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公開番号2025104205
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024087725
出願日2024-05-30
発明の名称粘着剤層付き偏光フィルムおよび光学デバイス
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類C09J 7/38 20180101AFI20250702BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】信頼性の高い帯電防止性と優れた耐腐食性を両立して発現できる粘着剤層付き偏光フィルム、該粘着剤層付き偏光フィルムを含む光学デバイスを提供する。
【解決手段】本発明の実施形態による粘着剤層付き偏光フィルムは、粘着剤層と偏光フィルムを含む粘着剤層付き偏光フィルムであって、該粘着剤層は、粘着剤組成物から形成される粘着剤から構成され、該粘着剤組成物は、ベースポリマーとイオン性化合物を含み、該イオン性化合物が、カチオン種とアニオン種からなり、該アニオン種が、ボレートアニオンおよびジシアナミドアニオンからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粘着剤層と偏光フィルムを含む粘着剤層付き偏光フィルムであって、
該粘着剤層は、粘着剤組成物から形成される粘着剤から構成され、
該粘着剤組成物は、ベースポリマーとイオン性化合物を含み、
該イオン性化合物が、カチオン種とアニオン種からなり、
該アニオン種が、ボレートアニオンおよびジシアナミドアニオンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、
粘着剤層付き偏光フィルム。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記カチオン種が、オニウムカチオンおよび金属カチオンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の粘着剤層付き偏光フィルム。
【請求項3】
前記ボレートアニオンは、フッ素元素および硫黄元素の両方を含まない、請求項1に記載の粘着剤層付き偏光フィルム。
【請求項4】
前記ベースポリマーが、アクリル系ポリマー、ポリオール、およびウレタンプレポリマーから選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の粘着剤層付き偏光フィルム。
【請求項5】
前記ベースポリマーがアクリル系ポリマーであり、該アクリル系ポリマーを構成するモノマー成分が、アルキルエステル部分のアルキル基の炭素数が4~12である(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、OH基を有する(メタ)アクリル酸エステルおよび(メタ)アクリル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種と、を含む、請求項4に記載の粘着剤層付き偏光フィルム。
【請求項6】
前記ベースポリマーがアクリル系ポリマーであり、該アクリル系ポリマーを構成するモノマー成分が、アミド基含有モノマー、芳香環含有(メタ)アクリレート、および(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項4に記載の粘着剤層付き偏光フィルム。
【請求項7】
前記ベースポリマー100重量部に対する前記イオン性化合物の量が0.001重量部~30重量部である、請求項1に記載の粘着剤層付き偏光フィルム。
【請求項8】
請求項1から7までのいずれかに記載の粘着剤層付き偏光フィルムを含む光学デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は粘着剤層付き偏光フィルムに関する。また、そのような粘着剤層付き偏光フィルムを含む光学デバイスに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
光学部材を構成するための部材として粘着剤層付き偏光フィルムが用いられることがある。
【0003】
光学部材や上記のような粘着剤層付き偏光フィルムは、電気絶縁性が高く、摩擦や剥離により静電気を発生する。このような静電気が残ったままの状態で、例えば、液晶に電圧を印加すると、液晶分子の配向が損失したり、液晶パネルの欠損が生じたりする懸念がある。また、静電気の存在は、塵埃を吸引したり、作業性を低下させたりする要因ともなり得る。
【0004】
粘着剤層中に帯電防止剤としてイオン性化合物を含有させることにより、粘着フィルムに帯電防止性を付与する技術が報告されている(例えば、特許文献1)。
【0005】
しかしながら、従来の帯電防止剤含有粘着剤層を含む粘着剤層付き偏光フィルムを、例えば、光学部材を構成するための部材として使用したりした場合、被着体の電極部などに腐食が発生するという問題がある。特に、粘着剤層付き偏光フィルムを含む光学デバイスを、高温高湿環境下など、過酷な環境下で用いる場合には、上記のような腐食の発生が顕著となるという問題がある。また、粘着剤層付き偏光フィルムを、上記のような過酷な環境下で用いる場合、帯電防止性の信頼性が低下してしまい、例えば、粘着剤層の表面抵抗値が変動してしまうという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-164531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、信頼性の高い帯電防止性と優れた耐腐食性を両立して発現できる粘着剤層付き偏光フィルム、該粘着剤層付き偏光フィルムを含む光学デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]本発明の実施形態による粘着剤層付き偏光フィルムは、粘着剤層と偏光フィルムを含む粘着剤層付き偏光フィルムであって、該粘着剤層は、粘着剤組成物から形成される粘着剤から構成され、該粘着剤組成物は、ベースポリマーとイオン性化合物を含み、該イオン性化合物が、カチオン種とアニオン種からなり、該アニオン種が、ボレートアニオンおよびジシアナミドアニオンからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
[2]上記[1]に記載の粘着剤層付き偏光フィルムにおいて、上記カチオン種が、オニウムカチオンおよび金属カチオンからなる群から選ばれる少なくとも1種であってもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の粘着剤層付き偏光フィルムにおいて、上記ボレートアニオンは、フッ素元素および硫黄元素の両方を含まなくてもよい。
[4]上記[1]から[3]までのいずれかに記載の粘着剤層付き偏光フィルムにおいて、上記ベースポリマーが、アクリル系ポリマー、ポリオール、およびウレタンプレポリマーから選ばれる少なくとも1種であってもよい。
[5]上記[4]に記載の粘着剤層付き偏光フィルムにおいて、上記ベースポリマーがアクリル系ポリマーであり、該アクリル系ポリマーを構成するモノマー成分が、アルキルエステル部分のアルキル基の炭素数が4~12である(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、OH基を有する(メタ)アクリル酸エステルおよび(メタ)アクリル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種と、を含んでもよい。
[6]上記[4]に記載の粘着剤層付き偏光フィルムにおいて、上記ベースポリマーがアクリル系ポリマーであり、該アクリル系ポリマーを構成するモノマー成分が、アミド基含有モノマー、芳香環含有(メタ)アクリレート、および(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種を含んでもよい。
[7]上記[1]から[6]までのいずれかに記載の粘着剤層付き偏光フィルムにおいて、上記ベースポリマー100重量部に対する上記イオン性化合物の量が0.001重量部~30重量部であってもよい。
[8]本発明の実施形態による光学デバイスは、上記[1]から[7]までのいずれかに記載の粘着剤層付き偏光フィルムを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、信頼性の高い帯電防止性と優れた耐腐食性を両立して発現できる粘着剤層付き偏光フィルム、該粘着剤層付き偏光フィルムを含む光学デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一つの実施形態による粘着剤層付き偏光フィルムの概略断面図である。
本発明の実施形態による粘着剤層付き偏光フィルムで用い得る粘着剤層の利用例としての粘着フィルムの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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