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公開番号
2024120539
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-05
出願番号
2023027394
出願日
2023-02-24
発明の名称
液圧回転機械
出願人
川崎重工業株式会社
代理人
個人
主分類
F04B
1/2071 20200101AFI20240829BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】シリンダブロックが振れ回ってシリンダブロックが弁板から乖離することを抑制することができる液圧回転機械を提供する。
【解決手段】液圧回転機械は、作動液が導かれる流入路と、作動液が流出する流出路とが形成されているケーシングと、所定の回転軸線まわりに回転可能にケーシングに軸支されている軸部材と、軸線方向一端に複数のシリンダボアが形成され、軸部材が相対回転不能に挿通されてケーシング内に収容されているシリンダブロックと、シリンダブロックの各々に挿入され、シリンダボアを往復運動する複数のピストンと、シリンダブロックの軸線方向他端が摺動するようにケーシングに固定され、流入路に繋がる流入側ポートと流出路に繋がる流出側ポートとが形成されている弁板と、シリンダブロックに外装されてシリンダブロックとケーシングとの間に配置される軸受部材とを、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
作動液が導かれる流入路と、作動液が流出する流出路とが形成されているケーシングと、
所定の回転軸線まわりに回転可能に前記ケーシングに軸支されている軸部材と、
軸線方向一端に複数のシリンダボアが形成され、前記軸部材が相対回転不能に挿通されて前記ケーシング内に収容されているシリンダブロックと、
前記シリンダブロックの各々に挿入され、前記シリンダボアを往復運動する複数のピストンと、
前記シリンダブロックの軸線方向他端が摺動するように前記ケーシングに固定され、前記流入路に繋がる流入側ポートと前記流出路に繋がる流出側ポートとが形成されている弁板と、
前記シリンダブロックに外装されて前記シリンダブロックと前記ケーシングとの間に配置される軸受部材とを、を備える、液圧回転機械。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記軸受部材は、前記シリンダブロックの軸線方向他端側に配置されている、請求項1に記載の液圧回転機械。
【請求項3】
前記軸受部材は、前記ケーシング及び前記シリンダブロックの一方に対して隙間を空けて配置されている、請求項1に記載の液圧回転機械。
【請求項4】
前記軸受部材は、玉軸受である、請求項1に記載の液圧回転機械。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ケーシングに軸支される軸部材にシリンダブロックが相対回転不能に結合される液圧回転機械に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
液圧回転機械の一例として、例えば特許文献1の液圧ポンプが知られている。液圧ポンプでは、ケーシングに軸支される軸部材がシリンダブロックに相対回転不能に結合されている。他方、軸部材は、シリンダブロックと一体的に回転することによって撓む。軸部材の撓みに対してシリンダブロックが追従しないようにするために、シリンダブロックは軸部材にスプライン結合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平3-85381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の液圧ポンプでは、ピストンに作用する圧力及び遠心力等によってシリンダブロックに転倒モーメントが作用することによって軸部材が撓む。そして、軸部材が撓んだ状態で回転することによってシリンダブロックが振れ回る。ピストンに作用する圧力及び遠心力が大きくなると、シリンダブロックの振れ回りが大きくなる。そうすると、シリンダブロックが弁板から乖離する。これにより、作動液の漏れが大きくなるので、吐出効率が低下する。
【0005】
そこで本開示は、シリンダブロックが振れ回ってシリンダブロックが弁板から乖離することを抑制することができる液圧回転機械を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の液圧回転機械は、作動液が導かれる流入路と、作動液が流出する流出路とが形成されているケーシングと、所定の回転軸線まわりに回転可能に前記ケーシングに軸支されている軸部材と、軸線方向一端に複数のシリンダボアが形成され、前記軸部材が相対回転不能に挿通されて前記ケーシング内に収容されているシリンダブロックと、前記シリンダブロックの各々に挿入され、前記シリンダボアを往復運動する複数のピストンと、前記シリンダブロックの軸線方向他端が摺動するように前記ケーシングに固定され、前記流入路に繋がる流入側ポートと前記流出路に繋がる流出側ポートとが形成されている弁板と、前記シリンダブロックに外装されて前記シリンダブロックと前記ケーシングとの間に配置される軸受部材とを、を備えるものである。
【0007】
本開示に従えば、軸受部材は、シリンダブロックに外装され、シリンダブロックとケーシングとの間に配置される。それ故、シリンダブロックの径方向の動きを規制することができる。これにより、シリンダブロックがケーシングに対して振れ回ることを抑制することができるので、シリンダブロックが振れ回ることによってシリンダブロックが弁板から乖離することを抑制することができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の液圧回転機械によれば、シリンダブロックが振れ回ってシリンダブロックが弁板から乖離することを抑制することができる
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態に係る液圧回転機械を示す断面図である。
図1の領域Xを拡大して示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る実施形態の液圧回転機械1について前述する図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する液圧回転機械1は、本開示の一実施形態に過ぎない。従って、本開示は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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