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公開番号
2025016392
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2024166259,2023119478
出願日
2024-09-25,2023-07-21
発明の名称
粘着シート、光学積層体、及び画像表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20250124BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】高温環境下で、画像表示装置の部材間での剥がれを抑制することに適した粘着シートを提供する。
【解決手段】本発明の粘着シート1は、互いに対向する第1表面1a及び第2表面1bを有する。粘着シート1は、下記試験により求めたクリープ量が10μm以上であり、原子間力顕微鏡を用いて測定した第1表面1aの弾性率G1が1.0MPa以上である。
試験:縦10mm×横10mmの接合面にてステンレス製試験板53に貼り付けた粘着シート1に対して、試験板53を固定した状態で500gfの荷重54を鉛直下方に加える。荷重54を加え始めてから3600秒後における試験板53に対する粘着シート1のクリープ量(ずれ量)を測定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに対向する第1表面及び第2表面を有する粘着シートであって、
下記試験により求めたクリープ量が10μm以上であり、
原子間力顕微鏡を用いて測定した前記第1表面の弾性率が1.0MPa以上である、粘着シート。
試験:縦10mm×横10mmの接合面にてステンレス製試験板に貼り付けた前記粘着シートに対して、前記試験板を固定した状態で500gfの荷重を鉛直下方に加える。荷重を加え始めてから3600秒後における前記試験板に対する前記粘着シートのクリープ量(ずれ量)を測定する。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
第1層と、前記第1層の上に位置する第2層とを有し、
前記第1表面が前記第2層の表面と一致する、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項3】
前記第2層の厚さが1.0μm以下である、請求項2に記載の粘着シート。
【請求項4】
前記クリープ量が300μm以下である、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項5】
前記第1表面の前記弾性率が10.0MPa以下である、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項6】
原子間力顕微鏡を用いて測定した前記第2表面の弾性率が1.0MPa未満である、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項7】
前記第1表面は、表面改質処理が施された面である、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項8】
前記表面改質処理がコロナ処理である、請求項7に記載の粘着シート。
【請求項9】
単量体群及び/又は前記単量体群の重合物を含む粘着剤組成物から形成される、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項10】
前記単量体群は、(メタ)アクリル系単量体を含む、請求項9に記載の粘着シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着シート、光学積層体、及び画像表示装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置及びエレクトロルミネセンス(EL)表示装置に代表される各種の画像表示装置は、一般に、偏光フィルム等の光学フィルムと粘着シートとを含む光学積層体を備えている。光学積層体に含まれる光学フィルム間の接合や、光学積層体と画像表示パネルとの接合には、通常、粘着シートが使用される。粘着シートとしては、アクリル単量体やシリコーン単量体等を含む単量体群を重合及び架橋により硬化させたシートが典型的である。特許文献1は、粘着シートの一例を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3052972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像表示装置では、高温環境下で、光学積層体と画像表示パネルとの間や、粘着シートと光学フィルムとの間などの部材間で剥がれが生じる傾向がある。本発明者らの検討によると、部材間での剥がれの問題は、粘着剤組成物に光を照射して硬化させる方法(光硬化法)により作製した粘着シートを用いた場合に顕著に生じる傾向がある。この問題は、光学フィルムが偏光子等の一軸延伸フィルムを含む場合や、粘着シートの厚みが50μm以下(特に30μm以下)である場合などにも生じうる。
【0005】
そこで本発明は、高温環境下で、画像表示装置の部材間での剥がれを抑制することに適した粘着シートの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討の結果、粘着シートについて、応力に対する歪みやすさの指標であるクリープ量や、表面の弾性率が、高温環境下における部材間での剥がれに影響を与えることを見出した。本発明者らは、上記の知見に基づいてさらに検討を進め、本発明を完成するに至った。
【0007】
本発明は、
互いに対向する第1表面及び第2表面を有する粘着シートであって、
下記試験により求めたクリープ量が10μm以上であり、
原子間力顕微鏡を用いて測定した前記第1表面の弾性率が1.0MPa以上である、粘着シートを提供する。
試験:縦10mm×横10mmの接合面にてステンレス製試験板に貼り付けた前記粘着シートに対して、前記試験板を固定した状態で500gfの荷重を鉛直下方に加える。荷重を加え始めてから3600秒後における前記試験板に対する前記粘着シートのクリープ量(ずれ量)を測定する。
【0008】
さらに本発明は、
上記の粘着シートと、
偏光フィルム及び位相差フィルムからなる群より選ばれる少なくとも1つを含む光学フィルムと、
を備えた、光学積層体を提供する。
【0009】
さらに本発明は、
上記の光学積層体を備えた、画像表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高温環境下で、画像表示装置の部材間での剥がれを抑制することに適した粘着シートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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