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公開番号2025011618
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113834
出願日2023-07-11
発明の名称バーリング部材の製造方法
出願人フタバ産業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類B21D 19/08 20060101AFI20250117BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】湾曲した部材に対し良好にバーリングを行う。
【解決手段】バーリング部材の製造方法では、板状の湾曲部の内周面を第1方向に押圧することで、第1穴の縁部から突出する側壁と、側壁の先端から広がる座面とが形成される。また、該製造方法では、座面に円形状の第2穴が形成されると共に、第1穴の縁部から第1方向に沿って突出するバーリング部が形成される。座面は、湾曲部における周方向の各端部の周辺に位置する2つの頂部を有し、各頂部から周方向の略中央に向かうに従い、座面高さが小さくなるように傾斜する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
バーリング部材の製造方法であって、
軸線に直交する断面が湾曲した板状の湾曲部の内周面を、第1方向に押圧することで、前記湾曲部における第1穴を囲む縁部から前記第1方向に沿って突出する側壁と、前記側壁の先端から広がる座面とを形成することと、
前記座面を貫通する円形状の第2穴を形成すると共に、前記第1穴の前記縁部から前記第1方向に沿って突出し、前記第1穴を囲む壁状の部位であるバーリング部を形成することと、を備え、
前記湾曲部の前記断面の延びる方向を、周方向とし、
前記座面におけるその外縁の周辺の部分を、外縁部とし、
前記座面は、前記周方向の各端部の周辺に位置する2つの頂部を有し、
前記座面は、それぞれの前記頂部から前記周方向の略中央に向かうに従い、座面高さが小さくなるように傾斜し、前記座面高さとは、前記座面と基準面との間の前記第1方向の長さであり、前記基準面とは、前記第1方向に直交し、且つ、前記座面よりも前記内周面側に位置する仮想的な面である
バーリング部材の製造方法。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1に記載のバーリング部材の製造方法であって、
前記第2穴は、前記座面を、前記第1方向とは反対の方向である第2方向に押圧することで形成される
バーリング部材の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載のバーリング部材の製造方法であって、
前記バーリング部材の製造方法には、内側金型と、外側金型とが用いられ、
前記内側金型は、前記外側金型が進入可能な穴部と、前記穴部を囲む外縁部押圧面とを有し、
前記内側金型の前記外縁部押圧面により、前記湾曲部の前記内周面を前記第1方向に押圧することで、前記座面と、前記座面における2つの前記頂部とが形成され、
前記内側金型の前記外縁部押圧面により、前記湾曲部の前記内周面における前記座面の反対側の部分を支持しつつ、前記外側金型により前記座面を押圧し、前記外側金型を前記内側金型の前記穴部に向けて変位させることで、前記第2穴が形成される
バーリング部材の製造方法。
【請求項4】
請求項2に記載のバーリング部材の製造方法であって、
前記バーリング部材の製造方法には、内側金型と、外側金型とが用いられ、
前記内側金型は、前記外側金型が進入可能な穴部と、前記穴部を囲む外縁部押圧面とを有し、
前記内側金型の前記外縁部押圧面により、前記湾曲部の前記内周面を前記第1方向に押圧することで、前記座面が形成され、
前記内側金型の前記外縁部押圧面により、前記湾曲部の前記内周面における前記座面の反対側の部分を支持しつつ、前記外側金型により前記座面を押圧することで、前記座面における2つの前記頂部が形成され、さらに、前記外側金型を前記内側金型の前記穴部に向けて変位させることで、前記第2穴が形成される
バーリング部材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、バーリング部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
金属の板材にバーリングを行うことで、板材の穴部を囲み、且つ、該穴部の縁部から突出する壁部(以後、バーリング部)を形成する技術が知られている。一例として、特許文献1に開示されている技術では、金型により金属の平板を押圧して座出しを行い、有底円筒形状の円筒部を形成した後、円筒部の底面(以後、座面)の中央を貫通する円形の下穴を形成することで、バーリングが行われる。
【0003】
しかし、バーリングにより、円筒形状のパイプの外周面からパイプの径方向に突出するバーリング部を形成する場合、バーリング部における径方向の長さ(以後、高さ)は一定ではなくなる場合がある。すなわち、バーリング部の頂部がパイプの軸線に平行な平面に沿って形成されている場合には、パイプの外周面は湾曲しているため、バーリング部は、パイプの周方向の中央から端部に向かうに従い高くなる。そして、このようなバーリング部を形成する場合には、バーリング部におけるパイプの軸線方向の端部周辺の部分(以後、周端部分)で割れが生じる恐れがあり、さらに、バーリング部が高くなるに従い、このような割れが生じる可能性が高くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-94580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これを回避するため、パイプの外周面に座出しを行い、外周面から径方向に突出する円形の座面を形成すると共に、該座面に対し、長軸の方向がパイプの軸線の方向と一致する楕円形の下穴を形成することで、バーリングを行うことが考えられる。これにより、下穴が形成された座面におけるパイプの周方向の端部周辺の部分は、相対的に幅広になるため、バーリングの際に周端部分で割れが生じるのを抑制できる。
【0006】
しかし、その反面、下穴の縁部における長軸の各端部の周辺(以後、小R部)は、曲率が高くなる。このため、バーリングの際には、座面における小R部の周辺に応力が集中し、割れが生じる恐れがある。
【0007】
本開示の一態様では、湾曲した部材に対し良好にバーリングを行うことが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様は、バーリング部材の製造方法であって、軸線に直交する断面が湾曲した板状の湾曲部の内周面を、第1方向に押圧することで、湾曲部における第1穴を囲む縁部から第1方向に沿って突出する側壁と、側壁の先端から広がる座面とを形成することと、座面を貫通する円形状の第2穴を形成すると共に、第1穴の縁部から第1方向に沿って突出し、第1穴を囲む壁状の部位であるバーリング部を形成することと、を備える。湾曲部の断面の延びる方向を、周方向とする。座面におけるその外縁の周辺の部分を、外縁部とする。座面は、周方向の各端部の周辺に位置する2つの頂部を有する。また、座面は、それぞれの頂部から周方向の略中央に向かうに従い、座面高さが小さくなるように傾斜し、座面高さとは、座面と基準面との間の第1方向の長さであり、基準面とは、第1方向に直交し、且つ、座面よりも内周面側に位置する仮想的な面である。
【0009】
上記構成によれば、座面における2つの頂部により、バーリング部の形成時にバーリング部における周方向の端部周辺の部分で割れが生じるのを抑制できるため、第2穴の形状を円に近づけることができる。これにより、第2穴の外縁の曲率が部分的に高くなるのを抑制でき、バーリング部を形成する際に割れが生じるのをさらに抑制できる。したがって、湾曲した部材に対し良好にバーリングを行うことができる。
【0010】
本開示の一態様では、第2穴は、座面を、第1方向とは反対の方向である第2方向に押圧することで形成されてもよい。
上記構成によれば、バーリング部を形成する際に割れが生じるのを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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