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公開番号2025020369
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-12
出願番号2024197120,2020096333
出願日2024-11-12,2020-06-02
発明の名称アルミニウム合金材およびアルミニウム合金材の水素脆化防止剤
出願人国立大学法人九州大学,国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
代理人弁理士法人特許事務所サイクス
主分類C22C 21/10 20060101AFI20250204BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】水素脆化を効果的に防止ないし抑制できるアルミニウム合金材およびアルミニウム合金材の水素脆化防止剤の提供。
【解決手段】アルミニウム合金組成(3)などであるアルミニウム合金材。アルミニウム合金材の水素脆化を防止でき、Al7Cu2Fe粒子からなる、アルミニウム合金材の水素脆化防止剤;アルミニウム合金組成(3) Si:0.12質量%以下、Fe:0.25質量%超、Cu:2.0~2.6質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:1.9~2.6質量%、Cr:0.04質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Zr:0.08~0.15質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウム合金組成が、下記アルミニウム合金組成(1)~(7)のいずれかである、アルミニウム合金材。
アルミニウム合金組成(1)
Si:0.30質量%以下、Fe:0.35質量%超、Cu:0.20質量%以下、Mn:0.20~0.70質量%、Mg:1.0~2.0質量%、Cr:0.30質量%以下、Zn:4.0~5.0質量%、V:0.10質量%以下、Zr:0.25質量%以下、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(2)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.15質量%超、Cu:1.5~2.0質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:2.1~2.6質量%、Cr:0.05質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Ni:0.05質量%以下、Zr:0.10~0.16質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(3)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.25質量%超、Cu:2.0~2.6質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:1.9~2.6質量%、Cr:0.04質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Zr:0.08~0.15質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(4)
Si:0.40質量%以下、Fe:0.50質量%超、Cu:1.2~2.0質量%、Mn:0.30質量%以下、Mg:2.1~2.9質量%、Cr:0.18~0.26質量%、Zn:5.1~6.1質量%、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(5)
0.7質量%<Si+Fe、Cu:0.10質量%以下、Mn:0.10質量%以下、Mg:0.10質量%以下、Zn:0.8~1.3質量%であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(6)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.12質量%超、Cu:2.0~2.6質量%、Mn:0.06質量%以下、Mg:1.9~2.6質量%、Cr:0.04質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Zr:0.08~0.15質量%、Ti:0.05質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(7)
Si:0.40質量%以下、Fe:0.50質量%超、Cu:1.6~2.4質量%、Mn:0.30質量%以下、Mg:2.4~3.1質量%、Cr:0.18~0.28質量%、Zn:6.3~7.3質量%、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
続きを表示(約 2,800 文字)【請求項2】
前記アルミニウム合金組成が、前記アルミニウム合金組成(3)である、請求項1に記載のアルミニウム合金材。
【請求項3】
半整合析出物界面よりも高い水素トラップエネルギーを有する第二相粒子を含む、請求項1または2に記載のアルミニウム合金材。
【請求項4】
前記第二相粒子がAl
7
Cu
2
Fe粒子である、請求項3に記載のアルミニウム合金材。
【請求項5】
アルミニウム合金材の水素脆化を防止でき、
Al
7
Cu
2
Fe粒子からなる、アルミニウム合金材の水素脆化防止剤。
【請求項6】
下記アルミニウム合金組成(A)であるアルミニウム合金材の水素脆化を防止できる、請求項5に記載のアルミニウム合金材の水素脆化防止剤。
アルミニウム合金組成(A)
Si:0.40質量%以下、Cu:2.6質量%以下、Mn:0.70質量%以下、Mg:3.1質量%以下、Cr:0.30質量%以下、Zn:7.3質量%以下、Ti:0.20質量%以下であり、さらにFeおよびAlを含む。
【請求項7】
下記アルミニウム合金組成(1)~(7)のいずれかであるアルミニウム合金材の水素脆化を防止できる、請求項5または6に記載のアルミニウム合金材の水素脆化防止剤。
アルミニウム合金組成(1)
Si:0.30質量%以下、Fe:0.35質量%超、Cu:0.20質量%以下、Mn:0.20~0.70質量%、Mg:1.0~2.0質量%、Cr:0.30質量%以下、Zn:4.0~5.0質量%、V:0.10質量%以下、Zr:0.25質量%以下、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(2)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.15質量%超、Cu:1.5~2.0質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:2.1~2.6質量%、Cr:0.05質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Ni:0.05質量%以下、Zr:0.10~0.16質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(3)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.25質量%超、Cu:2.0~2.6質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:1.9~2.6質量%、Cr:0.04質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Zr:0.08~0.15質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(4)
