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公開番号
2025014436
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023116984
出願日
2023-07-18
発明の名称
粘着剤組成物および粘着シート
出願人
日東電工株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
121/02 20060101AFI20250123BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】機械的安定性のよいゴム系ラテックス含有粘着剤組成物であって、良好な高速剥離強度を有し、糊残り防止性および被着体汚染防止性に優れる粘着剤を形成可能な粘着剤組成物を提供する。
【解決手段】不揮発分基準で、酸変性合成ゴムラテックスを50重量%以上含むゴム系ラテックスと、タッキファイヤとしてのロジン系タッキファイヤエマルションとを含む粘着剤組成物が提供される。この粘着剤組成物において、上記酸変性合成ゴムラテックスに含まれる酸変性合成ゴムのガラス転移温度は-20℃以下である。また、上記ロジン系タッキファイヤエマルションに含まれるロジン系タッキファイヤの軟化点は140℃以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
不揮発分基準で、酸変性合成ゴムラテックスを50重量%以上含むゴム系ラテックスと、
タッキファイヤとしてのロジン系タッキファイヤエマルションと、
を含み、
前記酸変性合成ゴムラテックスに含まれる酸変性合成ゴムのガラス転移温度は-20℃以下であり、
前記ロジン系タッキファイヤエマルションに含まれるロジン系タッキファイヤの軟化点は140℃以下である、粘着剤組成物。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記酸変性合成ゴムラテックスとして、酸変性スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスを含む、請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項3】
前記タッキファイヤの含有量は、不揮発分基準で、前記ゴム系ラテックス100重量部に対して50重量部以上100重量部以下である、請求項1または2に記載の粘着剤組成物。
【請求項4】
架橋剤を含まないか、あるいは、前記架橋剤を、不揮発分基準で、前記ゴム系ラテックス100重量部に対して5重量部以下の割合で含む、請求項1または2に記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
請求項1または2に記載の粘着剤組成物からなる粘着剤層と、該粘着剤層を支持する基材とを備える、粘着シート。
【請求項6】
前記基材と前記粘着剤層との間に下塗り層が配置されている、請求項5に記載の粘着シート。
【請求項7】
前記基材として、ポリオレフィン系樹脂フィルムを備える、請求項6に記載の粘着シート。
【請求項8】
前記下塗り層は、オキサゾリン基を有するポリマーを含む、請求項6に記載の粘着シート。
【請求項9】
被着体の表面保護に用いられる、請求項5に記載の粘着シート。
【請求項10】
主波長900nm~1100nmのレーザ光で切断して用いられる、請求項5に記載の粘着シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤組成物および粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は、室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。かかる性質を活かして、粘着剤は、様々な分野において、例えば基材上に粘着剤層を有する粘着シートの形態で、接合や固定、表面保護、マスキング、標示等の目的で広く利用されている。例えば、レーザ加工時の表面保護に利用され得る粘着シートに関する技術文献として、特許文献1が挙げられる。特許文献2は、ゴム系ラテックスと粘着付与樹脂エマルションとを含有する水性粘着剤組成物に関する技術文献である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7058096号公報
