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公開番号
2025020275
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-12
出願番号
2024192162,2023000267
出願日
2024-10-31,2007-08-28
発明の名称
殺菌剤として使用する亜塩素酸を含む水溶液の製造方法
出願人
三慶株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01N
59/08 20060101AFI20250204BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】食品加工の前処理殺菌剤として人体に安全でかつ取扱い易く、しかも二酸化塩素の発生の少ない亜塩素酸を生成し、殺菌剤として使用する亜塩素酸を含む水溶液の製造方法を提供することである。
【解決手段】食品加工の前処理殺菌剤として人体に安全でかつ取扱い易く、しかも二酸化塩素の発生の少ない亜塩素酸を生成し、殺菌剤として使用する亜塩素酸を含む水溶液の製造方法である。塩素酸ナトリウム水溶液に、該水溶液のpH値を2.3から3.4内に維持させることができる量及び濃度の硫酸又はその水溶液を加えて反応させることにより、塩素酸を発生させ、次いで該塩素酸に還元反応に必要とされる量と同等、もしくはそれ以上の量の過酸化水素を加えることにより、亜塩素酸を生成する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
本明細書に記載の水溶液の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品加工の前処理段階の食品及びその関連設備の殺菌・消毒に使用する亜塩素酸を含む水溶液の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、食品加工の前処理段階の食品、例えば、野菜や果物などの生鮮食料品やこれらの食品を加工・製造する際の関連施設、例えば、容器、加工・調理用機械、工場設備等の殺菌や消毒において、主に塩素酸化物(塩素、次亜塩素酸、亜塩素酸、二酸化塩素など)が用いられている。このうち、塩素や次亜塩素酸は、有機化合物と反応すると、発ガン性物質であるトリハロメタンが生じてくることが指摘されている。このため、最近の健康志向も相俟って、トリハロメタンの弊害が少なく、且つ、殺菌効果も高い米国で開発された酸性化亜塩素酸塩(AC:Acidified Chlorite)が注目されている。
【0003】
上記酸性化亜塩素酸塩(AC)を得るためには、亜塩素酸ナトリウム水溶液にGRAS(Generally Recognized As Safe:一般に安全とされた物質)の酸を加え、pH値を2.3~3.2に調整する必要がある。
【0004】
しかしながら、上記酸性化亜塩素酸塩(AC)の主成分である亜塩素酸は、安定性に欠けるため、調整後短時間で分解し、殺菌力が大幅に低下してしまう。このため、上記酸性化亜塩素酸塩(AC)を使用する場合には、その直前に調整操作が必要となる。
【0005】
このため、手間がかかるとともに、調整時に二酸化塩素ガスが発生することがあり、これを吸引した場合には人体に悪影響を及ぼす危険性が高く、また、食品加工・調理用装置等を腐蝕してしまうという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
アメリカ合衆国特許第6,524,624
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記欠点に鑑みてなされたものであって、その目的は、亜塩素酸を含む水溶液を長期的に安定させることによって、取扱いを容易にするとともに、二酸化塩素の発生を抑え、人体に安全でかつ殺菌力にも優れた食品加工の前処理殺菌剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る殺菌剤として使用する亜塩素酸を含む水溶液の製造方法の第1の特徴は、塩素酸ナトリウム水溶液に、該水溶液のpH値を2.3から3.4内に維持させることができる量及び濃度の硫酸又はその水溶液を加えて反応させることにより、塩素酸を発生させ、次いで該塩素酸の還元反応に必要とされる量と同等、もしくはそれ以上の量の過酸化水素を加えることにより、亜塩素酸を生成することにある。
【0009】
また、本発明に係る殺菌剤として使用する亜塩素酸を含む水溶液の製造方法の第2の特徴は、塩素酸ナトリウム水溶液に、該水溶液のpH値を2.3から3.4内に維持させることができる量及び濃度の硫酸又はその水溶液を加えて反応させることにより、塩素酸を発生させ、次いで該塩素酸の還元反応に必要とされる量と同等、もしくはそれ以上の量の過酸化水素を加えることにより亜塩素酸を生成させた水溶液に、無機酸又は無機酸塩のうちのいずれか単体、または2種類以上の単体若しくはこれらを併用したものを加え、pH値を3.2から7.0までの範囲内に調整することにある。
【0010】
さらに、本発明に係る殺菌剤として使用する亜塩素酸を含む水溶液の製造方法の第3の特徴は、塩素酸ナトリウム水溶液に、該水溶液のpH値を2.3から3.4内に維持させることができる量及び濃度の硫酸又はその水溶液を加えて反応させることにより、塩素酸を発生させ、次いで該塩素酸の還元反応に必要とされる量と同等、もしくはそれ以上の量の過酸化水素を加えることにより亜塩素酸を生成させた水溶液に、無機酸又は無機酸塩若しくは有機酸又は有機酸塩のうちのいずれか単体又は2種類以上の単体若しくはこれらを併用したものを加え、pH値を3.2から7.0の範囲内に調整することにある。
(【0011】以降は省略されています)
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