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公開番号2025016891
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023119683
出願日2023-07-24
発明の名称定着装置及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20250129BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】定着装置の加熱体の位置がずれることを防止しつつ、フィルムの摺動性能の維持のための潤滑剤が装置の寿命到達まで枯渇することなくフィルムの走行安定性を維持すること。
【解決手段】保持部材12の溝穴12aに保持されたヒータ11を搬送方向における下流側に付勢するコイルバネB1を備え、コイルバネB1は、保持部材12の搬送方向における上流側に設けられ、定着装置100により搬送することが可能な記録材のうち回転軸線方向における長さが最大の記録材が搬送される回転軸線方向における領域である通紙領域の外に設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
定着ニップ部で未定着のトナー画像を担持した記録材を挟持し、記録材を搬送方向に搬送しつつ加熱する定着装置であって、
可撓性を有する円筒状の回転体と、
前記回転体の内側に配置され、前記搬送方向に直交する前記回転体の回転軸線方向に延びる加熱体であって、前記回転体の内周面と接して前記回転体に熱を供給する前記加熱体と、
前記搬送方向において前記加熱体よりも長く前記回転軸線方向に延びる溝部を有し、前記溝部に前記加熱体を保持する保持部材と、
前記回転体を介して前記加熱体と圧接し前記回転体の外表面との間で前記定着ニップ部を形成する加圧部材と、
前記回転体と前記加熱体との間に塗布された潤滑剤であって、前記溝部に保持される前記潤滑剤と、
前記溝部に保持された前記加熱体を前記搬送方向における下流側に付勢する付勢手段と、
を備え、
前記付勢手段は、前記保持部材の前記搬送方向における上流側に設けられ、前記定着装置により搬送することが可能な記録材のうち前記回転軸線方向における長さが最大の記録材が搬送される前記回転軸線方向における領域である通紙領域の外に設けられていることを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記付勢手段は、コイルバネであり、
前記保持部材は、前記コイルバネを収容する収容部を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記付勢手段は、板バネであり、
前記保持部材は、前記板バネを保持する保持部を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項4】
前記加熱体は、ヒータと、前記ヒータを覆い前記ヒータの熱を均熱化して前記回転体に伝達するための摺動板と、を有し、
前記付勢手段は、前記摺動板を前記下流側に付勢することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項5】
前記加熱体は、前記搬送方向及び前記回転軸線方向に直交する方向において前記ヒータと前記溝部との間に設けられた断熱板を有することを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
【請求項6】
前記加熱体は、ヒータと、前記ヒータを覆い前記ヒータの熱を均熱化して前記回転体に伝達するための摺動板と、を有し、
前記摺動板は、前記回転軸線方向において前記通紙領域の外に弾性を有する曲げ部を有し、
前記付勢手段は、前記曲げ部であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項7】
前記付勢手段は、前記搬送方向及び前記回転軸線方向に直交する方向に前記加熱体を付勢することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項8】
前記溝部は、前記搬送方向における下流側で前記加熱体が突き当てられる第1側面と、前記搬送方向における上流側で前記加熱体と対向し隙間を形成する第2側面と、前記第1側面及び前記第2側面とともに前記溝部を形成する底面と、を有し、
前記保持部材は、前記搬送方向及び前記回転軸線方向に直交する方向において前記溝部が設けられた面とは反対側の面と、前記反対側の面において前記搬送方向における一方の端部と他方の端部と、を有し、
前記付勢手段は、前記一方の端部に引っ掛けられる第1引っ掛け部と、前記他方の端部に引っ掛けられる第2引っ掛け部と、前記回転軸線方向に直交する断面における形状が三角形状であり、前記隙間に向かって突出する突出部と、を有し、
前記突出部は、前記加熱体を前記搬送方向の下流側、及び、前記底面に向かって付勢することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項9】
前記溝部は、前記搬送方向における下流側で前記加熱体が突き当てられる第1側面と、前記搬送方向における上流側で前記加熱体と対向し隙間を形成する第2側面と、前記第1側面及び前記第2側面とともに前記溝部を形成する底面と、を有し、
前記保持部材は、前記搬送方向及び前記回転軸線方向に直交する方向において前記溝部が設けられた面とは反対側の第1面と、前記第1面において前記搬送方向における下流側の端部と、を有し、
前記付勢手段は、前記下流側の端部に引っ掛けられる引っ掛け部と、前記回転軸線方向に直交する断面における形状が三角形状であり、前記隙間に向かって突出する突出部と、前記突出部が設けられた第2面と、を有し、
前記第2面は、前記付勢手段が前記加熱体を付勢していないときには前記付勢手段が前記加熱体を付勢しているときに比べて前記引っ掛け部に向かう方向に傾いており、
前記突出部は、前記加熱体を前記搬送方向の下流側、及び、前記底面に向かって付勢することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項10】
前記溝部は、前記搬送方向における下流側で前記加熱体が突き当てられる第1側面と、前記搬送方向における上流側で前記加熱体と対向し隙間を形成する第2側面と、前記第1側面及び前記第2側面とともに前記溝部を形成する底面と、を有し、
