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公開番号2024120725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027735
出願日2023-02-24
発明の名称吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人
主分類F04B 39/00 20060101AFI20240829BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】大きな吐出量と安定した動作を実現し易い蓄圧式の吐出器を提供する。
【解決手段】吐出器1は、第1シリンダ2と、第1ピストン3と、第2シリンダ4と、第2ピストン5と、保持部材6と、内部流路7と、蓄圧部9と、外部操作により、保持部材6が第1ピストン3を伴って第1シリンダ2に対して前進した後に第1シリンダ2及び第2ピストン5を伴って第2シリンダ4に対する前進動作をし、その後、保持部材6が第1シリンダ2に対して後退した後に第1シリンダ2及び第2ピストン5を伴って第2シリンダ4に対する後退動作をするように、保持部材6を第1シリンダ2に接続する接続部10と、接続部10を介して第1シリンダ2及び第2ピストン5を後退させるために保持部材6に第2シリンダ4に対する後退動作のための付勢力を与える保持部材付勢部11とを有し、第2ピストン5のヤング率は、第1シリンダ2のヤング率よりも小さい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1シリンダと、
前記第1シリンダ上を摺動する第1ピストンと、
前記第1シリンダよりも断面積が大きい第2シリンダと、
前記第2シリンダ上を摺動する第2ピストンと、
外部操作によって、前記第1ピストン、前記第1シリンダ及び前記第2ピストンを伴って前記第2シリンダに対する進退動作をする保持部材と、
前記第1シリンダ、前記第1ピストン、前記第2シリンダ及び前記第2ピストンによって区画されるポンプ室を介して流体を前記保持部材の前記進退動作に応じて吐出する内部流路と、
前記第2シリンダに対する前記保持部材の前進動作によって前記ポンプ室の内部圧力を高めるために、前記第1ピストンを前記内部流路の開閉部を開く開位置から前記開閉部を閉じる閉位置へ移動させる付勢力を与える蓄圧部と、
前記外部操作により、前記保持部材が前記第1ピストンを伴って前記第1シリンダに対して前進した後に前記第1シリンダ及び前記第2ピストンを伴って前記第2シリンダに対する前記前進動作をし、その後、前記保持部材が前記第1シリンダに対して後退した後に前記第1シリンダ及び前記第2ピストンを伴って前記第2シリンダに対する後退動作をするように、前記保持部材を前記第1シリンダに接続する接続部と、
前記接続部を介して前記第1シリンダ及び前記第2ピストンを後退させるために前記保持部材に前記第2シリンダに対する前記後退動作のための付勢力を与える保持部材付勢部とを有し、
前記第2ピストンのヤング率は、前記第1シリンダのヤング率よりも小さい、吐出器。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記第2シリンダに取り付けられる抜け止め部材を有し、
前記第1シリンダの前進側端部は、径方向外側に突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記第2シリンダに対する前記保持部材の前記後退動作によって前記抜け止め部材に突き当たり、
前記第2ピストンは、前記第2シリンダ上を摺動する第2ピストン本体と、前記第2ピストン本体に連なり、前記第1シリンダの内周面に嵌合する嵌合部とを有する、請求項1に記載の吐出器。
【請求項3】
前記第2シリンダは、第2シリンダ本体と、前記第2シリンダ本体の前進側端部に連なる端部壁とを有し、
前記第2ピストンは、前記第2シリンダ上を摺動する第2ピストン本体と、前記第1シリンダの内周面に嵌合する嵌合部と、前記第2ピストン本体と前記嵌合部とを連ねる環状平板部と、前記環状平板部から前進側に突出し、前記第2シリンダに対する前記保持部材の前記前進動作によって前記第2シリンダの前記端部壁に突き当たる突き当て部とを有する、請求項1に記載の吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は吐出器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
