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公開番号
2024142930
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055348
出願日
2023-03-30
発明の名称
遠心送風機
出願人
ミネベアミツミ株式会社
代理人
個人
主分類
F04D
29/62 20060101AFI20241003BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】3相コイルの各相の端末を束ねて撚り合わせてコモン線結合部を形成することなく、コモン線結合部の絶縁状態を確実に維持することができる遠心送風機を提供する。
【解決手段】下ケーシング130の開口部にエンドキャップ180を設け、モータはステータを有する3相ブラシレスモータであり、ステータには3相のコイルがスター結線で巻回され、3相のコイルの各相の一方側の端末は、回路基板164の所定の配線パターンに電気的に接続され、3相のコイルの各相の他方端の端末は、エンドキャップ180に設けられた導電性材料からなる中性点パターン部187に電気的に接続されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
ケーシングの内側にインペラと、前記インペラを回転するためのモータとを収容し、前記ケーシングの外側に、前記モータを駆動制御するための回路を搭載した回路基板を備えた遠心ファンであって、
前記ケーシングの開口部にエンドキャップを設け、
前記モータはステータを有する3相ブラシレスモータであり、前記ステータには3相のコイルがスター結線で巻回され、前記3相のコイルの各相の一方側の端末は、前記回路基板の所定の配線パターンに電気的に接続され、前記3相のコイルの各相の他方端の端末は、前記エンドキャップに設けられた導電性材料からなる中性点パターン部に電気的に接続されている遠心送風機。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記エンドキャップは、前記中性点パターン部をインサート材とした射出成形品であって、前記中性点パターン部は、前記コイルの前記他方端の端末が接続されるパッドを有し、前記パッドは前記エンドキャップの外側に露出し、前記パッド以外は、前記エンドキャップに埋設されている請求項1に記載の遠心送風機。
【請求項3】
前記エンドキャップは、前記ケーシングの開口部の内周に接触する外側環状部と、該外側環状部の内側に配置された内側環状部と、該内側環状部および前記外側環状部に架設された複数の放射状リブとを備え、前記中性点パターン部は、前記複数の放射状リブに亘って一体に成形されている請求項1に記載の遠心送風機。
【請求項4】
前記エンドキャップは、前記回路基板を載置する回路基板載置部を備え、前記回路基板は、コイル端末挿入孔を備えるとともに、実装面を前記モータ側に向けた状態で前記回路基板載置部に載置されており、前記3相のコイルの各相の一方側の端末は、前記実装面側から前記コイル端末挿入孔に挿入されて半田付けされている請求項2に記載の遠心送風機。
【請求項5】
前記パッドは貫通孔を備え、前記3相のコイルの各相の他方端の端末は、前記実装面側から前記パッドの前記貫通孔に挿入されて半田付けされている請求項4に記載の遠心送風機。
【請求項6】
前記中性点パターン部は、前記回路基板載置部に近接して配置されている請求項4に記載の遠心送風機。
【請求項7】
前記中性点パターン部は、前記外側環状部と前記内側環状部との中間で前記外側環状部に添う形状をなしている請求項3に記載の遠心送風機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、3相コイルの各相の端末を束ねて撚り合わせてコモン線結合部を形成する作業を省略できる遠心送風機に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、遠心送風機は、家電機器、OA機器、産業用や車両用の空気調和装置における送風、換気、冷却等に広く用いられている。遠心送風機は、ケーシングを備え、ケーシングの内側には、複数の羽根を備えたインペラと、インペラを回転させるためのモータが収容されている。
【0003】
インペラを回転させるためモータに3相ブラシレスモータを使用する場合がある。3相ブラシレスモータのU相、V相、W相の各コイルをスター結線(Y結線)した場合、中性点であるコモン線で接続しており、このコモン線を他の部材から絶縁する必要がある。
【0004】
コモン線を他の部材から絶縁するため、一般的にはコモン線の結合部に絶縁チューブを被せているが、絶縁チューブに代えて、回路基板を結合したエンドキャップに、コモン線結合部を収容するためのポケットを設けた遠心送風機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1に記載の遠心送風機では、3相コイルのU相、V相、W相それぞれの端末を束ねて撚り合わせてコモン線結合部143aとし、半田接合する。半田接合したコモン線結合部143aを、回路基板144の外周縁に形成した切欠144aから実装面側に突出させてエンドキャップ160の内周面に形成したポケット部163内に収容する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-143720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の遠心送風機は、エンドキャップ160の内周面に形成したポケット部163に3相コイルのコモン線結合部143aを収容することによって、他の部材から容易に絶縁することができるが、3相コイルのU相、V相、W相それぞれの端末を束ねて撚り合わせ、コモン線結合部143aを形成する作業が必要になる。このため、作業効率を向上するために、更なる作業改善を図る必要がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、3相コイルの各相の端末を束ねて撚り合わせてコモン線結合部を形成することなく、コモン線結合部の絶縁状態を確実に維持することができる遠心送風機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ケーシングの内側にインペラと、前記インペラを回転するためのモータとを収容し、前記ケーシングの外側に、前記モータを駆動制御するための回路を搭載した回路基板を備えた遠心ファンであって、前記ケーシングの開口部にエンドキャップを設け、前記モータはステータを有する3相ブラシレスモータであり、前記ステータには3相のコイルがスター結線で巻回され、前記3相のコイルの各相の一方側の端末は、前記回路基板の所定の配線パターンに電気的に接続され、前記3相のコイルの各相の他方端の端末は、前記エンドキャップに設けられた導電性材料からなる中性点パターン部に電気的に接続されている遠心送風機である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態の遠心送風機の斜視図である。
実施形態の遠心送風機の平面図である。
図2のIII-III線断面図である。
実施形態の遠心送風機の裏面図である。
(A)は図4のV-V線断面図、(B)は(A)の矢印Bで示す部分の拡大図である。
図1に示す遠心送風機からカバーを取り外した斜視図である。
実施形態におけるエンドキャップを示す斜視図である。
図7に示すエンドキャップに回路基板を装着した状態を示す斜視図である。
ハウジングに下ケーシングと軸受ホルダーとを一体成形した状態を示す斜視図である。
(A)は図9に示す一体成形体を裏側から視た斜視図、(B)は(A)の矢印Bで示す部分の拡大図である。
実施形態におけるカバーを示す斜視図である。
(A)は従来の遠心送風機(特許文献1)の要部を示す斜視図、(B)は(A)のB-B線断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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