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公開番号2025013321
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024113041
出願日2024-07-16
発明の名称マージン・テスタ及び被試験デバイスの予測性能測定値の提供方法
出願人テクトロニクス・インコーポレイテッド,TEKTRONIX,INC.
代理人個人,個人
主分類G01R 31/28 20060101AFI20250117BHJP(測定;試験)
要約【課題】被試験デバイス(DUT)の予測性能測定を提供する。
【解決手段】マージン・テスタ12は、マージン・テスタ12をDUT10に接続可能にする1つ以上のポート14と、マージン・テスタ・シグネチャを含むメモリ22と、トランスミッタ16と、DUT10からの信号を受信するレシーバ18と、1つ以上のプロセッサ20とを有し、1つ以上のプロセッサは、1つ以上のポート14を通じてレシーバ18から複数の信号を受信し、複数の信号から性能指標を生成し、性能指標及びマージン・テスタ・シグネチャを機械学習システム30に送信し、DUT10の予測性能測定値を含む結果を機械学習システム30から受ける処理を1つ以上のプロセッサに行わせるプログラムを実行するよう構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
マージン・テスタであって、
該マージン・テスタを被試験デバイス(DUT)に接続可能にする1つ以上のポートと、
マージン・テスタ・シグネチャを収容するメモリと、
トランスミッタと、
上記DUTから信号を受信するレシーバと、
1つ以上のプロセッサと
を具え、
該1つ以上のプロセッサが、
上記1つ以上のポートを通じて上記レシーバから複数の信号を受信する処理と、
上記複数の信号から性能指標を生成する処理と、
上記性能指標と上記マージン・テスタ・シグネチャを1つ以上の機械学習ネットワークに送信する処理と、
上記DUTの予測性能測定値を含む結果を上記1つ以上の機械学習ネットワークから受ける処理と
を上記1つ以上のプロセッサに行わせるプログラムを実行するよう構成されるマージン・テスタ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
上記DUTは、トランスミッタを含み、上記レシーバからの上記複数の信号の中の1つ以上が、上記トランスミッタからの送信の受信から生成される性能指標を含む請求項1に記載のマージン・テスタ。
【請求項3】
上記性能指標を生成する処理を上記1つ以上のプロセッサに行わせるプログラムは、ビット・エラー・レート(BER)等高線を生成する処理を上記1つ以上のプロセッサに行わせるプログラムを含む請求項2に記載のマージン・テスタ。
【請求項4】
上記マージン・テスタ・シグネチャは、上記マージン・テスタに固有のBER等高線を含む請求項1に記載のマージン・テスタ。
【請求項5】
上記性能指標を上記機械学習ネットワークに送信する処理を上記1つ以上のプロセッサに行わせるプログラムは、上記性能指標のテンソル画像を作成する処理と、上記テンソル画像を上記機械学習ネットワークに送信する処理とを上記1つ以上のプロセッサに行わせるプログラムを含む請求項1に記載のマージン・テスタ。
【請求項6】
試験対象の上記DUTがレシーバを含み、上記DUTから受信される信号は、上記マージン・テスタの上記トランスミッタにより生成され、上記レシーバによって受信される信号を含む請求項1に記載のマージン・テスタ。
【請求項7】
信号から上記性能指標を生成する処理を上記1つ以上のプロセッサに行わせるプログラムは、信号のBER等高線スキャンを生成する処理を上記1つ以上のプロセッサに行わせるプログラムを含む請求項6に記載のマージン・テスタ。
【請求項8】
マージン・テスタ・シグネチャを有するマージン・テスタのレシーバにおいて、被試験デバイス(DUT)から複数の信号を受信する処理と、
上記複数の信号から性能指標を生成する処理と、
上記性能指標と上記マージン・テスタ・シグネチャを1つ以上の機械学習ネットワークに送信する処理と、
上記DUTの予測性能測定値を含む結果を上記1つ以上の機械学習ネットワークから受ける処理と
を具える被試験デバイス(DUT)の予測性能測定値を提供する方法。
【請求項9】
上記DUTは、トランスミッタを有し、1つ以上のニューラル・ネットワークに学習させる処理を更に具え、該学習させる処理は、
複数のマージン・テスタの性能指標を収集する処理と、
上記マージン・テスタ・シグネチャと、トランスミッタのチャンネルの1つ以上の設定と、環境パラメータと、生の測定結果とを用いて、上記マージン・テスタ夫々の上記性能指標にラベルを付ける処理と
を有する請求項8記載の予測性能測定値を提供する方法。
【請求項10】
上記DUTは、レシーバを有し、1つ以上のニューラル・ネットワークに学習させる処理を更に具え、該学習させる処理は、
複数のマージン・テスタの性能指標を収集する処理と、
上記複数の信号が送信される前に上記複数の信号に適用されるストレスと、上記マージン・テスタ・シグネチャとを用いて上記マージン・テスタ夫々の上記性能指標にラベルを付ける処理と
を有する請求項8記載の予測性能測定値を提供する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、試験測定装置に関し、特に機械学習を使用して、様々な試験測定装置で行われる測定値をより良く相関させることに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