第1シリンダと、第1シリンダ上を摺動する第1ピストンと、第1シリンダよりも断面積が大きい第2シリンダと、第2シリンダ上を摺動する第2ピストンと、外部操作によって、第1ピストン、第1シリンダ及び第2ピストンを伴って第2シリンダに対する進退動作をする保持部材と、第1シリンダ、第1ピストン、第2シリンダ及び第2ピストンによって区画されるポンプ室を介して流体を保持部材の進退動作に応じて吐出する内部流路と、保持部材の前進動作によってポンプ室の内部圧力を高めるために、第1ピストンを内部流路の開閉部を開く開位置から開閉部を閉じる閉位置へ移動させる付勢力を与える蓄圧部とを有する吐出器が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-66398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来の蓄圧式の吐出器は、大きな吐出(噴霧)量を得られるように設計しようとすると、シリンダのストロークが長くなると共に保持部材への操作が重くなる等の問題があった。この問題については、外部操作により、保持部材が第1ピストンを伴って第1シリンダに対して前進した後に第1シリンダ及び第2ピストンを伴って第2シリンダに対する前進動作をし、その後、保持部材が第1シリンダに対して後退した後に第1シリンダ及び第2ピストンを伴って第2シリンダに対する後退動作をするように、保持部材を第1シリンダに接続する接続部と、接続部を介して第1シリンダ及び第2ピストンを後退させるために保持部材に第2シリンダに対する後退動作のための付勢力を与える保持部材付勢部とを、吐出器にさらに設ける構成とすることで対処できる。しかしこれだけでは、流体の種類などによっては第2シリンダに対する第2ピストンの摺動抵抗が過大となり、動作不良を招く場合がある。
【0005】
そこで本発明の目的は、大きな吐出量と安定した動作を実現し易い蓄圧式の吐出器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は以下のとおりである。
【0007】
[1]
第1シリンダと、
前記第1シリンダ上を摺動する第1ピストンと、
前記第1シリンダよりも断面積が大きい第2シリンダと、
前記第2シリンダ上を摺動する第2ピストンと、
外部操作によって、前記第1ピストン、前記第1シリンダ及び前記第2ピストンを伴って前記第2シリンダに対する進退動作をする保持部材と、
前記第1シリンダ、前記第1ピストン、前記第2シリンダ及び前記第2ピストンによって区画されるポンプ室を介して流体を前記保持部材の前記進退動作に応じて吐出する内部流路と、
前記第2シリンダに対する前記保持部材の前進動作によって前記ポンプ室の内部圧力を高めるために、前記第1ピストンを前記内部流路の開閉部を開く開位置から前記開閉部を閉じる閉位置へ移動させる付勢力を与える蓄圧部と、
前記外部操作により、前記保持部材が前記第1ピストンを伴って前記第1シリンダに対して前進した後に前記第1シリンダ及び前記第2ピストンを伴って前記第2シリンダに対する前記前進動作をし、その後、前記保持部材が前記第1シリンダに対して後退した後に前記第1シリンダ及び前記第2ピストンを伴って前記第2シリンダに対する後退動作をするように、前記保持部材を前記第1シリンダに接続する接続部と、
前記接続部を介して前記第1シリンダ及び前記第2ピストンを後退させるために前記保持部材に前記第2シリンダに対する前記後退動作のための付勢力を与える保持部材付勢部とを有し、
前記第2ピストンのヤング率は、前記第1シリンダのヤング率よりも小さい、吐出器。
【0008】
[2]
前記第2シリンダに取り付けられる抜け止め部材を有し、
前記第1シリンダの前進側端部は、径方向外側に突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記第2シリンダに対する前記保持部材の前記後退動作によって前記抜け止め部材に突き当たり、
前記第2ピストンは、前記第2シリンダ上を摺動する第2ピストン本体と、前記第2ピストン本体に連なり、前記第1シリンダの内周面に嵌合する嵌合部とを有する、[1]に記載の吐出器。
【0009】
[3]
前記第2シリンダは、第2シリンダ本体と、前記第2シリンダ本体の前進側端部に連なる端部壁とを有し、
前記第2ピストンは、前記第2シリンダ上を摺動する第2ピストン本体と、前記第1シリンダの内周面に嵌合する嵌合部と、前記第2ピストン本体と前記嵌合部とを連ねる環状平板部と、前記環状平板部から前進側に突出し、前記第2シリンダに対する前記保持部材の前記前進動作によって前記第2シリンダの前記端部壁に突き当たる突き当て部とを有する、[1]又は[2]に記載の吐出器。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、大きな吐出量と安定した動作を実現し易い蓄圧式の吐出器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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