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公開番号2025022563
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023127253
出願日2023-08-03
発明の名称情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
出願人日本電気株式会社
代理人弁理士法人ブライタス
主分類G06F 9/50 20060101AFI20250206BHJP(計算;計数)
要約【課題】 所定期間におけるコストが決まっている場合に、そのコスト以下でジョブの待ち時間を改善することができる。
【解決手段】 情報処理装置は、記憶装置から履歴情報を取得する取得部と、履歴情報に含まれる、あらかじめ設定されたクラウドを利用する期間と、期間におけるクラウドを利用できる累積コストの上限値と、期間の開始時点から現時点までの経過期間と、経過期間にクラウドを利用したジョブのコストの累積値と、現時点におけるスケジュール対象のジョブをクラウドで実行した場合のコストとに基づいて、スケジュール対象のジョブをクラウドへオフロードするか否かを決定する決定部と、を有する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
記憶装置から履歴情報を取得する取得手段と、
前記履歴情報に含まれる、あらかじめ設定されたクラウドを利用する期間と、前記期間における前記クラウドを利用できる累積コストの上限値と、前記期間の開始時点から現時点までの経過期間と、前記経過期間に前記クラウドを利用したジョブのコストの累積値と、現時点におけるスケジュール対象のジョブを前記クラウドで実行した場合のコストとに基づいて、前記スケジュール対象のジョブを前記クラウドへオフロードするか否かを決定する決定手段と、
を有する情報処理装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記決定手段は、前記上限値を前記期間で除算した第一の閾値が、前記コストの累積値に前記スケジュール対象のジョブのコストを加えた値を前記経過期間で除算した値より大きい場合、前記スケジュール対象のジョブを前記クラウドへオフロードする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
さらに、現時点における前記スケジュール待ちの全てのジョブの量を表す指標と、前記スケジュール対象のジョブに対する前記クラウドを利用した際のコストと、を用いてクラウド適正値を算出する算出手段と、
前記履歴情報を用いて第二の閾値を生成する生成手段と、を有し、
前記決定手段は、前記クラウド適正値と前記第二の閾値とを比較し、比較結果に基づいて前記スケジュール対象のジョブをクラウドにオフロードするか否かを決定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記履歴情報に含まれる、前記経過期間でスケジュールされた複数のジョブそれぞれについて、前記クラウド適正値と前記コストとを取得し、前記クラウド適正値が小さい順に、対応する前記コストを累積して累積値を算出し、前記累積値を前記経過期間で除算した値が前記第一の閾値に近い値を前記第二の閾値とする、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記算出手段は、前記指標が、前記全てのジョブの数である場合、前記全てのジョブの数を前記コストで除算して前記クラウド適正値を算出し、
前記決定手段は、前記クラウド適正値と、前記生成手段で生成された前記第二の閾値とに基づいて、前記スケジュール対象のジョブを前記クラウドにオフロードするか否かを決定する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記算出手段は、前記指標が、前記全てのジョブが要求するリソース量の総和である場合、前記全てのジョブが要求する前記リソース量の総和を前記コストで除算して前記クラウド適正値を算出し、
前記決定手段は、前記クラウド適正値と、前記生成手段で生成された前記第二の閾値とに基づいて、前記スケジュール対象のジョブを前記クラウドにオフロードするか否かを決定する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記算出手段は、前記指標が、前記全てのジョブの数である場合、前記全てのジョブの数を、前記スケジュール対象のジョブが要求するリソース量で除算して前記クラウド適正値を算出し、
前記決定手段は、前記クラウド適正値と、前記生成手段で生成された前記第二の閾値とに基づいて、前記スケジュール対象のジョブを前記クラウドにオフロードするか否かを決定する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記算出手段は、前記指標が、前記全てのジョブが要求するリソース量の総和である場合、前記全てのジョブが要求する前記リソース量の総和を、前記スケジュール対象のジョブが要求するリソース量で除算して前記クラウド適正値を算出し、
前記決定手段は、前記クラウド適正値と、前記生成手段で生成された前記第二の閾値とに基づいて、前記スケジュール対象のジョブを前記クラウドにオフロードするか否かを決定する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が、