テクトロニクス社のマージン・テスタ(TMT:Tektronix Margin Tester)には、現在PCIe第3世代及び第4世代の規格をサポートするトランスミッタとレシーバの両方が組み込まれている。https://www.tek.com/en/products/pciemargintester を参照ください。
【0003】
被試験デバイス(DUT)のトランスミッタを試験する従来の方法では、リアルタイム(RT)オシロスコープを使用して波形をアクイジション(波形データ取得)し、次に、SigTest、Seasim、DPOJET(https://www.tek.com/en/datasheet/jitter-noise-and-eye-diagram-analysis-solution 参照)などの測定ソフトウェアを使用して、アイ・ダイアグラム、BER(ビット・エラー・レート)等高線(contour)プロット、アイ高さ、アイ幅、レシーバのDFE(判定帰還型イコライザ)タップ値、CTLE(連続時間線形イコライザ)利得などの測定値を生成する。DUTのレシーバを試験する従来の方法では、BERT(ビット・エラー・レート・テスタ)を使用して、所望のストレスを有する信号を生成する。
【0004】
TMTは、全てのPCIe(Peripheral Component Interface Express)チャンネル(最大16チャンネル)を同時に試験できる。このアプローチは、通常は、4チャンネルしかないRTオシロスコープを使用する従来の方法よりも、はるかにスループットが高くなる。TMTのトランスミッタ部分は、DUTレシーバ試験の信号源として使用される様々なストレス信号を生成できる。TMTは、BERTよりもはるかに多い、最大16チャンネルの全チャンネルで、同時に信号を生成できる。これにより、より高いスループットが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許出願公開第2022/0373598号明細書
特開2022-179495号公報
【非特許文献】
【0006】
「TMT4型マージン・テスタ」、テクトロニクス、[online]、[2024年7月12日検索]、インターネット<https://www.tek.com/ja/products/pciemargintester>
「ジッタ/アイ・ダイアグラム解析ツール・データ・シート(DPOJETデータ・シート)」、テクトロニクス、[online]、[2024年7月12日検索]、インターネット< https://www.tek.com/ja/datasheet/jitter-noise-and-eye-diagram-analysis-solution>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、同じDUTの測定結果が、ある特定のTMT装置と別の特定のTMT装置とによって異なる場合があり、また、TMT装置の測定結果は、リアルタイム・オシロスコープとBERTを用いた従来の方法を使用した測定結果と一致しないことがある。本開示技術の実施形態は、概して、これら装置間のミスマッチを減少させる機械学習ベースの方法を含む。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の実施形態は、様々なマージン・テスタ間のミスマッチの問題に対する解決策を提供し、PCIeデバイスで使用されるようなトランスミッタ及びレシーバ・デバイスの試験プロセスを高速化できる。機械学習ニューラル・ネットワークを使用すると、被試験デバイス(DUT)の試験に必要な時間が短縮される。試験に使用されているマージン・テスタの「シグネチャ(signature:対象を同定する識別情報)」をニューラル・ネットワークに提供すると、ニューラル・ネットワークは、そのマージン・テスタによって行われた測定値を、その特定のマージン・テスタに適応するように調整できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、マージン・テスタを用いて被試験デバイス(DUT)を試験するためのセットアップの一実施形態を示している。
図2は、マージン・テスタでのBER等高線スキャン結果の一例である。
図3は、マージン・テスタを使用してDUTを試験するための機械学習ネットワークを学習させるためのセットアップの実施形態を示す。
図4は、トランスミッタのためのニューラル・ネットワークの学習データの実施形態を示す。
図5は、機械学習ネットワークを用いてDUTを試験するマージン・テスタのランタイム(実行時)動作のセットアップの一実施形態を示す。
図6は、DUTを試験するためのランタイム・データの実施形態を示す。
図7は、レシーバの試験用にニューラル・ネットワークを学習させるための学習セットアップの実施形態を示す。
図8は、ニューラル・ネットワークを用いたレシーバの試験のためのランタイム・セットアップの実施形態を示す。
図9は、ニューラル・ネットワークを備えた校正済みTMTレシーバを使用したレシーバの試験のためのランタイム・セットアップの実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
現在、テクトロニクスは、マージン・テスタの唯一の提供者である。以下の説明では、マージン・テスタを「テクトロニクス・マージン・テスタ」(TMT)と呼んでいるが、他のメーカーの他のマージン・テスタが、同様の特性を持つようになるかもしれないことも理解している。以下の主張は、本願で説明されるものと同じ特性と機能を持つマージン・テスタを対象としており、PCIe5やPCIe6などの現在及び将来の規格と、PCIe以外の規格をサポートしている。
(【0011】以降は省略されています)

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