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公開番号2025011464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113593
出願日2023-07-11
発明の名称粉体塗料組成物の製造方法、塗膜形成方法及び調色方法
出願人日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 201/00 20060101AFI20250117BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本開示は、平滑で均一な色相を示す塗膜を実現可能な粉体塗料組成物の製造方法の提供を目的とする。更に、本開示は、かかる粉体塗料組成物を用いる塗膜形成方法、及び、粉体塗料組成物の調色方法の提供を目的とする。
【解決手段】クリヤー粉体塗料組成物及び2種以上の原色粉体塗料組成物を準備する工程と、
前記クリヤー粉体塗料組成物と、カチオン性ポリマー、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム及び塩化セチルピリジニウムから選ばれるカチオン性化合物(D)とを混合して、予備混合物1を得る工程と、
前記予備混合物1と、前記2種以上の原色粉体塗料組成物のそれぞれとを混合して、2種以上の予備混合物2を得る工程と、
前記2種以上の予備混合物2を混合して、粉体塗料組成物を得る工程と、
を含む、粉体塗料組成物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
クリヤー粉体塗料組成物及び2種以上の原色粉体塗料組成物を準備する工程と、
前記クリヤー粉体塗料組成物と、カチオン性ポリマー(D)とを混合して、予備混合物1を得る工程と、
前記予備混合物1と、前記2種以上の原色粉体塗料組成物のそれぞれとを混合して、2種以上の予備混合物2を得る工程と、
前記2種以上の予備混合物2を混合して、粉体塗料組成物を得る工程と、
を含む、粉体塗料組成物の製造方法。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記2種以上の原色粉体塗料組成物は、それぞれに異なる色相及び/又は色調を有する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記クリヤー粉体塗料組成物及び原色粉体塗料組成物の平均粒子径(D50)は、40μm以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記カチオン性ポリマー(D)は、アミノ基及び/又は第4級アンモニウム塩基を有し、且つ前記カチオン性ポリマー(D)の軟化点は、30℃以上180℃以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記クリヤー粉体塗料組成物と、カチオン性ポリマー(D)との混合は、湿式で実施される、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
前記クリヤー粉体塗料組成物と、カチオン性ポリマー(D)とを混合して、予備混合物1を得る工程は、
カチオン性ポリマー(D)を水及び/又は親水性溶媒と混合して、カチオン性ポリマー溶液を得ること、
前記クリヤー粉体塗料組成物と、前記カチオン性ポリマー溶液とを混合して、予備混合物1を含む混合液を得ること、並びに、
前記混合液から、水及び/又は親水性溶媒を除去して、予備混合物1を得ること、
を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
前記原色粉体塗料組成物は、塗膜形成樹脂(A)と着色顔料(B1)とを混合することにより準備される、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
前記クリヤー粉体塗料組成物は、塗膜形成樹脂(A)と体質顔料(B2)とを混合することにより準備される、請求項1に記載の製造方法。
【請求項9】
前記塗膜形成樹脂(A)は、酸基、水酸基及びエポキシ基から選択される少なくとも1種の官能基を有するポリマーを含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項10】
前記クリヤー塗料組成物及び前記原色粉体塗料組成物は、更に硬化剤(C)を含む、請求項1に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、粉体塗料組成物の製造方法、塗膜形成方法及び調色方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境負荷低減の意識が高まり、環境配慮型商品への置換が求められている。中でも粉体塗料組成物は、有機溶剤を含まず、且つ塗料回収も容易であり、環境適応性に優れているため、家庭電化製品、自動車部品、鋼製家具等の塗装に広く用いられている。粉体塗料組成物は、通常、複数の着色粉体塗料組成物を組み合わせて幅広い色相に調色され、静電塗装ガン等で被塗物に塗布される。
【0003】
例えば、特許文献1には、無彩色の原色粉体塗料群及び有彩色の原色粉体塗料群から、目標色への調色に適した原色粉体塗料を順次選択し、組み合わせる調色方法が記載されている。
特許文献2には、2種以上の色相の異なる粉体塗料を混合塗布する際に、質量中位粒径を1~50μmとし、質量分布変動計数を50%以下としたうえで調色することなどが記載されている。
特許文献3には、2種以上の色相の異なる粉体塗料を混合塗布する際に、該2種以上の粉体塗料の帯電量の差を5.0μC/g以下としたうえで調色することなどが記載されている。
特許文献4には、平均粒子径が20μm以下であり、異なる色の2種以上の原色粉体塗料をドライブレンドして色合わせする工程、及びこのブレンド物を、かくはん下にその粒子表面が溶融し且つその粒子内は溶融しない温度に加熱することにより、塗装に適する範囲の粒子径まで造粒する工程を含む、粉体塗料の調色方法が記載されている。
