TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025021538
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125307
出願日
2023-08-01
発明の名称
光学部材および光学部材の製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250206BHJP(光学)
要約
【課題】偏光板の変色や脱色を抑制し、耐久性に優れた光学部材を提供すること。
【解決手段】光学部材100は、互いに対向する第一主面10aおよび第二主面10bを有する偏光子10と、偏光子10の第一主面10a側に配置される第一保護層21とを有する偏光板30と、偏光子10の第一主面10a側に配置される透明板60と、偏光子10の第二主面10b側に配置される位相差層40と、偏光板30と位相差層40との間に配置され、偏光板30に隣接して配置される第一粘着剤層51と、を備える。偏光板30と第一粘着剤層51との積層部分の水分量は3g/m
2
以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに対向する第一主面および第二主面を有する偏光子と、前記偏光子の第一主面側に配置される第一保護層とを有する偏光板と、
前記偏光子の第一主面側に配置される透明板と、
前記偏光子の第二主面側に配置される位相差層と、
前記偏光板と前記位相差層との間に配置され、前記偏光板に隣接して配置される第一粘着剤層と、を備え、
前記偏光板と前記第一粘着剤層との積層部分の水分量は3g/m
2
以下である、
光学部材。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の光学部材と、有機ELパネル本体とを備える、有機ELパネル。
【請求項3】
互いに対向する第一主面および第二主面を有する偏光子と、前記偏光子の第一主面側に配置される第一保護層とを有する偏光板と、前記偏光子の第二主面側に配置され、前記偏光板に隣接して配置される第一粘着剤層と、を備え、前記偏光板と前記第一粘着剤層との積層部分の水分量が3g/m
2
以下の積層体を準備することと、
前記積層体の前記偏光板側に透明板を設けることと、
前記積層体の前記第一粘着剤層に位相差層を貼り合わせることと、を含む、
光学部材の製造方法。
【請求項4】
互いに対向する第一主面および第二主面を有する偏光子と、前記偏光子の第一主面側に配置される第一保護層とを有する偏光板と、前記偏光板に隣接して配置される第一粘着剤層と、前記偏光子の第二主面側に配置される位相差層と、をこの順に備え、前記偏光板と前記第一粘着剤層との積層部分の水分量が3g/m
2
以下の積層体を準備することと、
前記積層体の前記偏光板側に透明板を設けることと、を含む、
光学部材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学部材および光学部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、薄型ディスプレイの普及と共に、有機エレクトロルミネセンス(EL)パネルを搭載したディスプレイ(有機EL表示装置)が提案されている。有機ELパネルは反射性の高い金属層を有するため、外光反射や背景の映り込み等の問題を生じやすい。そこで、偏光板と位相差板とを組み合わせた位相差層付偏光板を有機ELパネル本体の視認側に設けることにより、これらの問題を防ぐことが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-372622号公報
特許第3325560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
薄型ディスプレイの普及に伴い、有機ELパネルに極めて高い耐久性が求められる場合があり、偏光板にも極めて高い耐久性が求められる場合がある。しかし、有機EL表示装置に設けられた偏光板は変色や脱色が生じやすい傾向にある。この傾向は、ディスプレイの保護を目的として透明板が視認側に設けられる場合、顕著であり得る。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、偏光板の変色や脱色を抑制し、耐久性に優れた光学部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1.本発明の実施形態による光学部材は、互いに対向する第一主面および第二主面を有する偏光子と、前記偏光子の第一主面側に配置される第一保護層とを有する偏光板と、前記偏光子の第一主面側に配置される透明板と、前記偏光子の第二主面側に配置される位相差層と、前記偏光板と前記位相差層との間に配置され、前記偏光板に隣接して配置される第一粘着剤層と、を備え、前記偏光板と前記第一粘着剤層との積層部分の水分量は3g/m
2
以下である。
2.本発明の実施形態による有機ELパネルは、上記1に記載の光学部材と、有機ELパネル本体とを備える。
3.本発明の実施形態による光学部材の製造方法は、互いに対向する第一主面および第二主面を有する偏光子と、前記偏光子の第一主面側に配置される第一保護層とを有する偏光板と、前記偏光子の第二主面側に配置され、前記偏光板に隣接して配置される第一粘着剤層と、を備え、前記偏光板と前記第一粘着剤層との積層部分の水分量が3g/m
2
以下の積層体を準備することと、前記積層体の前記偏光板側に透明板を設けることと、前記積層体の前記第一粘着剤層に位相差層を貼り合わせることと、を含む。
4.本発明の別の実施形態による光学部材の製造方法は、互いに対向する第一主面および第二主面を有する偏光子と、前記偏光子の第一主面側に配置される第一保護層とを有する偏光板と、前記偏光板に隣接して配置される第一粘着剤層と、前記偏光子の第二主面側に配置される位相差層と、をこの順に備え、前記偏光板と前記第一粘着剤層との積層部分の水分量が3g/m
2
以下の積層体を準備することと、前記積層体の前記偏光板側に透明板を設けることと、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、偏光板の変色や脱色を抑制し、耐久性に優れた光学部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の1つの実施形態による光学部材の概略の構成を示す模式的な断面図である。
本発明の1つの実施形態による有機ELパネルの概略を示す模式的な断面図である。
加熱前の比較例1の光学部材を上から見た写真である。
加熱後の比較例1の光学部材を上から見た写真である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚み、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、図面については、同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。
【0010】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、当該角度は基準方向に対して時計回りおよび反時計回りの両方を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
キヤノン株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
3日前
エーエーシー オプティクス (チャンジョウ)カンパニーリミテッド
光学レンズ
3日前
シャープディスプレイテクノロジー株式会社
液晶パネル及び表示装置
3日前
TDK株式会社
メタサーフェス反射体、投影装置、及びニアアイウェアラブル装置
3日前
TDK株式会社
メタサーフェス反射体、投影装置、及びニアアイウェアラブル装置
3日前
シャープディスプレイテクノロジー株式会社
アレイ基板及び液晶表示装置
3日前
株式会社エビデント
3次元データ生成システム、3次元データ生成方法、およびプログラム
3日前
ジョウシュウシ エーエーシー レイテック オプトロニクス カンパニーリミテッド
テレセントリックレンズ
3日前
シャープディスプレイテクノロジー株式会社
液晶モジュール、及び、ヘッドマウントディスプレイ
3日前
怡利電子工業股ふん有限公司
バックライトトロイダルミラーでアイボックスを調整するヘッドアップディスプレイ
3日前
他の特許を見る