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公開番号
2025013323
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024113374
出願日
2024-07-16
発明の名称
宣威ハム由来の抗酸化ペプチド及びその調製法と活性測定方法
出願人
合肥工業大学
,
HeFei University of Technology
代理人
弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類
C07K
19/00 20060101AFI20250117BHJP(有機化学)
要約
【課題】宣威ハム由来の抗酸化ペプチド、及びその調製法と活性測定方法を提供する。
【解決手段】本発明は、宣威ハム由来の特定のアミノ酸配列を有する抗酸化ペプチドを提供する。本発明は、剛体連結ペプチドと柔軟連結ペプチドを使用して宣威ハム由来のヘキサペプチドを連結し、ペプチド鎖を成長させて遺伝子組換え発現に適したものにすると同時に、組換えタンパク質中の標的ポリペプチドの割合を増加させ、発現量を大幅に増加させ、次に、剛体連結ペプチドはαヘリックス構造を持っており、これにより直列連結後の抗酸化ペプチドが安定した二次構造を形成しやすくなり、活性な機能ドメインを効果的に分離することができ、柔軟連結ペプチドは主にグリシンGlyで構成されており、分子量が小さいため、ポリペプチド骨格構造の自由度が確保される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
宣威ハム由来の抗酸化ペプチドであって、そのアミノ酸配列を配列番号1または配列番号2に示すことを特徴とする宣威ハム由来の抗酸化ペプチド。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
対応する遺伝子配列を配列番号3または配列番号4に示すことを特徴とする請求項1に記載の宣威ハム由来の抗酸化ペプチド。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の宣威ハム由来の抗酸化ペプチドの調製法であって、
宣威ハムペプチドのアミノ酸配列に従って、剛体連結ペプチドまたは柔軟連結ペプチドを使用して宣威ハムペプチドを6倍体に連結し、標的遺伝子を取得し、前記宣威ハムペプチド、剛体連結ペプチド及び柔軟連結ペプチドの配列を配列番号9~11に示し、前記標的遺伝子の配列を配列番号3または配列番号4に示すステップ(1)と、
標的遺伝子および原核生物発現プラスミドpET-28a(+)を制限エンドヌクレアーゼNde IおよびXho Iで二重酵素切断し、DNAリガーゼを介して接続して、原核生物組換え発現ベクターpET-28a(+)-G6、pET-28a(+)-R6を得るステップ(2)と、
原核生物組換え発現ベクターをヒートショック法により大腸菌BL21(DE3)コンピテントセルに形質転換し、組換え工学菌株BL21(DE3)-pET-28a(+)-G6、BL21(DE3)-pET-28a(+)-R6を構築するステップ(3)と、
コロニーPCRにより組換え発現ベクターの形質転換が成功したことを検証するステップ(4)と、
工学菌株BL21(DE3)-pET-28a(+)-G6、BL21(DE3)-pET-28a(+)-R6の発現においてHisタグ付き直列連結組換えポリペプチドの発現を誘導するステップ(5)と、
発現されたHisタグ付き融合タンパク質を、ニッケルイオンアフィニティークロマトグラフィーカラムを使用して精製し、タンパク質をロードすると、Hisタグ付き融合タンパク質がニッケルカラムに特異的に結合し、不純物タンパク質はニッケルカラムへの非特異的結合により流出し、イミダゾール勾配溶出を使用し、イミダゾールとNi
2+
の組み合わせが競合的にニッケルカラムに結合し、それによって融合タンパク質が放出され、溶出液を収集するステップ(6)と、
RP-HPLCを純度試験に使用して、高純度の直列連結組換え抗酸化ペプチドを取得するステップ(7)と、を含むことを特徴とする宣威ハム由来の抗酸化ペプチドの調製法。
【請求項4】
前記ステップ(4)のコロニーPCRで使用するプライマーは
XHP-G6上流プライマー:5’-TGAATCCGCCGAAATTCGACGAAG-3’、下流プライマー:5’-TCTTTCGCAGCCGCTTCATCG-3’、
XHP-R6上流プライマー:5’-CATATGAATCCGCCGAAATTCG-3’、下流プライマー:5’-CTCGAGATCGAATTTTGGCGG-3’であり、
配列を配列番号5~8に示すことを特徴とする請求項3に記載の宣威ハム由来の抗酸化ペプチドの調製法。
【請求項5】
ポリペプチドの発現を誘導するための発酵条件は、イソプロピルチオガラクトピラノシドを最終濃度0.5mmol/Lまで添加し、37℃、220r/分で8時間培養することであることを特徴とする請求項4に記載の宣威ハム由来の抗酸化ペプチドの調製法。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の宣威ハム由来の抗酸化ペプチドの活性測定方法であって、
ヒドロキシルラジカル消去法とDPPHラジカル消去法を含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記ヒドロキシルラジカル消去法は、組換えポリペプチドサンプル1mLを硫酸第一鉄1mLおよび過酸化水素1mLと混合し、37℃で10分間保持した後、溶液をサリチル酸1mLと混合し、対照群では、サンプル溶液の代わりに蒸留水を使用し、30分間インキュベートした後、510nmでの吸光度を測定することであり、
ヒドロキシルラジカル消去活性は次の式に従って計算され、
TIFF
2025013323000007.tif
17
156
ここで、Ai:サンプルの吸光度、
A0:ブランク対照群の吸光度であることを特徴とする請求項6に記載の宣威ハム由来の抗酸化ペプチドの活性測定方法。
【請求項8】
