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公開番号2025016686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024193220,2023173486
出願日2024-11-01,2020-02-04
発明の名称光吸収性組成物、光吸収膜、及び光学フィルタ
出願人日本板硝子株式会社
代理人弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類G02B 5/22 20060101AFI20250128BHJP(光学)
要約【課題】人間の視感度に対応した透過スペクトルに近しい分光特性を得るために波長400nm付近の光を遮蔽するのに有利な光吸収性組成物を提供する。
【解決手段】本発明に係る光吸収性組成物は、ホスホン酸及び銅成分を含む化合物と、紫外線吸収性化合物とを含有している。光吸収性組成物を硬化させて得られる光吸収膜の、0度の入射角度での透過スペクトルにおいて、波長400nmにおける透過率T400、波
長550nmにおける透過率T550、及び波長800nmにおける透過率T800は、16≦T550/T400及び16≦T550/T800の条件を満たす。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
光吸収性組成物であって、
ホスホン酸及び銅成分を含む化合物と、
紫外線吸収性化合物と、を含有しており、
当該光吸収性組成物を硬化させて得られる光吸収膜の、0度の入射角度での透過スペクトルにおいて、波長400nmにおける透過率T
400
、波長550nmにおける透過率T
550
、及び波長800nmにおける透過率T
800
は、16≦T
550
/T
400
及び16≦T
550
/T
800
の条件を満たす、
光吸収性組成物。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記紫外線吸収性化合物は、330nm以上430nm以下の吸収極大波長を有する、請求項1に記載の光吸収性組成物。
【請求項3】
前記透過スペクトルは、下記(I)、(II)、(III)、及び(IV)の条件を満たす、
請求項1又は2に記載の光吸収性組成物。
(I)波長300nm~380nmの範囲における透過率の最大値が1%以下である。
(II)波長400nmにおける透過率が5%以下である。
(III)波長480nm~580nmの範囲における透過率の平均値が78%以上である

(IV)波長700nm~750nmの範囲における透過率の平均値が10%以下である。
【請求項4】
前記透過スペクトルは、下記(V)の条件を満たす、請求項3に記載の光吸収性組成物。
(V)波長700nm~1000nmの範囲における透過率の最大値が10%以下である。
【請求項5】
前記透過スペクトルは、405nm以上480nm以下の第一カットオフ波長を有し、
前記第一カットオフ波長は、前記透過スペクトルにおいて波長300nm~450nmの範囲で50%の透過率を示す波長である、請求項1~4のいずれか1項に記載の光吸収性組成物。
【請求項6】
前記透過スペクトルは、580nm以上720nm以下の第二カットオフ波長を有し、
前記第二カットオフ波長は、前記透過スペクトルにおいて波長550nm~750nmの範囲で50%の透過率を示す波長である、請求項1~5のいずれか1項に記載の光吸収性組成物。
【請求項7】
前記透過スペクトルは、下記(VI)、(VII)、及び(VIII)の条件の少なくとも1つ
を満たす、請求項1~6のいずれか1項に記載の光吸収性組成物。
(VI)波長800nm~950nmの範囲における透過率の最大値が3%以下である。
(VII)波長700nm~1100nmの範囲における透過率の最大値が15%以下であ
る。
(VIII)波長700nm~1200nmの範囲における透過率の最大値が20%以下である。
【請求項8】
光吸収膜であって、
ホスホン酸及び銅成分を含む化合物と、
紫外線吸収性化合物と、を含有しており、
当該光吸収膜の、0度の入射角度での透過スペクトルにおいて、波長400nmにおける透過率T
400
、波長550nmにおける透過率T
550
、及び波長800nmにおける透過
率T
800
は、16≦T
550
/T
400
及び16≦T
550
/T
800
の条件を満たす、
光吸収膜。
【請求項9】
前記紫外線吸収性化合物は、330nm以上430nm以下の吸収極大波長を有する、請求項8に記載の光吸収膜。
【請求項10】
前記透過スペクトルは、下記(I)、(II)、(III)、及び(IV)の条件を満たす、
