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公開番号2024132384
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043123
出願日2023-03-17
発明の名称圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類F04B 39/02 20060101AFI20240920BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】圧縮機の小型化を図りつつも、高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体の圧力を効率良く減圧させること。
【解決手段】貯油室41から流体通路77を介して背圧室へ導かれるオイルは、第1螺旋通路72及び第2螺旋通路74を流れる際に減圧される。したがって、例えば、絞り部が第1螺旋通路72又は第2螺旋通路74のみで構成されている場合に比べると、貯油室41から流体通路77を介して背圧室へ導かれるオイルの圧力が効率良く減圧される。また、第2螺旋通路74は、第1螺旋通路72の内側に位置している。よって、絞り部材60が第1螺旋通路72及び第2螺旋通路74を区画する構成であっても、軸方向X1にハウジング11の体格が大型化してしまうことが抑制されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
流体を圧縮する圧縮機構と、
前記圧縮機構により圧縮された流体が吐出される吐出室を含む高圧領域、及び前記高圧領域よりも圧力が低い低圧領域を有するハウジングと、
前記高圧領域内の流体を前記低圧領域へ導く流体通路と、
前記流体通路に設けられる絞り部を形成する絞り部材と、を備えている圧縮機であって、
前記ハウジングは、前記高圧領域を区画する区画壁を有し、
前記絞り部材は、
第1筒部と、
前記第1筒部の内側に配置される第2筒部と、を有し、
前記絞り部材は、前記第1筒部が前記区画壁に設けられた挿入部の内側に配置された状態で前記区画壁に取り付けられており、
前記挿入部の内周面及び前記第1筒部の外周面の少なくとも一方には、前記高圧領域に連通する第1螺旋通路を区画する第1螺旋溝が形成されており、
前記第1筒部の内周面及び前記第2筒部の外周面の少なくとも一方には、前記第1螺旋通路に連通するとともに前記第1螺旋通路の内側に位置する第2螺旋通路を区画する第2螺旋溝が形成されており、
前記第1螺旋通路及び前記第2螺旋通路は、前記絞り部を構成していることを特徴とする圧縮機。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記絞り部材は、前記第2筒部の内側に配置される柱状の流路形成部を有し、
前記第2筒部の内周面及び前記流路形成部の外周面の少なくとも一方には、前記第2螺旋通路に連通するとともに前記第2螺旋通路の内側に位置する第3螺旋通路を区画する第3螺旋溝が形成されており、
前記第3螺旋通路は、前記絞り部の一部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
前記第2筒部の端面には、前記第2螺旋通路と前記第3螺旋通路とを連通する切欠が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
圧縮機は、圧縮機構と、ハウジングと、を備えている。圧縮機構は、流体を圧縮する。ハウジングは、高圧領域、及び低圧領域を有している。高圧領域は、圧縮機構により圧縮された流体が吐出される吐出室を含む。低圧領域は、高圧領域よりも圧力が低い。また、圧縮機は、高圧領域内の流体を低圧領域へ導く流体通路を備えている場合がある。流体通路には、絞り部が設けられている。そして、高圧領域内の流体は、絞り部によって減圧された状態で流体通路を介して低圧領域へ導かれる。
【0003】
例えば特許文献1のように、絞り部材がハウジングの内部に設置されている場合がある。ハウジングには、絞り部材が挿入される挿入孔が形成されている。絞り部材の外周面には、螺旋溝が形成されている。そして、螺旋溝と、ハウジングにおける挿入孔を区画する内周面とによって螺旋通路が区画されている。高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体は、螺旋通路を流れる際に減圧される。したがって、螺旋通路は、流体通路に設けられる絞り部として機能している。このように、絞り部材は、流体通路に設けられる絞り部を形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6389957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように、螺旋通路を流体が流れることにより、流体の圧力を減圧させる構成では、流体の圧力を十分に減圧させるためには、螺旋通路の長さをある程度確保する必要がある。したがって、螺旋通路の長さを確保する分だけ、絞り部材が挿入される挿入孔の長さも確保する必要があるため、ハウジングの体格が大型化してしまう。その結果、圧縮機が大型化してしまう。よって、圧縮機の小型化を図りつつも、高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体の圧力を効率良く減圧させることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する圧縮機は、流体を圧縮する圧縮機構と、前記圧縮機構により圧縮された流体が吐出される吐出室を含む高圧領域、及び前記高圧領域よりも圧力が低い低圧領域を有するハウジングと、前記高圧領域内の流体を前記低圧領域へ導く流体通路と、前記流体通路に設けられる絞り部を形成する絞り部材と、を備えている圧縮機であって、前記ハウジングは、前記高圧領域を区画する区画壁を有し、前記絞り部材は、第1筒部と、前記第1筒部の内側に配置される第2筒部と、を有し、前記絞り部材は、前記第1筒部が前記区画壁に設けられた挿入部の内側に配置された状態で前記区画壁に取り付けられており、前記挿入部の内周面及び前記第1筒部の外周面の少なくとも一方には、前記高圧領域に連通する第1螺旋通路を区画する第1螺旋溝が形成されており、前記第1筒部の内周面及び前記第2筒部の外周面の少なくとも一方には、前記第1螺旋通路に連通するとともに前記第1螺旋通路の内側に位置する第2螺旋通路を区画する第2螺旋溝が形成されており、前記第1螺旋通路及び前記第2螺旋通路は、前記絞り部を構成している。
【0007】
これによれば、高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体は、第1螺旋通路及び第2螺旋通路を流れる際に減圧される。したがって、例えば、絞り部が第1螺旋通路又は第2螺旋通路のみで構成されている場合に比べると、高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体の圧力を効率良く減圧させることができる。また、第2螺旋通路は、第1螺旋通路の内側に位置している。よって、絞り部材が第1螺旋通路及び第2螺旋通路を区画する構成であっても、第1筒部及び第2筒部それぞれの軸方向にハウジングの体格が大型化してしまうことを抑制することができる。以上により、圧縮機の小型化を図りつつも、高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体の圧力を効率良く減圧させることができる。
【0008】
上記圧縮機において、前記絞り部材は、前記第2筒部の内側に配置される柱状の流路形成部を有し、前記第2筒部の内周面及び前記流路形成部の外周面の少なくとも一方には、前記第2螺旋通路に連通するとともに前記第2螺旋通路の内側に位置する第3螺旋通路を区画する第3螺旋溝が形成されており、前記第3螺旋通路は、前記絞り部の一部を構成しているとよい。
【0009】
これによれば、高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体は、第1螺旋通路及び第2螺旋通路に加えて、第3螺旋通路を流れる際にも減圧される。したがって、高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体の圧力をさらに効率良く減圧させることができる。また、第3螺旋通路は、第2螺旋通路の内側に位置している。よって、絞り部材が第1螺旋通路及び第2螺旋通路に加えて、第3螺旋通路を区画する構成であっても、第1筒部及び第2筒部それぞれの軸方向にハウジングの体格が大型化してしまうことを抑制することができる。以上により、圧縮機の小型化を図りつつも、高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体の圧力をさらに効率良く減圧させることができる。
【0010】
上記圧縮機において、前記第2筒部の端面には、前記第2螺旋通路と前記第3螺旋通路とを連通する切欠が形成されているとよい。
これによれば、例えば、第2筒部を貫通する孔によって第2螺旋通路と第3螺旋通路とを連通させる構成に比べると、第2螺旋通路及び第3螺旋通路それぞれの長さを確保し易くすることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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