特許第4676945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粘着シートには、その使用目的、使用場面等に応じて各種の特性を有することが求められ得る。例えば、被着体に貼り付けられた後、高速の剥離負荷に曝される用途では、粘着シートは、かかる高速の剥離負荷に対して被着体から浮きや剥がれが生じない剥離強度(高速剥離強度)を有することが求められる。そのような高速剥離強度が求められる用途の一例として、レーザ加工用途が挙げられる。レーザ加工は、レーザ光を用いて各種材料の切断や孔あけ等の加工を行う技術であり、例えば、主波長9.3μm~10.6μm程度の炭酸ガスレーザや、主波長0.9μm~1.1μm程度の短波長レーザが用いられる。レーザ加工の一態様として、補助材料としての粘着シートを被着体である加工対象物(workpiece、以下「ワーク」ともいう。)に貼り付けておき、これにレーザ光を照射して上記粘着シートごと上記ワークをレーザ処理する態様が例示される。このような態様で用いられ得る粘着シートは、レーザ加工時に供給されるアシストガスによる浮きや剥がれの抑制に適した高速剥離強度を有することが好ましい。
【0005】
なかでも、主波長0.9μm~1.1μm程度の短波長のレーザ光を用いることにより、加工に必要なエネルギーを効率よくワークに加えることができる。このことは加工のスピードアップや微細加工性の観点から有利となり得る。一方、短波長レーザによる加工では、加工のスピードアップのためアシストガス圧が高くなる傾向にある。このため、短波長レーザによる加工に用いられることが想定される粘着シートは、かかる高圧のアシストガスが加工対象物との間に入り込んで該加工対象物から浮き上がる事象の発生を抑制する観点から、ある程度以上の高速剥離強度を有することが殊に望ましい。
【0006】
また、粘着シートには、低速の剥離負荷に対する剥がれにくさ、すなわち所定の低速剥離強度を有することも求められ得る。例えば、上記レーザ光により切断等の加工がなされた加工対象物には、その後に曲げや孔あけ等の後加工処理が施されることがある。その場合、レーザ加工の補助材料として貼り付けられた粘着シートは、レーザ加工後もそのまま加工対象物に貼付された状態で、後加工に引き続き使用される。このとき、粘着シートの低速剥離強度が低すぎると、後加工における曲げや引っ張り等に耐えきれず、粘着シートの剥がれが発生する懸念がある。このため、レーザ加工に用いられる粘着シートは、後加工における剥がれの発生を抑制する観点から、ある程度以上の低速剥離強度を有することが望ましい。
【0007】
一方、被着体の表面保護に用いられる粘着シートは、被着体表面に貼り付け、その保護目的を達成した後、通常、被着体から剥離(再剥離)される。そのため、かかる用途に用いられる粘着シートは、被着体に対する剥離強度が再剥離可能な範囲に制限されている必要がある。また、被着体からの再剥離時に、粘着剤の残渣が該被着体表面に残る不具合(糊残り)がなく、被着体を汚染することなく剥離されることが望ましい。レーザ加工時の表面保護に用いられる粘着シートについても、レーザ加工を含む加工処理後の剥離の際に糊残りや汚染が生じないことが望ましい。
【0008】
ところで、近年、環境への配慮、脱石油資源の観点から、有機溶剤使用量の削減が求められている。かかる観点から、例えば、ゴム系粘着剤についても、粘着成分が有機溶剤に溶解した形態の溶剤型粘着剤組成物よりも、ゴム系ラテックスを含む水性粘着剤組成物の使用が望ましい。しかし、天然ゴムラテックスを含む粘着剤組成物は、粘着剤組成物の機械的なシェア(せん断力)に対する安定性(機械的安定性)が不足しやすい傾向がある。粘着剤組成物の機械的安定性が不足すると、ギヤポンプによる送液やロール塗工機による塗工等の際に加わる機械的シェアによって凝集物が発生しやすくなる。かかる凝集物の発生は、該粘着剤組成物を用いて製造される粘着シートの商品価値(例えば外観品質)を低下させる要因となり得る。
【0009】
天然ゴムラテックス含有粘着剤組成物の機械的安定性は、例えば特許文献2で提案されているような保護コロイドや乳化剤、分散剤の使用により改善され得る。しかし、そのような添加剤は、粘着特性に悪影響を及ぼし得る。例えば、乳化剤等の添加剤の含有は、剥離強度、例えば高速剥離強度の低下原因となり得る。また、上記添加剤を含む粘着剤は、例えば樹脂フィルム等の基材に対する投錨性が低下しがちであり、粘着シートを被着体から除去する際に糊残りが生じるおそれがある。特に、ゴム系ラテックス含有粘着剤組成物から形成された粘着剤は、ポリオレフィン系樹脂フィルム基材に対する投錨性が不足しやすい。基材に対する投錨性は、基材上に下塗り層を設けることにより向上し得るが、それでも十分な糊残り防止性が得られない場合がある。さらに、粘着剤に含まれる乳化剤等の添加剤は、ブリードアウトして被着体表面を汚染する原因となり得る。
【0010】
本発明は、上記の事情に鑑みて創出されたものであり、機械的安定性のよいゴム系ラテックス含有粘着剤組成物であって、良好な高速剥離強度を有し、糊残り防止性および被着体汚染防止性に優れる粘着剤を形成可能な粘着剤組成物を提供することを目的とする。関連する他の目的は、上記粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する粘着シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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