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公開番号2024132381
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043120
出願日2023-03-17
発明の名称圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類F04B 39/02 20060101AFI20240920BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】圧縮機の小型化を図りつつも、流体通路の絞り部に異物が詰まってしまうことを抑制すること。
【解決手段】絞り部材60は、筒部材61の端壁63が吐出ハウジング14の端壁14aにおける貯油室41を区画する面14eから貯油室41内に突出した状態で吐出ハウジング14の端壁14aに設けられている。このため、絞り部の一部であるオリフィス孔73が貯油室41内に配置されているため、貯油室41内のスペースが、絞り部の一部を配置するためのスペースとして有効活用されている。オリフィス孔73は、貯油室41と螺旋通路72とを連通している。貯油室41から流体通路76を介して背圧室へ導かれるオイルは、オリフィス孔73及び螺旋通路72を流れる際に減圧される。したがって、従来技術のように、絞り部が螺旋通路72のみで構成されている場合に比べると、オイルの圧力が効率良く減圧される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
流体を圧縮する圧縮機構と、
前記圧縮機構により圧縮された流体が吐出される吐出室を含む高圧領域、及び前記高圧領域よりも圧力が低い低圧領域を有するハウジングと、
前記高圧領域内の流体を前記低圧領域へ導く流体通路と、
前記流体通路に設けられる絞り部を形成する絞り部材と、を備えている圧縮機であって、
前記ハウジングは、前記高圧領域を区画する区画壁を有し、
前記絞り部材は、
筒部材と、
前記筒部材の内側に配置される柱状の流路形成部材と、を有し、
前記筒部材は、端壁と、前記端壁から筒状に延びる周壁と、を有し、
前記周壁の内周面及び前記流路形成部材の外周面の少なくとも一方には、螺旋通路を区画する螺旋溝が形成されており、
前記端壁には、前記高圧領域と前記螺旋通路とを連通するオリフィス孔が形成されており、
前記螺旋通路及び前記オリフィス孔は、前記絞り部を構成しており、
前記絞り部材は、前記端壁が前記区画壁における前記高圧領域を区画する面から前記高圧領域内に突出した状態で前記区画壁に設けられていることを特徴とする圧縮機。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記端壁は、前記周壁から離間するにつれて先細りする先細り形状であり、
前記オリフィス孔は、前記端壁の前記先細り形状の先端部に開口していることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
前記端壁は、円錐形状であることを特徴とする請求項2に記載の圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
圧縮機は、圧縮機構と、ハウジングと、を備えている。圧縮機構は、流体を圧縮する。ハウジングは、高圧領域、及び低圧領域を有している。高圧領域は、圧縮機構により圧縮された流体が吐出される吐出室を含む。低圧領域は、高圧領域よりも圧力が低い。また、圧縮機は、高圧領域内の流体を低圧領域へ導く流体通路を備えている場合がある。流体通路には、絞り部が設けられている。そして、高圧領域内の流体は、絞り部によって減圧された状態で流体通路を介して低圧領域へ導かれる。
【0003】
例えば特許文献1のように、絞り部材がハウジングの内部に設置されている場合がある。ハウジングには、絞り部材が挿入される挿入孔が形成されている。絞り部材の外周面には、螺旋溝が形成されている。そして、螺旋溝と、ハウジングにおける挿入孔を区画する内周面とによって螺旋通路が区画されている。高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体は、螺旋通路を流れる際に減圧される。したがって、螺旋通路は、流体通路に設けられる絞り部として機能している。このように、絞り部材は、流体通路に設けられる絞り部を形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6389957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように、螺旋通路を流体が流れることにより、流体の圧力を減圧させる構成では、流体の圧力を十分に減圧させるためには、螺旋通路の長さをある程度確保する必要がある。したがって、螺旋通路の長さを確保する分だけ、絞り部材が挿入される挿入孔の長さも確保する必要があるため、ハウジングの体格が大型化してしまう。その結果、圧縮機が大型化してしまう。よって、圧縮機の小型化を図りつつも、高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体の圧力を効率良く減圧させることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する圧縮機は、流体を圧縮する圧縮機構と、前記圧縮機構により圧縮された流体が吐出される吐出室を含む高圧領域、及び前記高圧領域よりも圧力が低い低圧領域を有するハウジングと、前記高圧領域内の流体を前記低圧領域へ導く流体通路と、前記流体通路に設けられる絞り部を形成する絞り部材と、を備えている圧縮機であって、前記ハウジングは、前記高圧領域を区画する区画壁を有し、前記絞り部材は、筒部材と、前記筒部材の内側に配置される柱状の流路形成部材と、を有し、前記筒部材は、端壁と、前記端壁から筒状に延びる周壁と、を有し、前記周壁の内周面及び前記流路形成部材の外周面の少なくとも一方には、螺旋通路を区画する螺旋溝が形成されており、前記端壁には、前記高圧領域と前記螺旋通路とを連通するオリフィス孔が形成されており、前記螺旋通路及び前記オリフィス孔は、前記絞り部を構成しており、前記絞り部材は、前記端壁が前記区画壁における前記高圧領域を区画する面から前記高圧領域内に突出した状態で前記区画壁に設けられている。
【0007】
これによれば、絞り部材は、筒部材の端壁が区画壁における高圧領域を区画する面から高圧領域内に突出した状態で区画壁に設けられているため、絞り部の一部であるオリフィス孔を高圧領域内に配置することができる。したがって、高圧領域内のスペースを、絞り部の一部を配置するためのスペースとして有効活用することができる。その結果、圧縮機の小型化を図ることができる。そして、オリフィス孔は、高圧領域と螺旋通路とを連通している。これによれば、高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体は、オリフィス孔及び螺旋通路を流れる際に減圧される。したがって、従来技術のように、絞り部が螺旋通路のみで構成されている場合に比べると、高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体の圧力を効率良く減圧させることができる。以上により、圧縮機の小型化を図りつつも、高圧領域から流体通路を介して低圧領域へ導かれる流体の圧力を効率良く減圧させることができる。
【0008】
上記圧縮機において、前記端壁は、前記周壁から離間するにつれて先細りする先細り形状であり、前記オリフィス孔は、前記端壁の前記先細り形状の先端部に開口しているとよい。
【0009】
これによれば、高圧領域内の流体が筒部材の端壁の外周面を、端壁の先端部に向けて流れることにより、端壁の先端部に付着しようとする異物が流体によって除去される。したがって、端壁の先端部に開口するオリフィス孔が異物によって詰まってしまうことを抑制することができる。
【0010】
上記圧縮機において、前記端壁は、円錐形状であるとよい。
これによれば、例えば、筒部材の端壁が四角錐形状である場合に比べると、高圧領域内の流体が筒部材の端壁の外周面に対して、いずれの方向からも端壁の先端部に向けて流れ易くなる。よって、筒部材の端壁の先端部に付着しようとする異物を流体によってさらに除去し易くすることができる。したがって、端壁の先端部に開口するオリフィス孔が異物によって詰まってしまうことをさらに抑制し易くすることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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