが好ましい。ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含有することや、主体繊維以外に中空繊維を含有することが好ましい。また立体捲縮繊維を含有することや、該立体捲縮繊維が中空繊維であることや、ポリトリメチレンテレフタレート繊維であることも好ましい。及び、上記本発明の中綿を用いた繊維製品。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
シリコーン系表面処理された合成繊維であって、中空かつ平面捲縮である合成繊維が主体繊維であることを特徴とする中綿。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
主体繊維の繊度が4~20dtexの範囲である請求項1記載の中綿。
【請求項3】
主体繊維である合成繊維がポリエチレンテレフタレート繊維である請求項1記載の中綿。
【請求項4】
ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含有する請求項1記載の中綿。
【請求項5】
主体繊維以外に中空繊維を含有する請求項1記載の中綿。
【請求項6】
立体捲縮繊維を含有する請求項1記載の中綿。
【請求項7】
該立体捲縮繊維が、中空繊維である請求項6記載の中綿。
【請求項8】
該立体捲縮繊維が、ポリトリメチレンテレフタレート繊維である請求項6記載の中綿。
【請求項9】
請求項1記載の中綿を用いた繊維製品。
【請求項10】
繊維製品が、布団、枕、クッション、ぬいぐるみ、ダウンジャケット、寝袋、カーペットおよび敷パッドなどの各種パッドからなる群より選択される何れかである、請求項9記載の繊維製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中綿が充填された掛布団や枕などの繊維製品に最適な、耐圧縮性に優れた中綿およびその繊維製品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポリエステル繊維などの合成繊維からなる中綿および布団などの繊維製品は種々提案されている。中でもその保温性の高さから中空繊維は汎用されている(たとえば特許文献1,2)。
【0003】
ところで家庭用寝装・インテリア・衣料などの繊維製品、特に中綿を含む繊維製品は多量の空気を含んで基本的に嵩高である。そのため昨今の環境負荷低減の風潮に伴い、圧縮梱包して搬送し、輸送コストやエネルギーの削減や保管スペースの圧縮に貢献できる製品が、強く望まれていた。圧縮梱包しない場合、輸送エネルギー(輸送費、輸送数量、エネルギー排出量など)の効率が、大きく低下するからである。
【0004】
特に、寝具インテリア類のふとん、枕、クッション(抱き枕含む)、カーペット、寝袋等や雑貨類のぬいぐるみ、また衣料類のダウンジャケット等の中綿を含んだ大物繊維製品は、他の一般的な衣料等の繊維製品と比べてもより嵩ばるため、より圧縮梱包できることが望まれていた。
【0005】
また高価な羽毛布団は圧縮梱包しないケースが多く、一部の洗える羽毛布団において圧縮梱包するケースがあるが、特に回復性に問題はない。一方、羽毛等と比較して合成繊維中綿は嵩高性は優れているものの、無理やり一時的に圧縮梱包した場合には、その圧縮梱包された繊維製品を輸送、保管等したのち、店頭陳列や家庭での使用時に開封した場合にヘタリ感が生じ、さらには圧縮梱包することによって、触感、製品性能(へたることによる保温性への阻害、ペーパーライク感によるフィット感の欠如など)が低下するという問題があった。特に中綿を使用する製品は、保温性や柔軟な風合いなどの機能性を訴求した繊維製品であることが多く、圧縮梱包することによって、期待された性能が発現されなくなる、という課題を有していた。
【0006】
特に最近の合成繊維製の中綿は、中空繊維であることに加え、重合度の異なるポリマーをサイドバイサイドに張り合わせて複合紡糸して延伸したり、紡糸工程において異方冷却を施すことにより得られる立体捲縮(スパイラル捲縮)繊維が数多く使われている。これら立体捲縮繊維の短繊維(原綿)やまた該繊維を中綿に使った繊維製品は高い保温性等は確保できるものの、圧縮しても嵩が減りにくく、逆にまた開封した場合に嵩が戻りにくい(捲縮が強固であり繊維の絡まりが解けにくい)、という問題があった。
【0007】
かかる要求に対して、繊維の絡まりを解けやすくする方法として、繊維間摩擦係数を下げる各種油剤等が提案されているものの、まだ十分ではない。
品質低下を避けるために、まだまだ製品圧縮を避ける(圧縮梱包しない)ことが選択されることが多いのが現状であり、特に中綿が用いられることの多い大物繊維製品に適した、耐圧縮性に優れた中綿の開発が待たれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開昭56-76915号公報
特開平1-260050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、圧縮梱包を開封した後にも圧縮梱包する前と同様の物性を有する、中綿およびそれを含む繊維製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の中綿は、シリコーン系表面処理された合成繊維であって、中空かつ平面捲縮である合成繊維を主体繊維とすることを特徴とする。
さらには、主体繊維の繊度が4~20dtexの範囲であることや、主体繊維である合成繊維がポリエチレンテレフタレート繊維であることが好ましい。また、本発明の中綿は、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含有することや、主体繊維以外に中空繊維を含有することが好ましい。
また本発明の中綿は、立体捲縮繊維を含有することも好ましく、該立体捲縮繊維が中空繊維であることや、該立体捲縮繊維がポリトリメチレンテレフタレート繊維であることも好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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