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公開番号
2025011542
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023113721
出願日
2023-07-11
発明の名称
積層フィルム
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人いくみ特許事務所
主分類
B32B
9/00 20060101AFI20250117BHJP(積層体)
要約
【課題】製造コストを抑制しつつ基材フィルムに対する無機物層の密着性を確保できる積層フィルムを提供する。
【解決手段】本発明の積層フィルムXは、基材フィルム10と、基材フィルム10上の無機物層20とを備える。無機物層20における基材フィルム10とは反対側から基材フィルム10側への厚さ方向HにおけるX線光電子分光分析の、炭素元素比率25atom%の分析深さでのC1sスペクトルにおいて、C-C結合に由来する285eVでのピークの強度Iccと、C-O結合に由来する286.5eVでのピークの強度Icoと、O=C-O結合に由来する289eVでのピークの強度Icooとが、(Ico+Icoo)/Icc≧0.5を満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材フィルムと、前記基材フィルム上の無機物層とを備える積層フィルムであって、
前記無機物層における前記基材フィルムとは反対側から前記基材フィルム側への厚さ方向におけるX線光電子分光分析の、炭素元素比率25atom%の分析深さでのC1sスペクトルにおいて、C-C結合に由来する285eVでのピークの強度Iccと、C-O結合に由来する286.5eVでのピークの強度Icoと、O=C-O結合に由来する289eVでのピークの強度Icooとが、(Ico+Icoo)/Icc≧0.50を満たす、積層フィルム。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記C1sスペクトルにおいて、C=O結合に由来する288eVでのピークの強度Iocと、前記強度Iccと、前記強度Icoと、前記強度Icooとが、Ioc/(Icc+Ico+Icoo)≦0.01を満たす、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
前記X線光電子分光分析の、炭素元素比率55atom%の分析深さでのC1sスペクトルにおいて、前記強度Iccと、前記強度Icoと、前記強度Icooとが、(Ico+Icoo)/Icc≧0.80を満たす、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項4】
前記X線光電子分光分析の、炭素元素比率55atom%の分析深さでのC1sスペクトルにおいて、C=O結合に由来する288eVでのピークの強度Iocと、前記強度Iccと、前記強度Icoと、前記強度Icooとが、Ioc/(Icc+Ico+Icoo)≦0.01を満たす、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項5】
前記無機物層が、In、Si、CrおよびNbからなる群より選択される少なくとも一つの元素を含む、請求項1から4のいずれか一つに記載の積層フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層フィルムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
エレクトロニクス製品の軽量化および高機能化の観点から、有機材と無機材とが複合化された各種の複合化材が開発されている。複合化材としては、例えば、有機材製の基材フィルムと、基材フィルム上の無機物層とを備える積層フィルムが知られている。当該積層フィルムの製造過程では、例えば、基材フィルム上に無機物層が形成される前に、基材フィルムの表面の汚れおよび水分を除去するために同表面がプラズマ処理される。基材フィルム表面からの汚れおよび水分の除去は、同表面に形成される無機物層の、基材フィルムに対する密着性を高めるのに役立つ。このような積層フィルムに関する技術については、例えば、下記の特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-65437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、反射防止フィルムとしての積層フィルムが記載されている。この積層フィルムは、反射防止層としての無機物層と、これを支持する基材フィルムとを備える。基材フィルムは、樹脂フィルムと、樹脂フィルム上のHC層とを備える。HC層は、ナノシリカ粒子を含有する。これにより、HC層は、無機物層側に表面凹凸を有する。特許文献1によると、HC層の表面凹凸は、基材フィルムに対する無機物層の密着性を高める。
【0005】
しかしながら、ナノシリカ粒子は、比較的高価であり、積層フィルムの製造コストを上げる。
【0006】
本発明は、製造コストを抑制しつつ基材フィルムに対する無機物層の密着性を確保できる積層フィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明[1]は、基材フィルムと、前記基材フィルム上の無機物層とを備える積層フィルムであって、前記無機物層における前記基材フィルムとは反対側から前記基材フィルム側への厚さ方向におけるX線光電子分光分析の、炭素元素比率25atom%の分析深さでのC1sスペクトルにおいて、C-C結合に由来する285eVでのピークの強度Iccと、C-O結合に由来する286.5eVでのピークの強度Icoと、O=C-O結合に由来する289eVでのピークの強度Icooとが、(Ico+Icoo)/Icc≧0.50を満たす、積層フィルムを含む。
【0008】
本発明[2]は、前記C1sスペクトルにおいて、C=O結合に由来する288eVでのピークの強度Iocと、前記強度Iccと、前記強度Icoと、前記強度Icooとが、Ioc/(Icc+Ico+Icoo)≦0.01を満たす、上記[1]に記載の積層フィルムを含む。
【0009】
本発明[3]は、前記X線光電子分光分析の、炭素元素比率55atom%の分析深さでのC1sスペクトルにおいて、前記強度Iccと、前記強度Icoと、前記強度Icooとが、(Ico+Icoo)/Icc≧0.80を満たす、上記[1]または[2]に記載の積層フィルムを含む。
【0010】
本発明[4]は、前記X線光電子分光分析の、炭素元素比率55atom%の分析深さでのC1sスペクトルにおいて、C=O結合に由来する288eVでのピークの強度Iocと、前記強度Iccと、前記強度Icoと、前記強度Icooとが、Ioc/(Icc+Ico+Icoo)≦0.01を満たす、上記[1]から[3]のいずれか一つに記載の積層フィルムを含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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