前記DPPHラジカル消去法は、一定量のDPPHを秤量し、無水エタノールを用いて0.04mg/mLのDPPH溶液を調製し、1mg/mLの異なる濃度の組換えポリペプチド溶液2mLを取り、DPPH溶液2mLを加えて均一に混合し、室温で30分間放置した後、5000r/minで10分間遠心分離し、上清を取り、517nmでの吸光度を測定し、Vcをポジティブコントロールとして使用することであり、サンプルによるDPPHラジカルの消去率は、次の式を使用して計算され、
TIFF
2025013323000008.tif
12
165
A
0
は、2mL無水エタノール+2mL DPPH溶液の吸光度であり、
A
1
は、2mLサンプル液+2mL DPPH溶液の吸光度であり、
A
2
は、2mLサンプル溶液+2mL無水エタノールの吸光度であることを特徴とする請求項7に記載の宣威ハム由来の抗酸化ペプチドの活性測定方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗酸化ペプチドの技術分野に関し、具体的には、宣威ハム由来の抗酸化ペプチド、調製法と活性測定方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
今日の社会では、人々の健康と長寿への関心がますます高まっており、抗酸化剤はこの分野で広く関心を集めている。酸化ストレスは、ラジカルや酸化物質の過剰な蓄積によって引き起こされる生化学的不均衡であり、脂質の酸化、タンパク質の酸化、DNA損傷等を引き起こす可能性がある。これらの酸化プロセスは、心血管疾患、糖尿病、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、がんなどの多くの病気の発症と密接に関係している。近年、研究者は生物活性ペプチドに注目し続けており、さまざまな生ハムからさまざまな生物活性ペプチドが単離・同定され、豊富なアミノ酸配列と、抗酸化作用、血圧降下作用、脂質低下作用、血糖降下作用などのさまざまな生物学的機能を有しており、潜在的な健康上の利点があると考えられている。例えば、非特許文献1は、スペイン産生ハムから抽出した分子量1700Da以下のペプチド抽出物が、降圧作用と抗酸化作用を示すことを発見し、非特許文献2は、金華ハムから抽出・単離された天然ペプチドが、高いラジカル消去活性を持っていることを発見する。これらの活性ペプチドの分子量は400~2000Da、配列長は5~20アミノ酸であり、機能性食品や病気の治療薬として利用できる。特許文献1は、分子量<3.0kDaの42個のペプチドセグメントを含む生ハム由来の抗酸化ペプチド複合体を開示し、最も高い割合を有する3つのペプチドセグメントはそれぞれ、23.56%を占める生物活性ペプチド1、13.64%を占める生物活性ペプチド2、12.98%を占める生物活性ペプチド3であり、前記生物活性ペプチド1のアミノ酸配列はLGEHNIDVLEGNEQFINAAK、前記生物活性ペプチド2のアミノ酸配列はGHYTEGAELVDSVLDVVR、前記生物活性ペプチド3のアミノ酸配列はDLVILLYETALLSSGFSLEDPQTHANRである。
【0003】
しかしながら、ほとんどの抗酸化ペプチドと同様に、ハムから単離・抽出されたポリペプチドの収量が低く、コストが高く、単離プロセスは時間がかかるため、大規模に調製することは困難である。現在では、ほとんどの抗酸化ペプチドはまだ実験室規模の研究段階にあり、この分離および抽出方法で抗酸化ペプチドを取得しても工業生産の要件を満たすことができないことが示されている。さらに、ハムから単離された抗酸化ペプチドの配列には通常5~20個のアミノ酸が含まれており、これらは比較的短く、大腸菌発現系のプロテアーゼやペプチダーゼによって容易に分解される。したがって、これらのペプチドを直接発現させることは困難である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Elizabeth Escudero(Escudero,E.,Aristoy,M.-C.,Nishimura,H.,Arihara,K.,&Toldra(aはアキュートアクセント付き),F.(2012).Antihypertensive effect and antioxidant activity of peptidefractions extracted from Spanish dry-cured ham.Meat Science,91(3),306-311.)
Chao-Zhi(Zhu,C.Z.,Zhang,W.G.,Kang,Z.L.,Zhou,G.H.,&Xu,X.L.(2014).Stability of an antioxidant peptide extracted from Jinhua ham.Meat Science,96(2),783-789)
【特許文献】
【0005】
中国特許出願公開第115260288A号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
オリゴペプチドは直接組換え発現過程で正常に転写・翻訳されにくく、大腸菌発現系のプロテアーゼやペプチダーゼにより分解されやすいという問題を解決し、ポリペプチドの活性を向上させるために、本発明の第一の目的は、宣威ハム由来の抗酸化ペプチドを提供することである。
【0007】
本発明の第二の目的は、宣威ハム由来の抗酸化ペプチドの調製法を提供することである。
【0008】
本発明の第三の目的は、宣威ハム由来の抗酸化ペプチドの活性測定方法を提供することである。
【0009】
本発明は、宣威ハムペプチドを原料として使用し、直列連結により繰り返し発現させ、異なる連結方法を使用して同じペプチド配列を繰り返し連結してポリペプチド分子を形成し、その安定性、生物学的活性および収量を増加させることができる。本発明は、大腸菌において宣威ハムペプチド遺伝子の発現ベクターを構築することにより、宣威ハムペプチドの高レベル発現を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は以下の技術解決手段を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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