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公開番号2025014520
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023117142
出願日2023-07-18
発明の名称窓吊り具及び窓の取付方法
出願人トヨタホーム株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E06B 1/56 20060101AFI20250123BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】壁パネルの開口部にフィックス窓を取り付ける際に、作業者の操作力を直接的に伝え、フィックス窓の傾斜角度を微調整できる窓吊り具を得る。
【解決手段】窓吊り具10は、吊り部20から延びる第1アーム部26と、第1アーム部26の先端部に回転可能に軸支された保持部30を有する。窓吊り具10は、吊り部20の下端部に設けられたギア50と、当該ギア50に噛合したピニオン52とを有し、ピニオン52は、第2アーム部60によって回転可能に支持され、手動操作によって正逆回転されることでギア50の周方向に沿って移動する。ピニオン52は、第2アーム部60を介して保持部30に連結されているため、第1操作部70を通じてピニオン52に対する回転操作を行うことにより、第2アーム部60を第1アーム部26に対して傾動させ、保持部30に保持されたフィックス窓12を任意の角度に傾斜させることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
クレーンの先端に取り付けられる吊り部と、
前記吊り部から延びる第1アーム部と、
前記第1アーム部の先端部に回転可能に支持され、フィックス窓のガラス面を保持可能とする保持部と、
前記吊り部の下端部に設けられたギアと、
前記ギアに噛合し、回転とともに該ギアの周方向に沿って移動するピニオンと、
前記ピニオンを回転可能に支持するとともに前記ピニオンと前記保持部とを連結する第2アーム部と、
前記第2アーム部に接続され、前記ピニオンの正逆回転を手動にて操作可能に構成され、前記ピニオンに対する回転操作により、前記第2アーム部を前記第1アーム部に対して傾動させ、前記保持部に保持されたフィックス窓を任意の角度に傾斜させる第1操作部と、
を有する窓吊り具。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第2アーム部は、前記ピニオンの軸方向の両側に一対の状態で配置され、該一対の第2アーム部の内側に前記第1アーム部が配置されている、
請求項1に記載の窓吊り具。
【請求項3】
前記第1操作部は、前記第2アーム部から操作者の操作位置に向かって延びる操作ハンドルを有し、
前記操作ハンドルは、前記第2アーム部の延在方向に沿った軸周りの回転操作により、前記ピニオンを固定するロック位置と、前記ピニオンの固定を解除する解除位置とに設定可能となっている、
請求項1又は請求項2に記載の窓吊り具。
【請求項4】
前記吊り部に取り付けられた第2操作部を更に有し、
前記第2操作部は、前記吊り部が正面に配置される操作位置から見て、前記吊り部の右側に配置される第1把手と、前記吊り部の左側に配置される第2把手とを有し、該第1把手及び該第2把手を持ちながら前後左右方向への前記吊り部の移動を操作可能となっており、
前記第1把手と前記第2把手との間に前記第1操作部が配置されている、
請求項1又は請求項2に記載の窓吊り具。
【請求項5】
前記第1把手及び前記第2把手は、鉛直方向に沿って延びる縦把持部と、水平方向に沿って延びる横把持部とを有している、
請求項4に記載の窓吊り具。
【請求項6】
前記保持部は、フィックス窓のガラス面に吸着する真空パッドと、前記真空パッドを支持する支持フレームとを備え、該真空パッドは、パッド内のエアの圧力が負圧にされることにより、前記ガラス面に吸着してフィックス窓を保持可能に構成されており、
パッド内のエアの圧力をコントロールするコントローラとパッド内のエアの圧力を計測するメータ部が前記第1把手及び前記第2把手の少なくとも一方に設けられている、
請求項4に記載の窓吊り具。
【請求項7】
請求項1に記載の窓吊り具を用いて壁パネルの開口部にフィックス窓を取り付ける方法であって、
前記保持部を介してフィックス窓を保持する保持工程と、
前記保持工程の後、前記吊り部をクレーンで吊り上げる吊り上げ工程と、
前記吊り上げ工程の後、前記壁パネルとの対面位置において、前記ピニオンが正方向に回転するように前記第1操作部を操作し、前記保持部に保持されたフィックス窓を任意の角度に傾斜させた状態で、該フィックス窓の上端部及び下端部の一方を前記開口部に嵌め合わせる第1嵌合工程と、
