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公開番号2025014129
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023113720
出願日2023-07-11
発明の名称フィルムおよび積層体
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人いくみ特許事務所
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250123BHJP(積層体)
要約【課題】密着性および視認性に優れるフィルム、および、そのフィルムを備える積層体を提供すること。
【解決手段】フィルム1は、基材層3と硬化樹脂層4とを厚み方向一方側に向かって順に備える。硬化樹脂層4の厚み方向一方面の算術平均粗さSaが、0.80nm以上4.50nm以下である。硬化樹脂層4の厚み方向一方面の最小自己相関長さSalが、40nm以下である。硬化樹脂層4の厚み方向一方面の展開面積Sdrが、1.0%以上30%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材層と硬化樹脂層とを厚み方向一方側に向かって順に備え、
前記硬化樹脂層の厚み方向一方面の算術平均粗さSaが、0.80nm以上4.50nm以下であり、
前記硬化樹脂層の厚み方向一方面の最小自己相関長さSalが、40nm以下であり、
前記硬化樹脂層の厚み方向一方面の展開面積Sdrが、1.0%以上30%以下である、フィルム。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
下記試験により測定される炭素元素比率C
90
、酸素元素比率O
90
、炭素元素比率C
15
および酸素元素比率O
15
が、下記式(1)を満足する、請求項1に記載のフィルム。

15
/C
15
>O
90
/C
90
(1)
試験:(1)X線光電子分光法を用いて、硬化樹脂層の厚み方向一方面に対して、光電子取り出し角を90°に調整して、炭素元素比率C
90
および酸素元素比率O
90
を測定する。
(2)X線光電子分光法を用いて、硬化樹脂層の厚み方向一方面に対して、光電子取り出し角を15°に調整して、炭素元素比率C
15
および酸素元素比率O
15
を測定する。
【請求項3】
請求項1または2に記載のフィルムと、無機物層とを厚み方向一方側に向かって順に備える、積層体。
【請求項4】
前記無機物層は、反射防止層であり、
前記反射防止層は、厚み方向に沿って、互いに異なる屈折率を有する複数の層を備える、請求項3に記載の積層体。
【請求項5】
前記無機物層は、導電層である、請求項3に記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムおよび積層体に関し、詳しくは、フィルム、および、そのフィルムを備える積層体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
エレクトロニクス製品において、軽量化および高機能化の観点から、有機材と無機材とが複合化された複合化材が開発されている。複合化材としては、例えば、有機材製の基材フィルムと、基材フィルム上の無機物層とを備える積層フィルムが知られている。
【0003】
このような積層フィルムとして、例えば、フィルム基材およびハードコート層を順に備えるハードコートフィルムと、無機酸化物プライマー層と、反射防止層とを順に備える反射防止フィルムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
特許文献1では、ハードコート層上にプライマー層を形成する前に、ハードコート層に対して、プラズマ処理が施されている。このような処理によれば、ハードコートフィルム(ハードコート層)の表面の汚れおよび水分を除去することができ、ハードコートフィルムと反射防止層との密着性を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-65437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、基材フィルムには、より一層優れた密着性が要求される。密着性を向上させるために、基材フィルムの表面に、無機粒子を含む硬化樹脂層を配置し、無機粒子に起因する凹凸によるアンカー効果によって、基材フィルムと無機物層との密着性を向上させることも検討される。
【0007】
しかし、無機粒子に起因する凹凸は、不均一であるため、硬化樹脂層の表面において、光が拡散または散乱して、視認性が低下する不具合がある。また、表面における外部散乱に加え、硬化樹脂層内部においての、硬化樹脂層屈折率と無機粒子の屈折率の差に起因する内部散乱によっても視認性が低下する不具合がある。
【0008】
本発明は、密着性および視認性に優れるフィルム、および、そのフィルムを備える積層体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明[1]は、基材層と硬化樹脂層とを厚み方向一方側に向かって順に備え、前記硬化樹脂層の厚み方向一方面の算術平均粗さSaが、0.80nm以上4.50nm以下であり、前記硬化樹脂層の厚み方向一方面の最小自己相関長さSalが、40nm以下であり、前記硬化樹脂層の厚み方向一方面の展開面積Sdrが、1.0%以上30%以下である、フィルムである。
【0010】
本発明[2]は、下記試験により測定される炭素元素比率C
90
、酸素元素比率O
90
、炭素元素比率C
15
および酸素元素比率O
15
が、下記式(1)を満足する、上記[1]に記載のフィルムを含んでいる。

15
/C
15
>O
90
/C
90
(1)
試験:(1)X線光電子分光法を用いて、硬化樹脂層の厚み方向一方面に対して、光電子取り出し角を90°に調整して、炭素元素比率C
90
および酸素元素比率O
90
を測定する。
(2)X線光電子分光法を用いて、硬化樹脂層の厚み方向一方面に対して、光電子取り出し角を15°に調整して、炭素元素比率C
15
および酸素元素比率O
15
を測定する。
(【0011】以降は省略されています)

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