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公開番号
2025010673
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2023112778
出願日
2023-07-10
発明の名称
スクロール式真空ポンプ
出願人
株式会社アンレット
代理人
個人
,
個人
主分類
F04C
18/02 20060101AFI20250116BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】動力の摺動損失がなく低動力で運転でき、また面倒なチップシールの交換作業を省略できるスクロール式真空ポンプ10を提供すること。
【解決手段】旋回ラップ15aの先端面と固定ラップ16aの先端面にラビリンス溝15cを形成する。固定ラップ16aと旋回端板15bの間及び旋回ラップ15aと固定端板16bの間を非接触でシールできるので動力の摺動損失がなく、低動力で運転でき、また面倒なチップシールの交換作業を省略できる。ラビリンス溝15c、16cの断面形状を三角形にする。ラビリンス溝15c、16cの内面にモリブデン系潤滑被膜を所要の厚みで均一に形成できる。そして、この膜厚を調整することにより、固定ラップ16aと旋回端板15bのクリアランス及び旋回ラップ15aと固定端板16bのクリアランスを調整し閉鎖空間10aのシール性を高めることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ケーシングと、偏心軸部が設けられケーシングに回転可能に組付けたシャフトと、
渦巻き状で所定の高さを有する固定ラップを固定端板に立設した構造を有する固定スクロールと、
渦巻き状で所定の高さを有する旋回ラップを旋回端板に立設した構造を有する旋回スクロールを備え、
ケーシングに固定スクロールを固定し、
偏心軸部に旋回スクロールを一体に連結し、
固定ラップと旋回ラップを噛み合わせて固定ラップと固定端板と旋回ラップ及び旋回端板で閉鎖空間を区画形成し、
モータでシャフトを回転させたとき旋回スクロールが自転することなく公転するように旋回スクロールの自転防止機構を設け、
シャフトの回転に伴い閉鎖空間が固定スクロールの外周側に設けられた吸入ポートから固定スクロールの中心部に設けられた吐出ポートに向けて移動し、
閉鎖空間の移動に伴い吸入ポートから外気が閉鎖空間内に吸引されるとともに閉鎖空間が縮小して閉鎖空間内の空気が圧縮され、圧縮された空気が吐出ポートから吐出されるようにしたスクロール式真空ポンプであって、
固定端板に対向する旋回ラップの先端面及び旋回端板に対向する固定ラップの先端面に、三角形の断面形状を有する複数本のラビリンス溝を形成し、
ラビリンス溝が形成された旋回ラップの先端面及び固定ラップの先端面並びに旋回ラップの先端面が対向する固定端板の表面及び固定ラップの先端面が対向する旋回端板の表面にモリブデン系潤滑被膜を膜厚10~100μmで形成したことを特徴とするスクロール式真空ポンプ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はスクロール式真空ポンプに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特開平7-332269号公報、特開2007-132220号公報、特開2016-37937号公報等に開示されているスクロール式真空ポンプ100を図7に示す。当該スクロール式真空ポンプ100のケーシング101には偏心軸部102が回転可能に組付けられ、モータの駆動軸(図示略)に連結されている。
【0003】
偏心軸部102には旋回スクロール103が連結されている。この旋回スクロール103は円盤状の旋回端板104に渦巻き状で所定の高さを有する旋回ラップ105を立設した構造を備えている。
【0004】
ケーシング101には固定スクロール106が固定されている。固定スクロール106は円盤状の固定端板107に渦巻き状で所定の高さを有する固定ラップ108を立設した構造を備えている。
【0005】
固定スクロール106と旋回スクロール103は固定ラップ108と旋回ラップ105が噛み合うようにケーシング101に組付けられ、固定端板107と固定ラップ108及び旋回端板104と旋回ラップ105で閉鎖空間109が区画形成されている。
【0006】
また、ケーシング101にはモータで偏心軸部102を回転させたとき旋回スクロール103が自転することなく公転するように旋回スクロールの自転防止機構110が設けられている。
【0007】
従来のスクロール式真空ポンプ100によれば、偏心軸部102の回転に伴い閉鎖空間109が、固定スクロール106の外周部に設けられた吸入ポート111から固定スクロール106の中心部に設けられた吐出ポート112に向けて移動し、移動に伴い吸入ポート111から外気が閉鎖空間109内に吸引されるとともに閉鎖空間109が縮小して閉鎖空間109内の空気が圧縮され、圧縮された空気が吐出ポート112から吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平7-332269号公報
特開2007-132220号公報
特開2016-37937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記した従来のスクロール式真空ポンプ100では、閉鎖空間109の密閉性を高めるため、旋回ラップ105の先端面と固定ラップ108の先端面にチップシール113,114を取り付け、チップシール113,114をそれぞれ旋回端板104と固定端板107に圧接している。旋回スクロール103はこのチップシール113,114を固定端板107や旋回端板104に摺接させながら回転するので、動力の摺動損失が発生する。
またチップシール113,114が徐々に摩耗するので、定期的に稼働を停止して面倒な交換作業を行う必要があり、稼働効率が悪い。
本発明はかかる問題点に鑑み、動力の摺動損失がなく低動力で運転でき、また面倒なチップシールの交換作業を省略できるスクロール式真空ポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ケーシングと、偏心軸部が設けられケーシングに回転可能に組付けたシャフトと、
渦巻き状で所定の高さを有する固定ラップを固定端板に立設した構造を有する固定スクロールと、
渦巻き状で所定の高さを有する旋回ラップを旋回端板に立設した構造を有する旋回スクロールを備え、
ケーシングに固定スクロールを固定し、
偏心軸部に旋回スクロールを一体に連結し、
固定ラップと旋回ラップを噛み合わせて固定ラップと固定端板と旋回ラップ及び旋回端板で閉鎖空間を区画形成し、
モータでシャフトを回転させたとき旋回スクロールが自転することなく公転するように旋回スクロールの自転防止機構を設け、
シャフトの回転に伴い閉鎖空間が固定スクロールの外周側に設けられた吸入ポートから固定スクロールの中心部に設けられた吐出ポートに向けて移動し、
閉鎖空間の移動に伴い吸入ポートから外気が閉鎖空間内に吸引されるとともに閉鎖空間が縮小して閉鎖空間内の空気が圧縮され、圧縮された空気が吐出ポートから吐出されるようにしたスクロール式真空ポンプであって、
固定端板に対向する旋回ラップの先端面及び旋回端板に対向する固定ラップの先端面に、三角形の断面形状を有する複数本のラビリンス溝を形成し、
ラビリンス溝が形成された旋回ラップの先端面及び固定ラップの先端面並びに旋回ラップの先端面が対向する固定端板の表面及び固定ラップの先端面が対向する旋回端板の表面にモリブデン系潤滑被膜を膜厚10~100μmで形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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