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公開番号2025016149
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119238
出願日2023-07-21
発明の名称情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
出願人日本電気株式会社
代理人弁理士法人ブライタス
主分類G06F 9/445 20180101AFI20250124BHJP(計算;計数)
要約【課題】 高機能なライブラリを利用する場合に、モジュールのソースコードの書き換えを不要にすることにある。
【解決手段】 情報処理装置は、第一のライブラリを、第一のライブラリと互換性のある第二のライブラリへと差し替える割り込み処理が発生した場合に、モジュールを読み込むコードに、第一のライブラリが含まれているか否かを検出する検出部と、第一のライブラリを読み込むコードが検出された場合に、第一のライブラリを読み込むコードを含む第一のモジュールの読み込みの親子関係を表す階層情報を参照し、第一のモジュールより上位の階層のモジュールで、第一のライブラリ又は第二のライブラリを利用しているか否かを判定する判定部と、上位の階層のモジュールで、第一のライブラリ又は第二のライブラリを利用していない場合、第一のライブラリを第二のライブラリに差し替えて読み込む読込部と、を有する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
第一のライブラリを、前記第一のライブラリと互換性のある第二のライブラリへと差し替える割り込み処理が発生した場合に、モジュールを読み込むコードに、前記第一のライブラリが含まれているか否かを検出する検出手段と、
前記第一のライブラリを読み込むコードが検出された場合に、前記第一のライブラリを読み込むコードを含む第一のモジュールの読み込みの親子関係を表す階層情報を参照し、前記第一のモジュールより上位の階層のモジュールで、第一のライブラリ又は第二のライブラリを利用しているか否かを判定する判定手段と、
前記上位の階層のモジュールで、前記第一のライブラリ又は前記第二のライブラリを利用していない場合、前記第一のライブラリを前記第二のライブラリに差し替えて読み込む読込手段と、
を有する情報処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記読込手段は、前記上位の階層のモジュールに、前記第一のライブラリ又は前記第二のライブラリがある場合、前記第一のライブラリを読み込む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
さらに、ユーザプログラムを実行する前に、前記検出手段と前記判定手段とを生成し、前記読込手段の前段に配置する生成手段を有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第一のライブラリは、Pythonのライブラリpandasである、
請求項1から3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置は、
第一のライブラリを、前記第一のライブラリと互換性のある第二のライブラリへと差し替える割り込み処理が発生した場合に、モジュールを読み込むコードに、前記第一のライブラリが含まれているか否かを検出し、
前記第一のライブラリを読み込むコードが検出された場合に、前記第一のライブラリを読み込むコードを含む第一のモジュールの読み込みの親子関係を表す階層情報を参照し、前記第一のモジュールより上位の階層のモジュールで、第一のライブラリ又は第二のライブラリを利用しているか否かを判定し、
前記上位の階層のモジュールで、前記第一のライブラリ又は前記第二のライブラリを利用していない場合、前記第一のライブラリを前記第二のライブラリに差し替えて読み込む、
情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
第一のライブラリを、前記第一のライブラリと互換性のある第二のライブラリへと差し替える割り込み処理が発生した場合に、モジュールを読み込むコードに、前記第一のライブラリが含まれているか否かを検出させ、
前記第一のライブラリを読み込むコードが検出された場合に、前記第一のライブラリを読み込むコードを含む第一のモジュールの読み込みの親子関係を表す階層情報を参照し、前記第一のモジュールより上位の階層のモジュールで、第一のライブラリ又は第二のライブラリを利用しているか否かを判定させ、
前記上位の階層のモジュールで、前記第一のライブラリ又は前記第二のライブラリを利用していない場合、前記第一のライブラリを前記第二のライブラリに差し替えて読み込ませる、
プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
データ分析に用いるデファクトスタンダードなライブラリとして、プログラミング言語Python(パイソン)(登録商標)のデータ解析処理及びデータ加工処理に利用するライブラリの一つとしてpandas(パンダス)が知られている。また、pandasを利用した場合よりも高速に処理を実行できる、pandasと互換性のある高機能なライブラリを、pandasと差し替えて利用することが知られている。
【0003】
上述した高機能なライブラリは、フォールバック機能を利用してpandasとの互換性を維持している。高機能なライブラリでは、API(Application Programming Interface)を用いて、実装されている関数(メソッド)を呼び出している。対して、高機能なライブラリに実装されていない関数が呼ばれた場合、pandasを利用している。このようにすることで、高機能なライブラリでは、実質的に、実装されていない関数(メソッド)がなくなるので、高い互換性を実現できる。
【0004】
ところが、pandasと差し替えて、高機能なライブラリを利用する場合には、ユーザプログラムのモジュール、高機能なライブラリのモジュール、高機能なライブラリ以外のライブラリのモジュールのソースコードを編集しなくてはならない。
【0005】
関連する技術として特許文献1には、デバッグ、市場調査などの情報収集において用いる、ファームウェアなどのプログラムに対して一時的に行う、プログラムの変更・復元に要する時間を短縮する情報処理装置が開示されている。特許文献1の情報処理装置によれば、ROM(Read Only Memory)から読み出され、RAM(Random Access Memory)に展開されたプログラムに含まれる対象モジュールを実行する前に、変更モジュールを実行するよう、プログラムのソースコードを書換えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-257103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、モジュールのソースコードを編集した場合、ソースコードの書き間違えなどのトラブルが発生する。したがって、ソースコードの編集はできる限りしたくない。
【0008】
また、特許文献1の情報処理装置では、差し替え後のモジュールD(変更モジュール)が、あらかじめ決められたモジュールBから呼び出され、差し替え前のモジュールCだけを呼び出すものである。
【0009】
本開示の目的の一例は、高機能なライブラリを利用する場合に、モジュールのソースコードの書き換えを不要にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本開示の一側面における情報処理装置は、
第一のライブラリを、前記第一のライブラリと互換性のある第二のライブラリへと差し替える割り込み処理が発生した場合に、モジュールを読み込むコードに、前記第一のライブラリが含まれているか否かを検出する検出部と、
前記第一のライブラリを読み込むコードが検出された場合に、前記第一のライブラリを読み込むコードを含む第一のモジュールの読み込みの親子関係を表す階層情報を参照し、前記第一のモジュールより上位の階層のモジュールで、第一のライブラリ又は第二のライブラリを利用しているか否かを判定する判定部と、
前記上位の階層のモジュールで、前記第一のライブラリ又は前記第二のライブラリを利用していない場合、前記第一のライブラリを前記第二のライブラリに差し替えて読み込む読込部と、
を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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