Si:0.40質量%以下、Fe:0.50質量%超、Cu:1.2~2.0質量%、Mn:0.30質量%以下、Mg:2.1~2.9質量%、Cr:0.18~0.26質量%、Zn:5.1~6.1質量%、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(5)
0.7質量%<Si+Fe、Cu:0.10質量%以下、Mn:0.10質量%以下、Mg:0.10質量%以下、Zn:0.8~1.3質量%であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(6)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.12質量%超、Cu:2.0~2.6質量%、Mn:0.06質量%以下、Mg:1.9~2.6質量%、Cr:0.04質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Zr:0.08~0.15質量%、Ti:0.05質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(7)
Si:0.40質量%以下、Fe:0.50質量%超、Cu:1.6~2.4質量%、Mn:0.30質量%以下、Mg:2.4~3.1質量%、Cr:0.18~0.28質量%、Zn:6.3~7.3質量%、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
【請求項8】
下記アルミニウム合金組成(A1)~(A7)のいずれかであるアルミニウム合金材の水素脆化を防止できる、請求項5または6に記載のアルミニウム合金材の水素脆化防止剤。
アルミニウム合金組成(A1)
Si:0.30質量%以下、Fe:0.35質量%以下、Cu:0.20質量%以下、Mn:0.20~0.70質量%、Mg:1.0~2.0質量%、Cr:0.30質量%以下、Zn:4.0~5.0質量%、V:0.10質量%以下、Zr:0.25質量%以下、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(A2)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.15質量%以下、Cu:1.5~2.0質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:2.1~2.6質量%、Cr:0.05質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Ni:0.05質量%以下、Zr:0.10~0.16質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(A3)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.15質量%以下、Cu:2.0~2.6質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:1.9~2.6質量%、Cr:0.04質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Zr:0.08~0.15質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(A4)
Si:0.40質量%以下、Fe:0.50質量%以下、Cu:1.2~2.0質量%、Mn:0.30質量%以下、Mg:2.1~2.9質量%、Cr:0.18~0.26質量%、Zn:5.1~6.1質量%、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(A5)
Si+Fe≦0.7質量%、Cu:0.10質量%以下、Mn:0.10質量%以下、Mg:0.10質量%以下、Zn:0.8~1.3質量%であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(A6)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.12質量%以下、Cu:2.0~2.6質量%、Mn:0.06質量%以下、Mg:1.9~2.6質量%、Cr:0.04質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Zr:0.08~0.15質量%、Ti:0.05質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(A7)
Si:0.40質量%以下、Fe:0.50質量%以下、Cu:1.6~2.4質量%、Mn:0.30質量%以下、Mg:2.4~3.1質量%、Cr:0.18~0.28質量%、Zn:6.3~7.3質量%、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミニウム合金材およびアルミニウム合金材の水素脆化防止剤に関する。
続きを表示(約 5,600 文字)【背景技術】
【0002】
広範な用途を有するアルミニウム合金材は、水素脆化割れが生じる問題があり、この問題を解消することが提案されてきている(特許文献1~4参照)。
【0003】
特許文献1には、質量%にて、Zn:4.0~6.7%、Mg:0.75~2.9%、Cu:0.001~2.6%、Si:0.05~0.40%、Ti:0.005~0.20%、Fe:0.01~0.5%を各々含み、更に、Mn:0.01~0.7%、Cr:0.02~0.3%、Zr:0.01~0.25%、V:0.01~0.10%の一種または二種以上を、1.0%≧Fe+Mn+Cr+Zr+V≧0.1%の関係を満足した上で含み、残部がAlおよび不可避不純物からなるアルミニウム合金組成を有するとともに、導電率(%IACS)が、前記Fe、Mn、Cr、Zr、Vの合計含有量との関係で、導電率(%)≧-4.9×(Fe+Mn+Cr+Zr+V)+40.0の関係を満足し、かつ、0.2%耐力が275MPa以上である、耐水素脆化特性に優れた高圧ガス容器用アルミニウム合金材が記載されている。
【0004】
特許文献2には、Zn5.0~7.0%、Mg1.0~3.0%、Cu1.0~3.0%を含有し、かつCr0.05~0.3%、Zr0.05~0.25%、Mn0.05~0.40%、Sc0.05~0.35%のうちから選ばれた1種もしくは2種以上を合計量が0.05~0.5%の範囲内で含有し、さらに不純物としてSiを0.25%以下、Feを0.25%以下に規制し、残部がAlおよびその他の不可避的不純物としたAl-Zn-Mg-Cu系アルミニウム合金を用い、その鋳塊に、450~520℃の範囲内の温度で1時間以上保持する均質化処理を行なった後、鋳塊を冷却する過程において、少なくとも400℃までの平均冷却速度を100℃/hr以上に規制し、その後300~440℃の範囲内の温度で50mm以上の板厚まで熱間圧延を行なった後、溶体化処理・焼入れおよび人工時効処理を施し、円相当径で5μmを越える金属間化合物の総面積率を2%以下とした厚板を得る、強度および延性に優れたアルミニウム合金厚板の製造方法が記載されている。
【0005】
特許文献3には、Zn4.5~8.5wt%、Mg1.5~3.5wt%、Cu0.8~2.6wt%を含有し、さらに、Mn、Cr、Zr、V、Tiを少なくとも1種類含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金を鍛造によりHセクションを有する鍛造材に成型するに際し、合金中のFe含有量を0.15wt%以下に規制するなどする、対応力腐食割れ性に優れた高強度Al-Zn-Mg系アルミニウム合金鍛造材の製造方法が記載されている。
