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公開番号2025014084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-29
出願番号2021198367
出願日2021-12-07
発明の名称ウイルス増殖抑制剤
出願人個人,国立大学法人 東京大学,メタジェンセラピューティクス株式会社
代理人個人,個人
主分類A61K 45/00 20060101AFI20250122BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】インフルエンザウイルスやSARS-CoV-2ウイルスなどのウイルスに対して、抗ウイルス活性を有する組成物を提供する。
【解決手段】胆汁酸受容体アゴニスト、具体的にはTGR5アゴニスト、PPARαアゴニスト、FXRアゴニスト、又はPXRアゴニスト、より具体的にはコール酸、グリココール酸、タウロコール酸、ケノデオキシコール酸等を含有する組成物を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
胆汁酸受容体アゴニストを含む、抗ウイルス活性を有する組成物。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
ウイルスが、エンベロープ型ウイルスである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
ウイルスが、インフルエンザウイルス、コロナウイルスである、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
胆汁酸受容体が、TGR5、PPARα、FXR、PXRからなる群から選択される、請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
胆汁酸受容体アゴニストが、胆汁酸またはその誘導体、TGR5アゴニスト、PPARαアゴニスト、FXRアゴニスト、またはPXRアゴニストである、請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
胆汁酸受容体アゴニストが、コール酸、グリココール酸、タウロコール酸、ケノデオキシコール酸、グリコケノデオキシコール酸、タウロケノデオキシコール酸、ヒオコール酸、グリコヒオコール酸、タウロヒオコール酸、ミュリコール酸、グリコミュリコール酸、タウロミュリコール酸5α-シプリノール、デオキシコール酸、グリコデオキシコール酸、タウロデオキシコール酸、リトコール酸、グリコリトコール酸、タウロリトコール酸、ヒオデオキシコール酸、グリコヒオデオキシコール酸、タウロヒオデオキシコール酸、ウルソデオキシコール酸、グリコウルソデオキシコール酸、タウロウルソデオキシコール酸、CCDC(HY-14229)、INT-777、Hyodeoxycholic acid、TC-G 1005、INT-767、フェノフィブラート、ペマフィブラート、GW4064、Colforsin (Forskolin, HL 362)、Turofexorate Isopropyl (XL335)、Chenodeoxycholic Acid、T0901317、Sevelamer HCl、Lithocholic acid、Nidufexor (LMB-763)、fexaramine、LY2562175、Obeticholic Acid、Vonafexor (EYP001)、Guggulsterone E&Z、Tropifexor (LJN452)、Cilofexor、SR-12813、リファンピシン、からなる群から選択される、請求項5に記載の組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、胆汁酸受容体アゴニストを含む、抗ウイルス活性を有する組成物を提供することに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
インフルエンザウイルスや新型コロナウイルス(SARS-CoV-2ウイルス)などのウイルスは、宿主生物に感染する際に、口腔や呼吸器、消化器系や泌尿器系の組織の粘膜面から細胞内に侵入し、感染を成立させる。インフルエンザウイルスやSARS-CoV-2ウイルスは、気道の粘膜から感染することが知られている。
【0003】
このようなウイルスの感染に対して、ウイルスなどの病原体を体内に侵入させないように体を守る「粘膜免疫」と病原体が体内に侵入してしまったときに異物を排除するように働く「全身免疫」により、病原体の感染に対処する。この「粘膜免疫」に対して、腸内細菌叢は大きな作用を有している。
【0004】
腸内細菌は、生体において免疫の発達と機能に影響を与えると考えられている。腸内細菌そのものや、腸内細菌により代謝された物質が、ウイルスや細菌など対する「自然免疫」に深くかかわっていることが示唆されている。
【0005】
インフルエンザウイルスに関して、抗生物質を長期間飲ませて腸内細菌叢のバランスを崩したマウスに、非致死量のインフルエンザウイルスを経鼻的に感染させて、感染2週間後のインフルエンザウイルスに対する免疫応答を解析すると、ウイルス特異的な血液中のIgG抗体価、鼻腔洗浄液中のIgA抗体価、脾臓のウイルス特異的なCD4T、CD8T細胞応答、肺のCTLの数が低下することが知られている(非特許文献1)。
【0006】
また、SARS-CoV-2による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)において、その重症度の違いに関して、COVID-19の患者の免疫状態に、腸内細菌が重大な影響を与えている可能性が示唆され、SARS-CoV-2の感染と栄養、胃腸機能の評価に関心がもたれている。また、SARS-CoV-2ウイルス感染者の60%以上が下痢、悪心、嘔吐などの胃腸症状を示し、このグループの患者が重症度の高い傾向にあることが明らかになっていることから、ヒトの腸内細菌叢の組成を解析することにより、COVID-19の重症度を予測できる可能性があることも示唆されている(非特許文献2)。
【0007】
このように、ウイルスの感染と腸内細菌叢との間の関連性が示唆されているものの、現状においては、その関連性が解明されていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
Ichinohe T, et al., Proc Natl Acad Sci U S A 108: 5354-5359, 2011
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.22.20076091v1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、腸内細菌の免疫に対する作用およびインフルエンザウイルスやSARS-CoV-2ウイルスを含むウイルスに対する感染に対する作用を利用して、抗ウイルス活性を有する組成物を開発することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の発明者らは、鋭意研究を進めた結果、胆汁酸受容体アゴニストを摂取させた動物が、ウイルスの感染に対する抵抗性を大きく増進させることを見出し、本発明を完成させるに至った。具体的には、本発明の発明者らは、胆汁酸受容体アゴニストを含む、抗ウイルス活性を有する組成物を提供することにより、上述した課題を解決することができることを示した。
(【0011】以降は省略されています)

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