記憶装置から履歴情報を取得し、
前記履歴情報に含まれる、あらかじめ設定されたクラウドを利用する期間と、前記期間における前記クラウドを利用できる累積コストの上限値と、前記期間の開始時点から現時点までの経過期間と、前記経過期間に前記クラウドを利用したジョブのコストの累積値と、現時点におけるスケジュール対象のジョブを前記クラウドで実行した場合のコストとに基づいて、前記スケジュール対象のジョブを前記クラウドへオフロードするか否かを決定する、
情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
記憶装置から履歴情報を取得させ、
前記履歴情報に含まれる、あらかじめ設定されたクラウドを利用する期間と、前記期間における前記クラウドを利用できる累積コストの上限値と、前記期間の開始時点から現時点までの経過期間と、前記経過期間に前記クラウドを利用したジョブのコストの累積値と、現時点におけるスケジュール対象のジョブを前記クラウドで実行した場合のコストとに基づいて、前記スケジュール対象のジョブを前記クラウドへオフロードするか否かを決定させる、
命令を含むプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、クラウドバーストを利用する情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
HPC(High Performance Computing)システムに含まれるサーバの負荷が高い場合(高負荷の場合)、ジョブの投入から処理開始までの待ち時間が長時間になることがある。そこで待ち時間を短縮するための技術としてクラウドバーストなどの技術が開示されている。クラウドバーストでは、例えば、HPCシステムと通信可能なクラウドに含まれる空きサーバを用いてジョブが実行できるか否かを判定し、判定できる場合、空きサーバで当該ジョブの処理を実行させる。
【0003】
関連する技術として引用文献1には、インスタンスを移行させる候補となるバースト可能インスタンスを適切に推奨するバースト可能インスタンス推奨装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-197039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
HPCシステムのサーバの待ち時間を短くするためには、クラウドに多くの処理をさせればよい。しかしながら、クラウドに多くの処理をさせた場合、クラウドを利用するコストが増加することになる。すなわち、待ち時間の平均とコストとはトレードオフの関係にある。
【0006】
なお、上述した引用文献1などの技術は、待ち時間とコストとのトレードオフの関係を改善するものではない。また、所定期間においてクラウドを利用できるコストが決まっている場合に、そのコスト以下でジョブの待ち時間を改善にするものではない。
【0007】
本開示の目的の一例は、所定期間におけるコストが決まっている場合に、そのコスト以下でジョブの待ち時間を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本開示の一側面における情報処理装置は、
記憶装置から履歴情報を取得する取得手段と、
前記履歴情報に含まれる、あらかじめ設定されたクラウドを利用する期間と、前記期間における前記クラウドを利用できる累積コストの上限値と、前記期間の開始時点から現時点までの経過期間と、前記経過期間に前記クラウドを利用したジョブのコストの累積値と、現時点におけるスケジュール対象のジョブを前記クラウドで実行した場合のコストとに基づいて、前記スケジュール対象のジョブを前記クラウドへオフロードするか否かを決定する決定手段と、
を有することを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するため、本開示の一側面における情報処理方法は、
情報処理装置が、
記憶装置から履歴情報を取得し、
前記履歴情報に含まれる、あらかじめ設定されたクラウドを利用する期間と、前記期間における前記クラウドを利用できる累積コストの上限値と、前記期間の開始時点から現時点までの経過期間と、前記経過期間に前記クラウドを利用したジョブのコストの累積値と、現時点におけるスケジュール対象のジョブを前記クラウドで実行した場合のコストとに基づいて、前記スケジュール対象のジョブを前記クラウドへオフロードするか否かを決定する、
ことを特徴とする。
【0010】
さらに、上記目的を達成するため、本開示の一側面におけるプログラムは、
コンピュータに、
記憶装置から履歴情報を取得させ、
前記履歴情報に含まれる、あらかじめ設定されたクラウドを利用する期間と、前記期間における前記クラウドを利用できる累積コストの上限値と、前記期間の開始時点から現時点までの経過期間と、前記経過期間に前記クラウドを利用したジョブのコストの累積値と、現時点におけるスケジュール対象のジョブを前記クラウドで実行した場合のコストとに基づいて、前記スケジュール対象のジョブを前記クラウドへオフロードするか否かを決定させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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