【0006】
特許文献4には、Zn5~8重量%、Mg1.2~4.0重量%、Cu1.5重量%を越え4.0重量%以下、Ag0.03~1.0重量%、Fe0.01~1.0重量%、Ti0.005~0.2重量%、V0.01~0.2重量%を含有し、かつ、Mn0.01~1.5重量%、Cr0.01~0.6重量%、Zr0.01~0.25重量%、B0.0001~0.08重量%、Mo0.03~0.5重量%のうちの少なくとも1種または2種以上を含み、残りアルミニウム及び不可避不純物からなる耐応力腐食割れ性に優れた溶接構造材用高力アルミニウム合金が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2009-221566号公報
特開2011-058047号公報
特公平1-025386号公報
特許第2915487号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、航空機や宇宙産業に求められるレベルで水素脆化を十分に効果的に防止ないし抑制できるアルミニウム合金材は知られていなかった。
本発明が解決しようとする課題は、水素脆化を効果的に防止ないし抑制できるアルミニウム合金材およびアルミニウム合金材の水素脆化防止剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、特定の合金組成を有するアルミニウム合金材、または特定の第二相粒子からなるアルミニウム合金材の水素脆化防止剤により、水素脆化を効果的に防止ないし抑制できることを見出し、上記課題を解決した。
このような合金は、新規な合金である。特許文献1~4には、JIS H 4100:2014「アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条」の合金番号7050においてFe量が規定量よりも高いが、いずれも本発明のアルミニウム合金材の範囲外である。
例えば、特許文献1の表1の発明例6の組成はSi:0.21質量%、Fe:0.28質量%などであり、許文献2の第11頁表1の合金Aの組成はSi:0.21質量%、Fe:0.28質量%などであり、特許文献3の第4頁第1表の試料4の組成はSi:0.10質量%、Fe:0.19質量%などであり、特許文献4の第4頁第1表の比較合金10の組成は、Si:0.10質量%、Fe:0.20質量%などであるが、これらはいずれも本発明のアルミニウム合金材の範囲外である。
上記課題を解決するための具体的な手段である本発明の構成と、本発明の好ましい構成を以下に記載する。
【0010】
[1] アルミニウム合金組成が、下記アルミニウム合金組成(1)~(7)のいずれかである、アルミニウム合金材。
アルミニウム合金組成(1)
Si:0.30質量%以下、Fe:0.35質量%超、Cu:0.20質量%以下、Mn:0.20~0.70質量%、Mg:1.0~2.0質量%、Cr:0.30質量%以下、Zn:4.0~5.0質量%、V:0.10質量%以下、Zr:0.25質量%以下、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(2)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.15質量%超、Cu:1.5~2.0質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:2.1~2.6質量%、Cr:0.05質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Ni:0.05質量%以下、Zr:0.10~0.16質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(3)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.25質量%超、Cu:2.0~2.6質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:1.9~2.6質量%、Cr:0.04質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Zr:0.08~0.15質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(4)
Si:0.40質量%以下、Fe:0.50質量%超、Cu:1.2~2.0質量%、Mn:0.30質量%以下、Mg:2.1~2.9質量%、Cr:0.18~0.26質量%、Zn:5.1~6.1質量%、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(5)
0.7質量%<Si+Fe、Cu:0.10質量%以下、Mn:0.10質量%以下、Mg:0.10質量%以下、Zn:0.8~1.3質量%であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(6)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.12質量%超、Cu:2.0~2.6質量%、Mn:0.06質量%以下、Mg:1.9~2.6質量%、Cr:0.04質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Zr:0.08~0.15質量%、Ti:0.05質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(7)
Si:0.40質量%以下、Fe:0.50質量%超、Cu:1.6~2.4質量%、Mn:0.30質量%以下、Mg:2.4~3.1質量%、Cr:0.18~0.28質量%、Zn:6.3~7.3質量%、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
[2] アルミニウム合金組成が、アルミニウム合金組成(3)である、[1]に記載のアルミニウム合金材。
[3] 半整合析出物界面よりも高い水素トラップエネルギーを有する第二相粒子を含む、[1]または[2]に記載のアルミニウム合金材。
[4] 第二相粒子がAl
7
Cu
2
Fe粒子である、[3]に記載のアルミニウム合金材。
[5] アルミニウム合金材の水素脆化を防止でき、
Al
7
Cu
2
Fe粒子からなる、アルミニウム合金材の水素脆化防止剤。
[6] 下記アルミニウム合金組成(A)であるアルミニウム合金材の水素脆化を防止できる、[5]に記載のアルミニウム合金材の水素脆化防止剤。
アルミニウム合金組成(A)
Si:0.40質量%以下、Cu:2.6質量%以下、Mn:0.70質量%以下、Mg:3.1質量%以下、Cr:0.30質量%以下、Zn:7.3質量%以下、Ti:0.20質量%以下であり、さらにFeおよびAlを含む。
[7] 下記アルミニウム合金組成(1)~(7)のいずれかであるアルミニウム合金材の水素脆化を防止できる、[5]または[6]に記載のアルミニウム合金材の水素脆化防止剤。
アルミニウム合金組成(1)
