TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025016941
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-05
出願番号
2023119759
出願日
2023-07-24
発明の名称
ガラス積層体および画像表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
G02B
5/22 20060101AFI20250129BHJP(光学)
要約
【課題】画像表示装置に適用したときに、意匠性を向上し得、かつ、赤外線センサの検知精度を向上し得るガラス積層体を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態によるガラス積層体1は、ガラス基材11と、飛散防止フィルム12と、赤外線透過層13と、を備えている。飛散防止フィルム12は、ガラス基材11に貼り付けられている。赤外線透過層13は、ガラス基材11に対して飛散防止フィルム12と反対側に配置されている。赤外線透過層13において、波長380nm~780nmの光の透過率が0.1%未満であり、かつ、波長820nm~1500nmの光の透過率が80%以上である。飛散防止フィルム12において、波長380~780nmの光に対するヘイズ値は、0%以上6%以下であり、波長820nm~1500nmの光に対するヘイズ値は、0%以上4.5%以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラス基材と、
前記ガラス基材に貼り付けられている飛散防止フィルムと、
前記ガラス基材に対して前記飛散防止フィルムと反対側に配置されている赤外線透過層と、を備え、
前記赤外線透過層において、波長380nm~780nmの光の透過率が0.1%未満であり、かつ、波長820nm~1500nmの光の透過率が80%以上であり、
前記飛散防止フィルムにおいて、波長380~780nmの光に対するヘイズ値は、0%以上6%以下であり、波長820nm~1500nmの光に対するヘイズ値は、0%以上4.5%以下である、ガラス積層体。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記赤外線透過層の厚みは、8μm以上20μm以下である、請求項1に記載のガラス積層体。
【請求項3】
前記ガラス基材に対して前記飛散防止フィルムと反対側に配置されている遮光層であって、波長380nm~780nmの光の透過率が0.1%未満である遮光層をさらに備え、
前記遮光層は、前記赤外線透過層が配置される第1開口を有している、請求項1に記載のガラス積層体。
【請求項4】
前記ガラス積層体は、
前記飛散防止フィルムと前記ガラス基材と前記赤外線透過層とが、前記ガラス基材の厚み方向にこの順に並ぶ第1エリアと、
前記飛散防止フィルムと前記ガラス基材と前記遮光層とが、前記ガラス基材の厚み方向にこの順に並ぶ第2エリアと、を含み、
前記飛散防止フィルム側から入射した光の反射光のL
*
a
*
b
*
色空間において、前記第1エリアと前記第2エリアとの色差ΔE(SCE)の絶対値が2.0以下である、請求項3に記載のガラス積層体。
【請求項5】
前記赤外線透過層は、ピグメントブルーを含む、請求項1に記載のガラス積層体。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載のガラス積層体と、
前記赤外線透過層に対して前記ガラス基材と反対側に位置している赤外線センサであって、前記赤外線透過層を透過した赤外線を受光可能な赤外線センサと、を備える、画像表示装置。
【請求項7】
赤外線を出射可能な赤外線出射部をさらに備え、
前記赤外線放射部は、前記赤外線透過層に対して前記ガラス基材と反対側に位置し、前記赤外線透過層と向かい合っている、請求項6に記載の画像表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス積層体および画像表示装置に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
画像表示装置として、車載用情報機器(例えば、カーナビゲーションシステム、オーディオ機器)、携帯通信機器、デジタルサイネージなどが知られている。このような画像表示装置は、代表的には、画像表示パネルを外部衝撃から保護するためのカバーガラスを備えている。
近年、画像表示装置に、赤外線センサを組み込むことが検討されている。これにより、赤外線を用いた通信や物体検出が可能となる。この場合、赤外線センサは、画像表示装置の内部において、カバーガラスと対向するように配置される。このような構成では、画像表示装置の外部から、赤外線センサがカバーガラスを介して視認可能であるため、意匠性の観点から改善の余地がある。
