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公開番号
2025000356
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-07
出願番号
2023100167
出願日
2023-06-19
発明の名称
フィルムミラー積層体及びミラー部材
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
B32B
15/08 20060101AFI20241224BHJP(積層体)
要約
【課題】生産性良く、また複雑な曲面形状等へも簡単に適応が可能であり、鏡面性に優れたミラー部材を提供する。
【解決手段】粘着剤層、基材フィルム、金属反射層、及び光学調整層をこの順に有するフィルムミラー積層体であって、前記フィルムミラー積層体における前記粘着剤層側の面がガラス板に貼付された試料に、前記光学調整層側から入射角60°で光を入射した際の、光学くし幅0.125mmにおける反射写像性が60%以上である、フィルムミラー積層体。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
粘着剤層、基材フィルム、金属反射層、及び光学調整層をこの順に有するフィルムミラー積層体であって、
前記フィルムミラー積層体における前記粘着剤層側の面がガラス板に貼付された試料に、前記光学調整層側から入射角60°で光を入射した際の、光学くし幅0.125mmにおける反射写像性が60%以上である、フィルムミラー積層体。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記光学調整層が、低屈折率層と高屈折率層とを備える、請求項1に記載のフィルムミラー積層体。
【請求項3】
前記低屈折率層が酸化ケイ素を含有する、請求項2に記載のフィルムミラー積層体。
【請求項4】
前記高屈折率層が酸化ニオブを含有する、請求項2に記載のフィルムミラー積層体。
【請求項5】
前記金属反射層は、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)、銅(Cu)、銀(Ag)から選択された少なくとも一種の金属、および該金属を主成分とする合金のいずれかを含む、請求項1に記載のフィルムミラー積層体。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載のフィルムミラー積層体と支持基材とを備え、前記フィルムミラー積層体における前記粘着剤層側の面が支持基材に貼付されている、ミラー部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムミラー積層体及びミラー部材に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の運転者は、フロントガラスを通して前方を注視すると共に、インストルメントパネル上の計器類を目視しながら運転を実施する。すなわち、視線が前方と下方の計器類とへ移動する。前方を見たままで、計器類を見ることができれば、視線の移動がなく、運転性(最終的に安全性)の向上が期待できる。この知見からヘッドアップディスプレイ装置が開発され、実用に供されるようになってきている。
【0003】
ヘッドアップディスプレイ装置においては、ダッシュボード装置内において、光源からの映像をフロントガラスに虚像として像を結ぶことで、運転者に映像として視認されている。光源からの映像情報を歪みなく投影させるためには、高い鏡面性を有する鏡面体が必要となる。また、光源からの映像情報の輝度を低下させることなく、投影させるためには、高い可視光反射率を有した鏡面体が必要となる。
運転の安全性を高める観点より、視点の移動が少なくて済むヘッドアップディスプレイは、日に日に注目を高めており、その反射鏡として利用される鏡面体の需要も高まっている。また車両の衝突等の事故により破損するリスクが低いこと、質量が軽いことなどの理由から、鏡面体を構成する支持基板としては、プラスチック基板、特に耐熱性の高さよりポリカーボネート基板等が用いられている。
【0004】
従来の鏡面体の製法ではバッチ式の蒸着・スパッタ装置を用いて、ポリカーボネート基板等の支持基板に金属薄膜を形成する手法が一般的であった(例えば、特許文献1)。しかし、バッチ式製法は生産の効率が低く、日々鏡面体の需要が高まる傾向に対し、供給不足となるという課題があり、生産性良く製造し得る鏡面体が望まれている。また、鏡面体には、高い反射率と反射光の歪みを抑えることが要求される。
【0005】
そこで、支持体に貼付し得る反射フィルムを用いた反射ミラーの製造方法が検討されている。例えば、特許文献2には、基板と、反射膜が形成された反射シートと、を備えた反射ミラーを、インサート成形により製造する旨が開示されている。インサート成形では反射シートを基板と一体成形できるため、生産性が高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-265287号公報
特開2019-28422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、光源からの映像情報を歪みなく投影させるためには、鏡面体は高い鏡面性が必要である。しかしながら、従来の技術においては、十分な鏡面性を得ることが困難であった。
【0008】
本発明は、上記に鑑みて完成されたものであり、その課題は、鏡面性に優れたミラー部材、及び生産性良く、複雑な曲面形状等へも簡単に適応が可能であり、鏡面性に優れたミラー部材を提供し得るフィルムミラー積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、フィルムミラー積層体における粘着剤層側の面が支持基材に貼付されたミラー部材の反射写像性を特定の範囲とすることにより、従来のバッチ処理では製造が困難であった複雑な形状の支持基材についてもフィルムミラー積層体を貼り合せることで、生産性良く鏡面性に優れたミラー部材が製造可能となり、上記課題を解決できることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は以下の通りである。
〔1〕
粘着剤層、基材フィルム、金属反射層、及び光学調整層をこの順に有するフィルムミラー積層体であって、
前記フィルムミラー積層体における前記粘着剤層側の面がガラス板に貼付された試料に、前記光学調整層側から入射角60°で光を入射した際の、光学くし幅0.125mmにおける反射写像性が60%以上である、フィルムミラー積層体。
〔2〕
前記光学調整層が、低屈折率層と高屈折率層とを備える、〔1〕に記載のフィルムミラー積層体。
〔3〕
前記低屈折率層が酸化ケイ素を含有する、〔2〕に記載のフィルムミラー積層体。
〔4〕
前記高屈折率層が酸化ニオブを含有する、〔2〕に記載のフィルムミラー積層体。
〔5〕
前記金属反射層は、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)、銅(Cu)、銀(Ag)から選択された少なくとも一種の金属、および該金属を主成分とする合金のいずれかを含む、〔1〕に記載のフィルムミラー積層体。
〔6〕
〔1〕~〔5〕のいずれか一項に記載のフィルムミラー積層体と支持基材とを備え、前記フィルムミラー積層体における前記粘着剤層側の面が支持基材に貼付されている、ミラー部材。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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