Si:0.30質量%以下、Fe:0.35質量%超、Cu:0.20質量%以下、Mn:0.20~0.70質量%、Mg:1.0~2.0質量%、Cr:0.30質量%以下、Zn:4.0~5.0質量%、V:0.10質量%以下、Zr:0.25質量%以下、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(2)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.15質量%超、Cu:1.5~2.0質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:2.1~2.6質量%、Cr:0.05質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Ni:0.05質量%以下、Zr:0.10~0.16質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(3)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.25質量%超、Cu:2.0~2.6質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:1.9~2.6質量%、Cr:0.04質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Zr:0.08~0.15質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(4)
Si:0.40質量%以下、Fe:0.50質量%超、Cu:1.2~2.0質量%、Mn:0.30質量%以下、Mg:2.1~2.9質量%、Cr:0.18~0.26質量%、Zn:5.1~6.1質量%、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(5)
0.7質量%<Si+Fe、Cu:0.10質量%以下、Mn:0.10質量%以下、Mg:0.10質量%以下、Zn:0.8~1.3質量%であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(6)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.12質量%超、Cu:2.0~2.6質量%、Mn:0.06質量%以下、Mg:1.9~2.6質量%、Cr:0.04質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Zr:0.08~0.15質量%、Ti:0.05質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(7)
Si:0.40質量%以下、Fe:0.50質量%超、Cu:1.6~2.4質量%、Mn:0.30質量%以下、Mg:2.4~3.1質量%、Cr:0.18~0.28質量%、Zn:6.3~7.3質量%、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
[8] 下記アルミニウム合金組成(A1)~(A7)のいずれかであるアルミニウム合金材の水素脆化を防止できる、[5]または[6]に記載のアルミニウム合金材の水素脆化防止剤。
アルミニウム合金組成(A1)
Si:0.30質量%以下、Fe:0.35質量%以下、Cu:0.20質量%以下、Mn:0.20~0.70質量%、Mg:1.0~2.0質量%、Cr:0.30質量%以下、Zn:4.0~5.0質量%、V:0.10質量%以下、Zr:0.25質量%以下、Ti:0.20質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(A2)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.15質量%以下、Cu:1.5~2.0質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:2.1~2.6質量%、Cr:0.05質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Ni:0.05質量%以下、Zr:0.10~0.16質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(A3)
Si:0.12質量%以下、Fe:0.15質量%以下、Cu:2.0~2.6質量%、Mn:0.10質量%以下、Mg:1.9~2.6質量%、Cr:0.04質量%以下、Zn:5.7~6.7質量%、Zr:0.08~0.15質量%、Ti:0.06質量%以下であり、さらにAlを含む。
アルミニウム合金組成(A4)
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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国立大学法人九州大学
プローブの設計方法、プローブの設計システム、及びプローブの設計プログラム
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国立大学法人九州大学
フォトン・アップコンバージョン多孔質体およびその製造方法、光照射方法、光照射用流路
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愛知電機株式会社
抽出溶媒系廃棄物の減容化方法
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三菱ケミカル株式会社
接着剤組成物、接着剤硬化物、接合体、接合体の製造方法及び接着方法
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国立大学法人九州大学
電極材料及びその製造方法、並びにこれを使用した電極、膜電極接合体及び固体高分子形燃料電池
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日本電信電話株式会社
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株式会社 レオロジー機能食品研究所
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国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学
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TOPPANホールディングス株式会社
標的核酸の検出方法
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国立大学法人九州大学
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国立大学法人九州大学
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株式会社プロテリアル
焼結体
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個人
高強度せん断補強筋用の鋼材
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宏幸株式会社
金属回収方法
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ハイモ株式会社
水中金属の回収除去方法
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大同特殊鋼株式会社
鋼材及び金型
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国立大学法人東北大学
高耐食銅合金
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JX金属株式会社
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