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公開番号
2025016382
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2024115531
出願日
2024-07-19
発明の名称
測定装置及び情報処理システム
出願人
国立大学法人 東京大学
代理人
弁理士法人IPX
主分類
A61B
5/145 20060101AFI20250124BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】電磁波が測定部位に浸透しやすいようにすることができる情報処理システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、測定装置であって、放射部と、第1導波路と、測定部とを備え、放射部は、第1導波路にマイクロ波帯又はミリ波帯の電磁波を放射するように構成され、第1導波路は、第1端部及び第2端部を有し、第1端部から入射してきた電磁波を伝送可能に構成され、第2端部を人体の測定部位に密着させた場合に、当該電磁波が測定部位に入射角θ1(θ1>0°)で入射するようにガイドするガイド部を有し、測定部は、測定部位に入射角θ1で入射した電磁波が人体の内部を経由して到達する位置に設けられ、到達した当該電磁波を測定可能に構成されている、測定装置が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
測定装置であって、
放射部と、第1導波路と、測定部とを備え、
前記放射部は、前記第1導波路にマイクロ波帯又はミリ波帯の電磁波を放射するように構成され、
前記第1導波路は、第1端部及び第2端部を有し、前記第1端部から入射してきた前記電磁波を伝送可能に構成され、前記第2端部を人体の測定部位に密着させた場合に、当該電磁波が前記測定部位に入射角θ1(θ1>0°)で入射するようにガイドするガイド部を有し、
前記測定部は、前記測定部位に前記入射角θ1で入射した前記電磁波が前記人体の内部を経由して到達する位置に設けられ、到達した当該電磁波を測定可能に構成されている、
測定装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の測定装置において、
前記ガイド部は、前記入射角θ1との合計が90°になる角度θ2となる角を先端に有する前記第2端部である、
測定装置。
【請求項3】
請求項1に記載の測定装置において、
前記入射角θ1は、前記第1導波路の等価的な誘電率ε
1
と、前記測定部位の等価的な誘電率ε
2
とに基づいて定まる等価的なブリュースタ角である、
測定装置。
【請求項4】
請求項1に記載の測定装置において、
第2導波路をさらに備え、
前記第2導波路は、第1端部及び第2端部を有し、当該第1端部及び第2端部の間で前記電磁波を伝送可能に構成され、
前記測定部は、前記第2導波路の第2端部が前記人体の内部を経由した前記電磁波が出射する位置に密着した場合に、当該第2端部から入射して前記第2導波路の第1端部から出射する前記電磁波が到達する位置に設けられ、当該電磁波を測定するよう構成されている、
測定装置。
【請求項5】
請求項4に記載の測定装置において、
位置調整部をさらに備え、
前記位置調整部は、前記第1導波路の第2端部が前記測定部位に接触する位置と、前記第2導波路の第2端部が前記測定部位に接触する位置との相対的な位置を調整可能に構成されている、
測定装置。
【請求項6】
請求項1に記載の測定装置において、
角度調整部をさらに備え、
前記角度調整部は、前記入射角θ1を調整可能に構成されている、
測定装置。
【請求項7】
請求項1に記載の測定装置において、
周波数調整部をさらに備え、
前記周波数調整部は、前記放射部が放射する前記電磁波の周波数を調整可能に構成されている、
測定装置。
【請求項8】
情報処理システムであって、
請求項1~請求項7の何れか1つに記載の測定装置と、取得部と、出力部とを備え、
前記取得部は、前記測定装置が測定した測定結果を取得し、
前記出力部は、取得された前記測定結果に基づいて、前記人体の血中成分を示す成分情報を出力する、
情報処理システム。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理システムにおいて、
前記出力部は、前記測定結果の特徴量と紐付けられた血中成分の実測値を教師データとする機械学習によって構築される、
情報処理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定装置及び情報処理システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電磁波を伝送する導波管の送信ポート、検出ポートおよび参照ポートを備えるプローブにおいて、検出ポート信号及び参照ポート信号を取得し、検出ポート信号と参照ポート信号の差分を計算することにより補正信号を生成し、生成された補正信号を入力データとして非線形活性化関数による出力を計算することにより、グルコース濃度を出力する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
再表2020/179664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術のように電磁波を体に放射してグルコースのような血中成分を示す情報を出力する場合、電磁波のうち体の表面で反射する部分が多いほど、体内に浸透する電磁波が少なくなって情報の精度が低下する。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、電磁波が測定部位に浸透しやすいようにすることができる情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、測定装置であって、放射部と、第1導波路と、測定部とを備え、放射部は、第1導波路にマイクロ波帯又はミリ波帯の電磁波を放射するように構成され、第1導波路は、第1端部及び第2端部を有し、第1端部から入射してきた電磁波を伝送可能に構成され、第2端部を人体の測定部位に密着させた場合に、当該電磁波が測定部位に入射角θ1(θ1>0°)で入射するようにガイドするガイド部を有し、測定部は、測定部位に入射角θ1で入射した電磁波が人体の内部を経由して到達する位置に設けられ、到達した当該電磁波を測定可能に構成されている、測定装置が提供される。
【0007】
このような態様によれば、電磁波が測定部位に浸透しやすいようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
血中成分測定システム1の全体構成の一例を示す図である。
サーバ装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
ユーザ端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。
電磁波の経路の例を示す図である。
測定装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。
測定装置30のハードウェア構成の別の一例を示す図である。
測定処理の一例を示すアクティビティ図である。
反射電磁波S11の測定結果の別の一例を示す図である。
反射電磁波S11の測定結果の別の一例を示す図である。
位置の調整機能を有する測定装置30aを示す図である。
入射角の調整機能を有する測定装置30bを示す図である。
周波数の調整機能を有する測定装置30cを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、一実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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