そこで、カバーガラスに可視光を遮断する赤外透過層を設けて、赤外線センサを隠すことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-49469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載される赤外透過層では、可視光の遮断性が不十分であり、外光が赤外透過層に入射したときに、赤外線センサが視認されるおそれがある。
また、カバーガラスには、ガラスが割れたときにガラス片が飛散することを防止するための飛散防止フィルムが貼り付けられることが望まれている。一方、飛散防止フィルムおよび赤外透過層をカバーガラスに設けた場合、赤外線センサの検知精度が低下し、赤外線センサの誤作動および/またはエラーの原因となる場合がある。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的とするところは、画像表示装置に適用したときに、意匠性を向上し得、かつ、赤外線センサの検知精度を向上し得るガラス積層体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]本発明の実施形態によるガラス積層体は、ガラス基材と、飛散防止フィルムと、赤外線透過層と、を備えている。該飛散防止フィルムは、該ガラス基材に貼り付けられている。該赤外線透過層は、該ガラス基材に対して該飛散防止フィルムと反対側に配置されている。該赤外線透過層において、波長380nm~780nmの光の透過率が0.1%未満であり、かつ、波長820nm~1500nmの光の透過率が80%以上である。該飛散防止フィルムにおいて、波長380~780nmの光に対するヘイズ値は、0%以上6%以下であり、波長820nm~1500nmの光に対するヘイズ値は、0%以上4.5%以下である。
[2]上記[1]に記載のガラス積層体において、上記赤外線透過層の厚みは、8μm以上20μm以下であってもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載のガラス積層体は、遮光層をさらに備えていてもよい。該遮光層は、上記ガラス基材に対して上記飛散防止フィルムの反対側に配置されている。該遮光層において、波長380nm~780nmの光の透過率は、0.1%未満である。該遮光層は、上記赤外線透過層が配置される第1開口を有していてもよい。
[4]上記[3]に記載のガラス積層体は、第1エリアと、第2エリアと、を含んでいてもよい。該第1エリアでは、上記飛散防止フィルムと上記ガラス基材と上記赤外線透過層とが、上記ガラス基材の厚み方向にこの順に並んでいる。該第2エリアでは、上記飛散防止フィルムと上記ガラス基材と上記遮光層とが、上記ガラス基材の厚み方向にこの順に並んでいる。該飛散防止フィルム側から入射した光の反射光のL
*
a
*
b
*
色空間において、該第1エリアと該第2エリアとの色差ΔE(SCE)の絶対値が2.0以下であってもよい。
[5]上記[1]から[4]のいずれかに記載のガラス積層体において、上記赤外線透過層は、ピグメントブルーを含んでいてもよい。
[6]本発明の別の局面による画像表示装置は、上記[1]から[5]のいずれかに記載のガラス積層体と、赤外線センサと、を備えている。該赤外線センサは、上記赤外線透過層に対して上記ガラス基材と反対側に位置している。該赤外線センサは、上記赤外線透過層を透過した赤外線を受光可能である。
[7]上記[6]に記載の画像表示装置は、赤外線出射部をさらに備えていてもよい。該赤外線出射部は、赤外線を出射可能である。該記赤外線放射部は、上記赤外線透過層に対して上記ガラス基材と反対側に位置し、上記赤外線透過層と向かい合っていてもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によるガラス積層体によれば、赤外線センサを備える画像表示装置に適用したときに、画像表示装置の意匠性を向上し得、かつ、赤外線センサの検知精度を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の1つの実施形態によるガラス積層体を備える画像表示装置の正面図である。
図2は、図1の画像表示装置におけるII-II´断面図である。
図3は、本発明の別の実施形態による画像表示装置の正面図である。
図4は、図1のガラス積層体が備える飛散防止フィルムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の代表的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。また、図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0009】
A.ガラス積層体の全体構成