前記第1嵌合工程の後、前記ピニオンが逆方向に回転するように前記第1操作部を操作し、フィックス窓の上端部及び下端部の他方を前記開口部に嵌め合わせる第2嵌合工程と、
を含む窓の取付方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、窓吊り具及び窓の取付方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
建物の外壁等において、壁パネルの開口部に窓を取り付ける際に、重量物である窓を持ち上げて所定の取付位置まで運搬する必要がある。これらの作業は、作業者が直接行う場合には重筋作業となるため、クレーン等で吊り上げて行うことが好ましい。
【0003】
例えば、特許文献1には、出窓サッシを組み付ける方法として、出窓サッシの組付けを予定された壁パネルを該壁パネルの組立て個所に固定し、その壁パネルの上方に屋根パネルを葺設する前に、予め組み立てられた出窓サッシを吊込みラックに収めてクレーン等で組付け個所に吊り上げて組付ける方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平4-034192号公報
【0005】
ところで、壁パネルの開口部に板状の窓ガラスを嵌め込んで固定するフィックス窓が知られている。フィックス窓は、壁パネルの開口部の高さまで持ち上げられた後、全体を斜めに傾けた状態で、上端部及び下端部の一方が開口部に嵌め合わされ、その後、傾きを戻しながら、他方の端部を壁面側に押し込むようにして開口部に嵌め合わせる。このような嵌め合わせの作業は、壁面側への押し込みが強すぎる場合にはフィックス窓のサッシに過度の応力が作用し、歪みが発生する虞がある。
【0006】
クレーンに取り付けられる電動式の吊り具では、モータ等を動力源とする電動力を利用してフィックス窓を任意の方向に傾斜させるものがある。しかしながら、このような電動式の吊り具は、運搬時の姿勢を任意のものとすることを目的としており、細やかな角度調整が難しい。従って、上記嵌め合わせの作業においては、作業者の操作力を直接的に伝え、フィックス窓の傾斜角度を微調整できることが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事実を考慮し、壁パネルの開口部にフィックス窓を取り付ける際に、作業者の操作力を直接的に伝え、フィックス窓の傾斜角度を微調整できる窓吊り具及び窓の取付方法を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様に係る窓吊り具は、クレーンの先端に取り付けられる吊り部と、前記吊り部から延びる第1アーム部と、前記第1アーム部の先端部に回転可能に支持され、フィックス窓のガラス面を保持可能とする保持部と、前記吊り部の下端部に設けられたギアと、前記ギアに噛合し、回転とともに該ギアの周方向に沿って移動するピニオンと、前記ピニオンを回転可能に支持するとともに前記ピニオンと前記保持部とを連結する第2アーム部と、前記第2アーム部に接続され、前記ピニオンの正逆回転を手動にて操作可能に構成され、前記ピニオンに対する回転操作により、前記第2アーム部を前記第1アーム部に対して傾動させ、前記保持部に保持されたフィックス窓を任意の角度に傾斜させる第1操作部と、を有する。
【0009】
第1の態様に係る窓吊り具では、吊り部から延びる第1アーム部と、第1アーム部の先端部に回転可能に軸支された保持部とを有している。保持部は、フィックス窓のガラス面を保持可能とされている。また、窓吊り具は、吊り部の下端部に設けられたギアと、当該ギアに噛合したピニオンとを有する。ピニオンは、第2アーム部によって回転可能に支持されており、第1操作部への手動操作によって正逆回転し、ギアの周方向に沿って移動する。ここで、ピニオンは、第2アーム部を介して保持部に連結されている。かかる窓吊り具では、第1操作部を通じてピニオンに対する回転操作を行うことにより、第2アーム部を第1アーム部に対して傾動させ、保持部に保持されたフィックス窓を任意の角度に傾斜させることができる。これにより、壁パネルの開口部にフィックス窓を取り付ける際に、第1操作部に対する作業者の操作力を直接的に伝え、フィックス窓の傾斜角度を微調整することができる。
【0010】
第2の態様に係る窓吊り具は、第1の態様に記載の構成において、前記第2アーム部は、前記ピニオンの軸方向の両側に一対の状態で配置され、該一対の第2アーム部の内側に前記第1アーム部が配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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