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公開番号2025018582
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122421
出願日2023-07-27
発明の名称筆記具用レフィル及び筆記具
出願人株式会社パイロットコーポレーション
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類B43K 7/02 20060101AFI20250130BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】インキが無くなっても部材を廃棄する必要がなく、インキを補充して引き続き使用可能な筆記具用レフィル、及びこれを備えた筆記具を提供する。
【解決手段】中心軸Oに沿って前後方向に延びるインキ収容筒26と、インキ収容筒26の前端部に接続されるペン先ユニット27と、インキ収容筒26の後端部に接続される尾栓28と、を備え、インキ収容筒26は、前後方向に延び、その両端部がペン先ユニット27及び尾栓28に接続される外装体31と、外装体31の径方向内側に配置され、筒状をなし内部にインキが収容され、可撓性を有し萎み変形可能な内装体32と、を有し、内装体32の前端部は、前側に開口した状態でペン先ユニット27または外装体31に保持され、内装体32の後端部は、後側に開口した状態で尾栓28または外装体31に保持され、尾栓28は、尾栓28の外部と内装体32の内部とを連通するインキ供給路35を有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
中心軸に沿って前後方向に延び、内部にインキが収容されるインキ収容筒と、
前記インキ収容筒の前端部に接続されるペン先ユニットと、
前記インキ収容筒の後端部に接続される尾栓と、を備え、
前記インキ収容筒は、
前後方向に延び、その両端部が前記ペン先ユニット及び前記尾栓に接続される外装体と、
前記外装体の径方向内側に配置され、前後方向に延びる筒状をなし、内部にインキが収容され、可撓性を有し萎み変形可能な内装体と、を有し、
前記内装体の前端部は、前側に開口した状態で前記ペン先ユニットまたは前記外装体に保持され、
前記内装体の後端部は、後側に開口した状態で前記尾栓または前記外装体に保持され、
前記ペン先ユニットは、
前記ペン先ユニットの前端部に配置されるペン先と、
前記ペン先と前記内装体の内部とを連通するインキ流通路と、を有し、
前記尾栓は、前記尾栓の外部と前記内装体の内部とを連通するインキ供給路を有する、
筆記具用レフィル。
続きを表示（約 990 文字）【請求項２】
前記インキ供給路は、前記尾栓の外部と前記内装体の内部とを連通可能に遮断する弁部を有する、
請求項１に記載の筆記具用レフィル。
【請求項３】
前記弁部は、互いに対向する一対の内面同士が隙間なく密着するスリット状をなしており、弾性変形により前記一対の内面同士が離間することで開口可能である、
請求項２に記載の筆記具用レフィル。
【請求項４】
前記尾栓は、
前記外装体に取り付けられる装着筒と、
前記装着筒の内部に配置される弾性変形可能な弾性体と、を有し、
前記弾性体が、前記弁部を有する、
請求項３に記載の筆記具用レフィル。
【請求項５】
前記インキ供給路は、前記インキ供給路のうち最も内径寸法が大きい大径孔部を有し、
前記大径孔部は、前記インキ供給路の前端部に配置される、
請求項１から４のいずれか１項に記載の筆記具用レフィル。
【請求項６】
前記尾栓は、前記内装体の後端部内に挿入される挿入部を有し、
前記挿入部は、前側へ向かうに従い径方向内側に延びる傾斜面を有する、
請求項１から４のいずれか１項に記載の筆記具用レフィル。
【請求項７】
前記内装体の周壁の厚さは、前記内装体の後端部から前側へ向かうに従い厚くなる、
請求項１から４のいずれか１項に記載の筆記具用レフィル。
【請求項８】
前記内装体は、
前記中心軸と垂直な断面視において、前記中心軸回りに湾曲して延びる湾曲部と、
前記湾曲部の端部同士が重なり合い接続された接続部と、を有し、
前記接続部は、前後方向に沿って延びる、
請求項１から４のいずれか１項に記載の筆記具用レフィル。
【請求項９】
前記内装体は、前後方向に沿って延びる折り目部を有する、
請求項１から４のいずれか１項に記載の筆記具用レフィル。