前記保持部材は、前記搬送方向及び前記回転軸線方向に直交する方向において前記溝部が設けられた面とは反対側の第1面と、前記第1面において前記搬送方向における下流側の端部と、を有し、
前記加熱体は、前記底面に平行かつ前記底面に接しない第2面と、前記第2側面に対向する第3面と、前記第2面と前記第3面とで形成される角部と、を有し、
前記付勢手段は、前記下流側の端部に引っ掛けられる引っ掛け部と、前記第2面を押圧する第1押圧部と、前記角部を押圧する第2押圧部と、を有し、
前記第1押圧部及び前記第2押圧部は、前記付勢手段が前記加熱体を付勢していないときには前記付勢手段が前記加熱体を付勢しているときに比べて前記引っ掛け部に向かう方向に傾いており、
前記第1押圧部は、前記加熱体を前記底面に向かって付勢し、
前記第2押圧部は、前記加熱体を前記搬送方向の下流側、及び、前記底面に向かって付勢することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、定着装置及び画像形成装置に関し、例えば、電子写真方式又は静電記録方式の複写機やレーザープリンタ等の画像形成装置に搭載される加熱定着装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
画像形成装置に搭載される加熱定着装置として、フィルム加熱方式の定着装置が知られている。フィルム加熱方式の定着装置は一般的に、円筒状のフィルムと、フィルムの内面と接触する加熱体と、加熱体を保持する溝部を有する保持部材と、フィルムを介して加熱体と共に定着ニップ部を形成する加圧ローラとを有している。フィルム加熱方式の定着装置は、定着ニップ部でトナー像を担持した記録材を搬送しながらトナー像の加熱定着を行う。加熱体は、保持部材である断熱性ホルダに設けられた溝部に嵌め込んで保持されている。部材の寸法精度、加熱過程に伴う熱膨張差に起因する応力緩和等に対する観点から、加熱体の幅に対して保持部材の溝部の幅は大きく設計されている。加熱体はフィルムとの摺擦力により溝部内をフィルムの回転方向下流側に移動することから、加熱体の下流側端面が保持部材の溝部の下流側端面(壁面)に突き当たり受け止められた状態となって保持される。
【0003】
フィルム加熱方式の定着装置では、組立時において、加熱体を保持部材の溝部の下流側端面に突き当てて組付けるように組み立てているが、その後の作業工程で加熱体が上流側へずれてしまう場合があった。また、定着装置においてジャム処理等を行った際には、フィルムが定着動作と逆方向に回転させられる場合もあり、このとき加熱体が上流側へずれてしまうおそれもあった。加熱体が上流側へずれてしまうと、定着ニップ部内における記録材に対する加熱領域が所定の位置からずれることになるため、定着性が低下する場合がある。この課題に対して、例えば特許文献1には、加熱体としてのヒータと保持部材の溝部との間に弾性体を設ける構成が開示されている。また、例えば特許文献2には、ヒータに隣接して配置された隙間埋め部材を弾性部材で付勢する構成が開示されている。
【0004】
フィルム加熱方式の定着装置においては、フィルムを摺動回転させるために加熱体とフィルムとの間に潤滑剤が塗布されている。通常、フィルム加熱方式の定着装置の初期状態では、潤滑のために加熱体とフィルムとの間に最低限必要な量に対して、十分な潤滑剤の量がある。このため、潤滑剤の余剰分は加熱体と保持部材の溝部との間の隙間に一時的に保持されている。その後、潤滑剤が次第に枯渇してくる装置寿命の終わりにかけて、加熱体と保持部材の溝部との間の隙間に保持されていた潤滑剤が徐々に供給されることにより、摺動性能が維持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-123329号公報
特開2019-179143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の構成においては、長手方向の通紙領域内において上述したような加熱体と保持部材の溝部との間に部材が配置されているために、この隙間に十分な潤滑剤を保持しておくことが難しくなる。このため、装置寿命の終わりにかけて摺動性が低下し、フィルムとトナー像を担持した記録材との間でスリップが発生してしまう可能性がある。
【0007】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、定着装置の加熱体の位置がずれることを防止しつつ、フィルムの摺動性能の維持のための潤滑剤が装置の寿命到達まで枯渇することなくフィルムの走行安定性を維持することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
【0009】
(1)定着ニップ部で未定着のトナー画像を担持した記録材を挟持し、記録材を搬送方向に搬送しつつ加熱する定着装置であって、可撓性を有する円筒状の回転体と、前記回転体の内側に配置され、前記搬送方向に直交する前記回転体の回転軸線方向に延びる加熱体であって、前記回転体の内周面と接して前記回転体に熱を供給する前記加熱体と、前記搬送方向において前記加熱体よりも長く前記回転軸線方向に延びる溝部を有し、前記溝部に前記加熱体を保持する保持部材と、前記回転体を介して前記加熱体と圧接し前記回転体の外表面との間で前記定着ニップ部を形成する加圧部材と、前記回転体と前記加熱体との間に塗布された潤滑剤であって、前記溝部に保持される前記潤滑剤と、前記溝部に保持された前記加熱体を前記搬送方向における下流側に付勢する付勢手段と、を備え、前記付勢手段は、前記保持部材の前記搬送方向における上流側に設けられ、前記定着装置により搬送することが可能な記録材のうち前記回転軸線方向における長さが最大の記録材が搬送される前記回転軸線方向における領域である通紙領域の外に設けられていることを特徴とする定着装置。
【0010】
(2)記録材に未定着の画像を形成する画像形成手段と、記録材上の未定着の画像を定着する前記(1)に記載の定着装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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