図1は本発明の1つの実施形態によるガラス積層体を備える画像表示装置の正面図であり;図2は図1の画像表示装置におけるII-II´断面図である。
図示例のガラス積層体1は、代表的には、カバーガラスとして、赤外線センサ2を備える画像表示装置100に適用される。画像表示装置100の代表例として、液晶表示装置、有機EL表示装置が挙げられる。このような画像表示装置100の用途として、例えば、車載用情報機器、携帯通信機器、デジタルサイネージが挙げられ、好ましくは車載用情報機器が挙げられ、より好ましくはカーナビゲーションシステムが挙げられる。
【0010】
図示例では、ガラス積層体1は、ガラス基材11と、飛散防止フィルム12と、赤外線透過層13と、を備えている。飛散防止フィルム12は、代表的には、第1粘着剤層16を介してガラス基材11に貼り付けられている。赤外線透過層13は、ガラス基材11に対して飛散防止フィルム12と反対側に配置されている。赤外線透過層13は、画像表示装置の設計に応じた任意の適切な箇所に位置し得る。赤外線透過層13において、波長380nm~780nmの光(以下、可視光とする)の透過率は、0.1%未満であり、かつ、波長820nm~1500nmの光(以下、赤外線とする)の透過率は、80%以上である。飛散防止フィルム12において、可視光に対するヘイズ値は、0%以上6%以下であり、赤外線に対するヘイズ値は、0%以上4.5%以下である。
このような構成によれば、赤外線透過層における可視光の透過率が0.1%未満であるので、ガラス基材に対して飛散防止フィルム側から入射した可視光(外光)が、赤外線透過層を透過することを十分に抑制し得る。そのため、ガラス積層体を、赤外線センサを備える画像表示装置に適用したときに、画像表示装置の外部から赤外線センサが視認されることを十分に抑制し得る。特にガラス積層体が車載用情報機器に適用され、西日などの強烈な外光が車載用情報機器に入射しても、赤外線センサが視認されることを十分に抑制し得る。
また、赤外線透過層における赤外線の透過率が80%以上であり、飛散防止フィルムにおける赤外線に対するヘイズ値が4.5%以下であるので、ガラス積層体を備える画像表示装置において、赤外線センサが検知対象を鮮明に検知し得、赤外線センサの検知精度の向上を図り得る。
よって、このようなガラス積層体では、画像表示装置に適用したときに、意匠性を向上し得、かつ、赤外線センサの検知精度を向上し得る。また、飛散防止フィルムにおける可視光に対するヘイズ値が上記範囲であるので、画像表示装置に優れた表示性能を付与し得る。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日東電工株式会社
粘着シート
12日前
日東電工株式会社
粘着シート
18日前
日東電工株式会社
粘着シート
11日前
日東電工株式会社
反射フィルム
18日前
日東電工株式会社
反射フィルム
18日前
日東電工株式会社
積層フィルム
18日前
日東電工株式会社
積層フィルム
18日前
日東電工株式会社
光学粘着シート
1か月前
日東電工株式会社
光学粘着シート
1か月前
日東電工株式会社
快適性評価システム
6日前
日東電工株式会社
透明導電性フィルム
22日前
日東電工株式会社
フィルムおよび積層体
12日前
日東電工株式会社
焼結接合用巻回シート
1か月前
日東電工株式会社
光学積層体の製造方法
1か月前
日東電工株式会社
フィルムおよび積層体
18日前
日東電工株式会社
フィルムおよび積層体
18日前
日東電工株式会社
積層フィルムの製造方法
18日前
日東電工株式会社
積層フィルムの製造方法
18日前
日東電工株式会社
水剥離性光学粘着シート
1か月前
日東電工株式会社
樹脂発泡体および発泡部材
22日前
日東電工株式会社
脱臭システム及び脱臭方法
4日前
日東電工株式会社
放熱性ダイボンドフィルム
11日前
日東電工株式会社
反射防止フィルムの製造方法
1か月前
日東電工株式会社
照明空間の快適性評価システム
6日前
日東電工株式会社
粘着剤組成物および粘着シート
12日前
株式会社ニトムズ
粘着テープ
1か月前
日東電工株式会社
粘着剤組成物および粘着シート
12日前
日東電工株式会社
積層体、光学部材、及び光学装置
25日前
日東電工株式会社
ガラス積層体および画像表示装置
6日前
日東電工株式会社
反射防止フィルム及び画像表示装置
18日前
日東電工株式会社
触覚センサ及び触覚センサの製造方法
1か月前
日東電工株式会社
フレキシブル配線回路基板の製造方法
12日前
日東電工株式会社
フィルムミラー積層体及びミラー部材
1か月前
日東電工株式会社
位相差層付偏光板および画像表示装置
6日前
日東電工株式会社
ハードコートフィルムおよび積層フィルム
18日前
日東電工株式会社
積層フィルムの製造方法及びその製造装置
6日前
続きを見る
他の特許を見る