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公開番号
2025016880
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-05
出願番号
2023119651
出願日
2023-07-24
発明の名称
プラスチック容器
出願人
キリンホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B65D
23/00 20060101AFI20250129BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】本開示は、リサイクル適性と生産性とを両立した印刷部を有するプラスチック容器を提供することを目的とする。
【解決手段】本開示に係るプラスチック容器は、容器本体10と、アルカリ剥離性を有するプライマー層21とプライマー層上に設けられたインク層22とを含む少なくとも一つの印刷部20と、を備え、インク硬化物22aのすべてが、プライマー硬化物21aの上に位置しており、印刷部のうち少なくとも一つは、インク量規制印刷部20Aであり、インク量規制印刷部は、プライマー層の印刷領域の第1輪郭p1とインク層の印刷領域の第2輪郭p2とを有し、かつ、第1輪郭と第2輪郭との最短距離が0mmである輪郭重なり部31、及び/又は、第1輪郭が第2輪郭の外側にあるとともに第1輪郭と第2輪郭との最短距離が0mmを超え2mm以下の範囲にある輪郭近接部32を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
口部と該口部に連接する胴部とを有する容器本体と、
前記胴部の外表面上に設けられたアルカリ剥離性を有するプライマー層と該プライマー層上に設けられたインク層とを含む少なくとも一つの印刷部と、
を備えるプラスチック容器であって、
前記プライマー層は、プライマー層形成用の活性エネルギー線硬化型インクジェットインクの硬化物であるプライマー硬化物を含み、
前記インク層は、インク層形成用の活性エネルギー線硬化型インクジェットインクの硬化物であるインク硬化物を含み、かつ、
該インク硬化物のすべてが、前記プライマー硬化物の上に位置しており、
前記印刷部のうち少なくとも一つは、インク量規制印刷部であり、
該インク量規制印刷部は、前記プライマー層の印刷領域の第1輪郭と前記インク層の印刷領域の第2輪郭とを有し、かつ、前記第1輪郭と前記第2輪郭との最短距離が0mmである輪郭重なり部、及び/又は、前記第1輪郭が前記第2輪郭の外側にあるとともに前記第1輪郭と前記第2輪郭との最短距離が0mmを超え2mm以下の範囲にある輪郭近接部を含むことを特徴とするプラスチック容器。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
前記印刷部のすべてが、前記インク量規制印刷部であることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック容器。
【請求項3】
前記印刷部のすべてにおける前記インク層の印刷領域の面積の合計は、前記印刷部のすべてにおける前記プライマー層の印刷領域の面積の合計の50~95%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラスチック容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、プラスチック容器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
省資源の機運が高まっており、ワンウェイプラスチックの削減が求められている。PETボトルをはじめとしたプラスチック容器のラベルはその用途が終了した後は、廃棄され、特にプラスチックラベルは再生利用も困難なために廃棄率が非常に高い。そこで、ラベルレスを実現するため、プラスチック容器へ直接印字を形成する技術が開発されている(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1では、商品の名称、原材料名、内容量、賞味期限、製造元など必要な商品情報をボトルに直接刻印印字する技術が提案されている。
【0003】
近年、特許文献1で刻印印字されたような商品情報は、1次元コード又は2次元コードに記録されることが増加しており、ボトルに印字された1次元コード又は2次元コードの情報が正しく印字されているかを検査する装置が提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-11819号公報
WO2020/071188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ラベルレスのプラスチック容器において、リサイクル適性を満たすためには、印刷部に使用するインク塗布量の総量を減らすことが求められる。一方で、市場での差別化を図る一環として、印刷部には、高い美粧性又は広い印刷面積のデザイン画像が求められる場合があり、デザイン画像及び商品情報を含む印刷部全体のインク塗布量の総量を減らす方策が求められている。特許文献1のような刻印印字では、印字の色は白だけであり、デザイン画像の美粧性が不足する。また、刻印印字で1次元コード又は2次元コードを印字した場合、コード部が白色となり、特許文献2のような2値化しきい値によって印字の良否を判別する印字検査装置では適切にコードを判別できない場合がある。
【0006】
近年、リサイクルシステムにおいて、ペットボトルなどの容器は、破砕処理及び粉砕処理を行った後、比重分離法によって比重の大きい容器の粉砕物と、比重の小さい蓋の粉砕物とに選別される。この選別は、例えば、容器をアルカリ性の洗浄液(例えば、アルカリ水溶液)に浸漬させるアルカリ洗浄工程が行われる。プラスチック容器の外表面にダイレクト印刷する場合、印刷部は、アルカリ洗浄工程において容器を構成していたプラスチックと剥離分離されることが求められる。
【0007】
アルカリ洗浄工程におけるインクの剥離性を確保するために、印刷部が、プラスチック容器の外表面に設けられたアルカリ剥離性を有するプライマー層と、該プライマー層上に1次元コード若しくは2次元コードなどの情報画像又はデザイン画像などの所定の印刷を表現するインク層とを有する形態とする場合がある。インク層をインクジェット方式で印刷する場合、インクジェットプリントヘッドから吐出された微小インク滴の飛翔軌道が気流などの影響を受けて被印刷物上で着弾位置のずれが生じ、印刷部の印刷領域の端縁においてインク層形成用のインク滴がプライマー層の印刷領域外に着弾する場合がある。このような場合、インク層形成用のインクがアルカリ剥離性を有さないと、アルカリ洗浄工程において印刷部が剥離しない問題があった。当該問題は、プライマー層をインク層の印刷領域よりも大きく形成することで解決することができるものの、プライマー層の印刷領域が大きすぎると、プライマー層に使用するプライマーインクの使用量の増大又は塗布時間の増加など生産性の低下要因となったり、アルカリ洗浄工程における印刷部の剥離物の量が多くなり、洗浄液を排水する部分に詰まってリサイクル作業性が低下したりする問題があった。リサイクル適性と生産性とを両立することができるプライマー層の印刷領域とインク層の印刷領域との関係は、未だ見いだされていなかった。
【0008】
本開示は、リサイクル適性と生産性とを両立した印刷部を有するプラスチック容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るプラスチック容器は、口部と該口部に連接する胴部とを有する容器本体と、前記胴部の外表面上に設けられたアルカリ剥離性を有するプライマー層と該プライマー層上に設けられたインク層とを含む少なくとも一つの印刷部と、を備えるプラスチック容器であって、前記プライマー層は、プライマー層形成用の活性エネルギー線硬化型インクジェットインクの硬化物であるプライマー硬化物を含み、前記インク層は、インク層形成用の活性エネルギー線硬化型インクジェットインクの硬化物であるインク硬化物を含み、かつ、該インク硬化物のすべてが、前記プライマー硬化物の上に位置しており、前記印刷部のうち少なくとも一つは、インク量規制印刷部であり、該インク量規制印刷部は、前記プライマー層の印刷領域の第1輪郭と前記インク層の印刷領域の第2輪郭とを有し、かつ、前記第1輪郭と前記第2輪郭との最短距離が0mmである輪郭重なり部、及び/又は、前記第1輪郭が前記第2輪郭の外側にあるとともに前記第1輪郭と前記第2輪郭との最短距離が0mmを超え2mm以下の範囲にある輪郭近接部を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明に係るプラスチック容器では、前記印刷部のすべてが、前記インク量規制印刷部であることが好ましい。リサイクル適性及び生産性をより向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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