【請求項１０】
前記内装体は、内部に収容されるインキの減少にともない、前記中心軸と垂直な断面視において、Ｓ字状に萎み変形する、
請求項１から４のいずれか１項に記載の筆記具用レフィル。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、筆記具用レフィル及び筆記具に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、例えばボールペンなどの筆記具として、特許文献１に記載のものが知られている。この筆記具は、バーレル（軸筒）と、バーレルの前端部に嵌合するペン芯ホルダーと、バーレルの後端部に嵌合する尾栓と、ペン芯ホルダーのバーレル内に臨む部分に嵌め付けられるインキ袋と、を備えている。特許文献１では、インキ袋に充填されたインキがペン芯から出なくなることで筆記具が寿命となり、廃棄される。
【０００３】
また従来、軸筒と、軸筒の内部に着脱可能に収容される筆記具用レフィル（替芯）と、を備えた筆記具が知られている。筆記具用レフィルは、内部にインキが収容されるインキ収容筒と、インキ収容筒の前端部に接続されるペン先ユニットと、インキ収容筒の後端部に接続される尾栓と、を備える。この種の筆記具では、インキがペン先から出なくなったときに、筆記具用レフィルのみを廃棄して新しいものに交換し、軸筒については再利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
実開平４－４０９８７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、従来の筆記具では、インキが出なくなったときに筆記具全体または筆記具用レフィルを廃棄するため、経済的ではなかった。また、廃棄されるペン先ユニット（ペン芯ホルダー）は、分離が困難な金属製部材と樹脂製部材を組み合わせて構成されることが多く、近年では地球環境や資源への配慮が求められている。
【０００６】
本発明は、インキが無くなっても部材を廃棄する必要がなく、インキを補充して引き続き使用可能な筆記具用レフィル、及びこれを備えた筆記具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
【０００８】
〔本発明の態様１〕
中心軸に沿って前後方向に延び、内部にインキが収容されるインキ収容筒と、前記インキ収容筒の前端部に接続されるペン先ユニットと、前記インキ収容筒の後端部に接続される尾栓と、を備え、前記インキ収容筒は、前後方向に延び、その両端部が前記ペン先ユニット及び前記尾栓に接続される外装体と、前記外装体の径方向内側に配置され、前後方向に延びる筒状をなし、内部にインキが収容され、可撓性を有し萎み変形可能な内装体と、を有し、前記内装体の前端部は、前側に開口した状態で前記ペン先ユニットまたは前記外装体に保持され、前記内装体の後端部は、後側に開口した状態で前記尾栓または前記外装体に保持され、前記ペン先ユニットは、前記ペン先ユニットの前端部に配置されるペン先と、前記ペン先と前記内装体の内部とを連通するインキ流通路と、を有し、前記尾栓は、前記尾栓の外部と前記内装体の内部とを連通するインキ供給路を有する、筆記具用レフィル。
【０００９】
本発明の筆記具用レフィル及びこれを備えた筆記具では、内装体に収容されたインキがインキ流通路を通ってペン先に供給され、筆記が行われる。筆記により内装体のインキが減少すると、インキの減少量に応じて、内装体が萎み変形する。筆記具の使用者は、内装体の萎み変形量を確認すること等により、インキの残量を認識できる。
【００１０】
そして、ペン先からインキが出なくなるなど、内装体のインキ残量が所定以下となった際に、使用者は、シリンジ等の注入針を尾栓のインキ供給路に挿入し、この注入針を通してインキを内装体に注入することができる。インキの減少により萎み変形していた内装体は、インキが注入されることで再び膨らみ、使用前の元の形状（初期状態）へと復元変形する。このとき、内装体の後端部が後側へ開口した状態で保持されているため、インキ供給路から内装体の内部へと、インキをスムーズに注入することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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