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公開番号2025011672
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113911
出願日2023-07-11
発明の名称圧力タンクユニット及びその製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社,小島プレス工業株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類B60K 15/03 20060101AFI20250117BHJP(車両一般)
要約【課題】分割された複数の保護部材であっても、タンクの損傷を防止し得る技術を提供する。
【解決手段】車両に搭載される圧力タンクユニットは、中心軸に沿って延びる円筒部と円筒部の端部に設けられたドーム部とを備えるタンクと、ドーム部を覆うとともに、中心軸に対する周方向に分割された複数の保護部材と、を備える。複数の保護部材の各々は、周方向において、隣接する他の二つの保護部材の間に位置する本体部分と、隣接する他の二つの保護部材の一方にオーバラップするオーバラップ部分と、隣接する他の二つの保護部材の他方のオーバラップ部分にオーバラップされた被オーバラップ部分と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載される圧力タンクユニットであって、
中心軸に沿って延びる円筒部と前記円筒部の端部に設けられたドーム部とを備えるタンクと、
前記ドーム部を覆うとともに、前記中心軸に対する周方向に分割された複数の保護部材と、
を備え、
前記複数の保護部材の各々は、
前記周方向において、隣接する他の二つの保護部材の間に位置する本体部分と、
前記隣接する前記他の二つの保護部材の一方にオーバラップするオーバラップ部分と、
前記隣接する前記他の二つの保護部材の他方の前記オーバラップ部分にオーバラップされた被オーバラップ部分と、を備える、
圧力タンクユニット。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記複数の保護部材の各々は、前記ドーム部に対向する内面を有し、
前記内面には、前記本体部分と前記オーバラップ部分との境界に沿って、段差が設けられている、請求項1に記載の圧力タンクユニット。
【請求項3】
前記複数の保護部材の各々は、同一形状を有する共通部品である、請求項1又は2に記載の圧力タンクユニット。
【請求項4】
請求項1に記載の圧力タンクユニットの製造方法であって、
前記タンクの外側に、複数の治具を前記周方向に沿って等間隔で配列する配列工程と、
前記複数の治具のそれぞれに、前記複数の保護部材の対応する一つを取り付ける取付工程と、
前記複数の保護部材が取り付けられた前記複数の治具を、前記複数の保護部材が前記タンクに接触するまで、前記タンクに向けて移動させる移動工程と、
を備え、
前記移動工程では、前記複数の保護部材の各々から前記中心軸までの各距離が、同じ距離に維持される、
製造方法。
【請求項5】
前記移動工程では、前記複数の治具を径方向に沿って同じ速度で移動させる、請求項4に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、圧力タンクユニット及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、円筒部とドーム部とを備えるタンクと、タンクを覆う保護部材と、を備える圧力タンクユニットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-29698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
保護部材は、プラスチックといった柔軟性を有する材料で構成されており、外部からタンクへの衝撃を吸収する。特許文献1の保護部材は、ドーム部の全体を覆う単一の部材で構成されている。これに対して、保護部材の設計自由度を高めるために、保護部材を周方向に沿って複数に分割することが検討されている。しかしながら、保護部材を周方向に沿って分割すると、分割された保護部材の間に隙間が生じて、そこからタンクの表面が露出するおそれがある。本明細書は、この問題を解決し得る技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する圧力タンクユニットは、中心軸に沿って延びる円筒部と円筒部の端部に設けられたドーム部とを備えるタンクと、ドーム部を覆うとともに、中心軸に対する周方向に分割された複数の保護部材と、を備える。複数の保護部材の各々は、周方向において、隣接する他の二つの保護部材の間に位置する本体部分と、隣接する他の二つの保護部材の一方にオーバラップするオーバラップ部分と、隣接する他の二つの保護部材の他方のオーバラップ部分にオーバラップされた被オーバラップ部分と、を備える。
【0006】
上記した圧力タンクユニットでは、複数の保護部材の各々は、隣接する他の二つの保護部材の一方にオーバラップするオーバラップ部分と、隣接する他の二つの保護部材の他方のオーバラップ部分にオーバラップされた被オーバラップ部分とを備える。即ち、一つの保護部材と、隣接する他の保護部材と、は、オーバラップ部分と被オーバラップ部分とが径方向で重なることによって隣接して配置される。このような構成によると、複数の保護部材であっても、一つの保護部材と他の一つの保護部材との間に隙間を生じることなくタンクのドーム部を覆うことができる。したがって、分割された複数の保護部材であっても、タンクの損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
圧力タンクユニットの概略図を示す。
保護部材の概略図を示す。
圧力タンクユニットのドーム部の断面図を示す。
圧力タンクユニットの製造方法を示す。
移動工程における保護部材の動きを示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本技術の一実施形態において、複数の保護部材の各々は、ドーム部に対向する内面を有してよい。また、内面には、本体部分とオーバラップ部分との境界に沿って、段差が設けられていてよい。このような構成によると、段差によって、オーバラップ部分とタンクとの間に空間が生じる。この空間に、隣接する保護部材の被オーバラップ部分が入り込むことによって、オーバラップ部分と被オーバラップ部分とが互いに干渉することなく、径方向で重なりやすくなる。
【0009】
本技術の一実施形態において、複数の保護部材の各々は、同一形状を有する共通部品であってよい。このような構成によると、設計及び製造にかかるコストを比較的に低くすることができる。
【0010】
また、本明細書は、圧力タンクユニットの製造方法を開示する。製造方法は、タンクの外側に、複数の治具を周方向に沿って等間隔で配列する配列工程と、複数の治具のそれぞれに、複数の保護部材の対応する一つを取り付ける取付工程と、複数の保護部材が取り付けられた複数の治具を、複数の保護部材がタンクに接触するまで、タンクに向けて移動させる移動工程と、を備えてよい。移動工程では、複数の保護部材の各々から中心軸までの各距離が、同じ距離に維持されてよい。このような構成によると、オーバラップ部分と被オーバラップ部分とを干渉させることなく、タンクの表面に複数の保護部材を配置することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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