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公開番号
2025015987
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2023118949
出願日
2023-07-21
発明の名称
円錐ころ軸受
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16C
33/49 20060101AFI20250124BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ポケット内に円錐ころを安定して保持することができ、かつ円錐ころ及び保持器の内輪への組み込みが容易であり、製造コストを低減可能な円錐ころ軸受を提供する。
【解決手段】円錐ころ軸受10の櫛型保持器40は、軸方向一方側に配置される円環部41と、円環部41の軸方向他方側面42から周方向に所定の間隔で離間して設けられた複数の柱部43と、周方向に隣り合う柱部43の周方向側面44と、円環部41の軸方向他方側面42とによって画成されるポケット部45と、を有する。柱部43の長さL2は、円錐ころ11の大径側端面12から円錐ころ11の重心Gまでの距離L3より長く且つ円錐ころ11の全長L1以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内周面に外輪軌道面を有する外輪と、
外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の円錐ころと、
前記複数の円錐ころを周方向に所定の間隔で回動自在に保持する保持器と、
を備える円錐ころ軸受であって、
前記保持器は、
前記円錐ころの軸方向一方側に配置される円環部と、
前記円環部の軸方向他方側面から周方向に所定の間隔で離間して設けられた複数の柱部と、
周方向に隣り合う前記柱部の周方向側面と前記円環部の軸方向他方側面とによって画成され、それぞれ前記円錐ころを保持するポケット部と、
を有する櫛型保持器であり、
前記柱部の長さは、前記円錐ころの大径側端面から前記円錐ころの重心位置までの距離より長く且つ前記円錐ころの全長以下である、
円錐ころ軸受。
続きを表示(約 56 文字)
【請求項2】
前記保持器は、鋼板のプレス成形品である、
請求項1に記載の円錐ころ軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、櫛型保持器を備える円錐ころ軸受に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
円錐ころ軸受は、鉄道車両、自動車、建設機械、鉄鋼圧延機等の各種産業機械の回転軸を回転支持するために好適に用いられている。円錐ころ軸受においては、複数の円錐ころが、主に籠型保持器や櫛型保持器に形成されたポケット内に転動自在に配設されている。
【0003】
図6及び図7に示すように、従来の円錐ころ軸受100は、内周面に外輪軌道面111を有する外輪110と、外周面に内輪軌道面121を有する内輪120と、外輪軌道面111と内輪軌道面121との間に転動自在に配設された複数の円錐ころ130と、複数の円錐ころ130をそれぞれポケット147内に回動自在に保持する籠型保持器140と、を備える。
【0004】
籠型保持器140は、軸方向一方側に形成された大径円環部142と、軸方向他方側に形成された小径円環部141と、大径円環部142と小径円環部141とを軸方向に連結し、周方向に互いに離間して形成された複数の柱部143と、を有する。籠型保持器140は、小径円環部141の軸方向一方側の面144と、大径円環部142の軸方向他方側面145と、隣り合う柱部143,143の周方向側面146,146と、で画成されたポケット147内に、円錐ころ130を回動自在に保持する。
【0005】
また、特許文献1や特許文献2には、櫛型保持器を備える円錐ころ軸受が開示されている。特許文献1に記載の櫛型保持器は、鋼のプレス加工により形成され、小径側に円環部を有すると共に、小径側端部には軸受の半径方向内側に向いた折曲部が設けられている。そして、内輪小鍔部に、折曲部の軸方向の位置を規制する環状突部が形成され、潤滑剤の攪拌抵抗の低減を図っている。また、特許文献2に記載の櫛型保持器は、樹脂の成形や削り加工、或いは、金属の鋳造や削り加工により形成され、柱部の長さが円錐ころの長さの半分以上且つ全長以下であり、柱部の周方向両面は、円錐ころの曲率と略等しく、かつ円錐ころを半径方向に保持するためのパチン部を形成して製造の低コスト化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-2377号公報
特開2014-231899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図6及び図7に示す従来の籠型保持器140や特許文献1に記載の櫛型保持器では、内輪に円錐ころと保持器を組込む際に保持器に対し加締め加工を行う必要がある。また、特許文献2に記載の櫛型保持器は、組付け時に保持器の加締め加工は必要ないものの、円錐ころを抱える形状であるため、従来の籠形保持器と比較して半径方向の厚みが大きく材料のコストがかさむという問題があった。また、一般的に、円錐ころの重心位置は、円錐ころの長さの略半分の位置にあるため、柱部の長さが円錐ころの長さの半分である場合、円錐ころの重心位置と柱部の先端位置が一致してしまい、円錐ころの保持が不安定になる虞がある。
【0008】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ポケット内に円錐ころを安定して保持することができ、かつ円錐ころ及び保持器の内輪への組み込みが容易であり、製造コストを低減可能な円錐ころ軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、本発明の上記目的は、円錐ころ軸受に係る下記[1]の構成により達成される。
[1] 内周面に外輪軌道面を有する外輪と、
外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の円錐ころと、
前記複数の円錐ころを周方向に所定の間隔で回動自在に保持する保持器と、
を備える円錐ころ軸受であって、
前記保持器は、
前記円錐ころの軸方向一方側に配置される円環部と、
前記円環部の軸方向他方側面から周方向に所定の間隔で離間して設けられた複数の柱部と、
周方向に隣り合う前記柱部の周方向側面と前記円環部の軸方向他方側面とによって画成され、それぞれ前記円錐ころを保持するポケット部と、
を有する櫛型保持器であり、
前記柱部の長さは、前記円錐ころの大径側端面から前記円錐ころの重心位置までの距離より長く且つ前記円錐ころの全長以下である、
円錐ころ軸受。
【発明の効果】
【0010】
本発明の円錐ころ軸受によれば、ポケット内に円錐ころを安定して保持することができると共に、円錐ころ及び保持器の内輪への組み込みが容易であり、円錐ころ軸受を低コストで製造できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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