請求項8又は9に記載の光吸収膜。
(I)波長300nm~380nmの範囲における透過率の最大値が1%以下である。
(II)波長400nmにおける透過率が5%以下である。
(III)波長480nm~580nmの範囲における透過率の平均値が78%以上である

(IV)波長700nm~750nmの範囲における透過率の平均値が10%以下である。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光吸収性組成物、光吸収膜、及び光学フィルタに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor
)等の固体撮像素子を用いた撮像装置において、良好な色再現性を有する画像を得るために様々な光学フィルタが固体撮像素子の前面に配置されている。一般的に、固体撮像素子は紫外線領域から赤外線領域に至る広い波長範囲で分光感度を有する。一方、人間の視感度は可視光の領域にのみに存在する。このため、撮像装置における固体撮像素子の分光感度を人間の視感度に近づけるために、固体撮像素子の前面に赤外線又は紫外線の一部の光を遮蔽する光学フィルタを配置する技術が知られている。
【0003】
従来、そのような光学フィルタとしては、誘電体多層膜による光反射を利用して赤外線又は紫外線を遮蔽するものが一般的であった。一方、近年、光吸収剤を含有する膜を備えた光学フィルタが注目されている。光吸収剤を含有する膜を備えた光学フィルタの透過率特性は入射角の影響を受けにくいので、撮像装置において光学フィルタに斜めに光が入射する場合でも色味の変化が少ない良好な画像を得ることができる。また、光反射膜を用いない光吸収型光学フィルタは、光反射膜による多重反射を原因とするゴーストやフレアの発生を抑制することができるので、逆光状態や夜景の撮影において良好な画像を得やすい。加えて、光吸収剤を含有する膜を備えた光学フィルタは、撮像装置の小型化及び薄型化の点でも有利である。
【0004】
そのような光吸収剤として、ホスホン酸と銅イオンとによって形成された光吸収剤が知られている。例えば、特許文献1には、フェニル基又はハロゲン化フェニル基を有するホスホン酸(フェニル系ホスホン酸)と銅イオンとによって形成された光吸収剤を含有する光吸収層を備えた、光学フィルタが記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、赤外線及び紫外線を吸収可能なUV‐IR吸収層を備えた光学フィルタが記載されている。UV‐IR吸収層は、ホスホン酸と銅イオンとによって形成されたUV‐IR吸収剤を含んでいる。光学フィルタが所定の光学特性を満たすように、UV‐IR吸収性組成物は、例えば、フェニル系ホスホン酸と、アルキル基又はハロゲン化アルキル基を有するホスホン酸(アルキル系ホスホン酸)とを含有している。
【0006】
また、特許文献3には、所定の有機色素を含有している有機色素含有層と、ホスホン酸銅含有層とを備えた赤外線カットフィルタが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2018/088561号
特許第6232161号公報
国際公開第2017/006571号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
光吸収膜において、人間の視感度に対応した透過スペクトルにさらに近しい分光特性を得るために、波長400nm付近の光を十分に吸収して遮蔽することが求められる。このような観点から、上記の特許文献に記載の光学フィルタの波長400nm付近における透
過スペクトルには改良が求められることが想定される。
【0009】
このような事情に鑑み、本発明は、人間の視感度に対応した透過スペクトルに近しい分光特性を得るために波長400nm付近の光を遮蔽するのに有利な光吸収性組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、
光吸収性組成物であって、
ホスホン酸及び銅成分を含む化合物と、
紫外線吸収性化合物と、を含有しており、
当該光吸収性組成物を硬化させて得られる光吸収膜の、0度の入射角度での透過スペクトルにおいて、波長400nmにおける透過率T
400
、波長550nmにおける透過率T
550
、及び波長800nmにおける透過率T
800
は、16≦T
550
/T
400
及び16≦T
550
/T
800
の条件を満たす、
光吸収性組成物を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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