特許文献5には、色相及び/又は塗膜形成樹脂の種類が異なる複数の原色粉体塗料を、液状結合剤を用いて造粒及び乾燥して得られる複合粉体塗料が記載され、前記液状結合剤が、軟化温度20~200℃であって、自己架橋性官能基及び/又は原色粉体塗料が有する官能基と相補的に反応する官能基を有するバインダー化合物を、原料粉体塗料を溶解しない溶媒中に、溶解又は分散させた液状結合剤であることなどが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-155223号公報
特開平10-219142号公報
特開平10-072557号公報
特開2000-281978号公報
国際公開第2006/057241号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の調色方法によると、色相の異なる粉体塗料組成物を混合することにより、調色された粉体塗料組成物(「調色粉体塗料組成物」ともいう)が調製される。また、得られた調色粉体塗料組成物を静電塗装ガン等で被塗物に塗布し、焼き付けることにより、塗膜が形成される。
【0006】
しかし、かかる調色粉体塗料組成物から塗膜を形成した場合、目視でも認識できる程度に、塗膜に凹凸が生じ得、また、得られた塗膜の色相が不均一であるといった問題が生じ得た。更に、要求される色相ごとに該色相の微粒子粉体を含む粉体塗料組成物を用意する必要があり、その品揃えは膨大な数に上っていた。そのため、2種以上の色相の異なる粉体塗料組成物を調色し、該調色した粉体塗料組成物から平滑で均一な色相の塗膜を得ることは容易ではなかった。
【0007】
本開示は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、平滑で均一な色相を示す塗膜を実現可能な粉体塗料組成物の製造方法の提供を目的とする。更に、本開示は、かかる粉体塗料組成物を用いる塗膜形成方法、及び、粉体塗料組成物の調色方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、以下の態様を含む。
[1]
クリヤー粉体塗料組成物及び2種以上の原色粉体塗料組成物を準備する工程と、
前記クリヤー粉体塗料組成物と、カチオン性ポリマー(D)とを混合して、予備混合物1を得る工程と、
前記予備混合物1と、前記2種以上の原色粉体塗料組成物のそれぞれとを混合して、2種以上の予備混合物2を得る工程と、
前記2種以上の予備混合物2を混合して、粉体塗料組成物を得る工程と、
を含む、粉体塗料組成物の製造方法。
[2]
前記2種以上の原色粉体塗料組成物は、それぞれに異なる色相及び/又は色調を有する、[1]に記載の製造方法。
[3]
前記クリヤー粉体塗料組成物及び原色粉体塗料組成物の平均粒子径(D50)は、40μm以下である、[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4]
前記カチオン性ポリマー(D)は、アミノ基及び/又は第4級アンモニウム塩基を有し、且つ前記カチオン性ポリマー(D)の軟化点は、30℃以上180℃以下である、[1]~[3]のいずれか1つに記載の製造方法。
[5]
前記クリヤー粉体塗料組成物と、カチオン性ポリマー(D)との混合は、湿式で実施される、[1]~[4]のいずれか1つに記載の製造方法。
[6]
前記クリヤー粉体塗料組成物と、カチオン性ポリマー(D)とを混合して、予備混合物1を得る工程は、
カチオン性ポリマー(D)を水及び/又は親水性溶媒と混合して、カチオン性ポリマー溶液を得ること、
前記クリヤー粉体塗料組成物と、前記カチオン性ポリマー溶液とを混合して、予備混合物1を含む混合液を得ること、並びに、
前記混合液から、水及び/又は親水性溶媒を除去して、予備混合物1を得ること、
を含む、[1]~[5]のいずれか1つに記載の製造方法。
[7]
前記原色粉体塗料組成物は、塗膜形成樹脂(A)と着色顔料(B1)とを混合することにより準備される、[1]~[6]のいずれか1つに記載の製造方法。
[8]
前記クリヤー粉体塗料組成物は、塗膜形成樹脂(A)と体質顔料(B2)とを混合することにより準備される、[1]~[7]のいずれか1つに記載の製造方法。
[9]
前記塗膜形成樹脂(A)は、酸基、水酸基及びエポキシ基から選択される少なくとも1種の官能基を有するポリマーを含む、[1]~[8]のいずれか1つに記載の製造方法。
[10]
前記クリヤー塗料組成物及び前記原色粉体塗料組成物は、更に硬化剤(C)を含む、[1]~[9]のいずれか1つに記載の製造方法。
[11]
[1]~[10]のいずれか1つに記載の製造方法により得られた粉体塗料組成物を、被塗物に塗布することを含む、塗膜形成方法。
[12]
粉体塗料組成物の調色方法であって、
クリヤー粉体塗料組成物及び2種以上の原色粉体塗料組成物を準備する工程と、
前記クリヤー粉体塗料組成物と、カチオン性ポリマー(D)とを混合して、予備混合物1を得る工程と、
前記予備混合物と、前記2種以上の原色粉体塗料組成物のそれぞれとを混合して、2種以上の予備混合物2を得る工程と、
前記2種以上の予備混合物2を混合して、粉体塗料組成物を調色する工程、
とを含む、調色方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、平滑で均一な色相を示す塗膜を実現可能な粉体塗料組成物の製造方法を提供し得る。更に、本開示は、かかる粉体塗料組成物を用いる塗膜形成方法、粉体塗料組成物の調色方法も提供し得る。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の粉体塗料組成物の製造方法は、
クリヤー粉体塗料組成物及び2種以上の原色粉体塗料組成物を準備する工程と、
前記クリヤー粉体塗料組成物と、カチオン性ポリマー(D)とを混合して、予備混合物1を得る工程と、
前記予備混合物1と、前記2種以上の原色粉体塗料組成物のそれぞれとを混合して、2種以上の予備混合物2を得る工程と、
前記2種以上の予備混合物2を混合して、粉体塗料組成物を得る工程と、
を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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