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公開番号2025006315
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107027
出願日2023-06-29
発明の名称用紙搬送装置および画像形成装置
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類B65H 5/06 20060101AFI20250109BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】振動抑制効果のある用紙搬送装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】レジストローラ21は、駆動軸32と接続されて駆動力が伝達されるものであり、駆動軸32との接続側に係合部212aを有する回転軸212と、被係合孔211aを有し、被係合孔211aに係合部212aを挿入させることで回転軸212に対して取り付けられるカップリング211とを備える。係合部212aおよび被係合孔211aは、回転軸212の中心軸と直交する所定断面の形状が相似形であり、かつ、係合部212aよりも被係合孔211aの方がサイズが大きい。カップリング211から回転軸212への駆動力伝達時には、所定断面において係合部212aは被係合孔211aの内面に対して3点以上の複数の接触点で接触し、かつ、複数の接触点での接触により回転軸212に対するカップリング211の相対的な移動が制限される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
画像形成装置に対して着脱可能に装着されると共に、前記画像形成装置への装着時に前記画像形成装置に設けられる駆動軸と接続されて駆動力が伝達される用紙搬送ローラを有する用紙搬送装置であって、
前記用紙搬送ローラは、
前記駆動軸との接続側に係合部を有する回転軸と、
被係合孔を有し、前記被係合孔に前記係合部を挿入させることで前記回転軸に対して取り付けられる共に、前記駆動軸と接続されることで前記駆動軸から前記回転軸への駆動力を伝える伝達部材とを備え、
前記係合部および前記被係合孔は、前記回転軸の中心軸と直交する所定断面の形状が相似形であり、かつ、前記係合部よりも前記被係合孔の方がサイズが大きく、
前記伝達部材から前記回転軸への駆動力伝達時には、前記所定断面において前記係合部は前記被係合孔の内面に対して３点以上の複数の接触点で接触し、かつ、前記複数の接触点での接触により前記回転軸に対する前記伝達部材の相対的な移動が制限されることを特徴とする用紙搬送装置。
続きを表示（約 540 文字）【請求項２】
請求項１に記載の用紙搬送装置であって、
前記伝達部材から前記回転軸への駆動力伝達時には、前記所定断面において、前記複数の接触点に対する複数の接線で囲まれる閉じた領域が発生することを特徴とする用紙搬送装置。
【請求項３】
請求項１に記載の用紙搬送装置であって、
前記伝達部材は、前記回転軸の軸方向から見て十字状に形成された４つの被係合溝を有しており、
前記駆動軸は、前記駆動軸の側面の１８０°対向する２カ所から突出するように設けられている突起部を有し、
前記駆動軸および前記伝達部材は、前記４つの被係合溝のうちの２つに前記突起部が嵌入されることによって接続されることを特徴とする用紙搬送装置。
【請求項４】
請求項１に記載の用紙搬送装置であって、
前記回転軸における前記駆動軸との接続側の先端にはネジ穴が設けられており、
前記伝達部材は、前記被係合孔に前記係合部を挿入し、前記ネジ穴に対してネジを締結することで前記回転軸に取り付けられることを特徴とする用紙搬送装置。
【請求項５】
請求項１から４の何れか１項に記載の用紙搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、用紙搬送装置およびこれを用いた画像形成装置に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
画像形成装置の画像形成部に用紙を搬送する用紙搬送装置は、組立性の観点からユニット化し、画像形成装置に対して着脱可能に取付けられることがある。この場合、作業性を良くするために、用紙搬送ローラに回転力を伝えるカップリングに、用紙搬送ローラに設けた係合ピンとのピン係合溝を複数設けることがある（例えば、特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００８－３０４７７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来の用紙搬送装置では、カップリングの駆動軸への固定方法が開示されておらず、カップリングが取り付けられた駆動軸の回転軸線と用紙搬送ローラの回転軸線とが、部品精度や組立精度の影響で一致せずにオフセットした場合、用紙搬送ローラにスムーズに回転力が伝わらずに振動が発生し、それが画像形成部に伝わって画像不良を引き起こす虞があった。特に回転開始時の振動が大きいため、これを抑制する必要があった。
【０００５】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、用紙搬送ローラの回転時における振動や衝撃の発生を抑制できる用紙搬送装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の課題を解決するために、本開示の第１の態様である用紙搬送装置は、画像形成装置に対して着脱可能に装着されると共に、前記画像形成装置への装着時に前記画像形成装置に設けられる駆動軸と接続されて駆動力が伝達される用紙搬送ローラを有する用紙搬送装置であって、前記用紙搬送ローラは、前記駆動軸との接続側に係合部を有する回転軸と、被係合孔を有し、前記被係合孔に前記係合部を挿入させることで前記回転軸に対して取り付けられる共に、前記駆動軸と接続されることで前記駆動軸から前記回転軸への駆動力を伝える伝達部材とを備え、前記係合部および前記被係合孔は、前記回転軸の中心軸と直交する所定断面の形状が相似形であり、かつ、前記係合部よりも前記被係合孔の方がサイズが大きく、前記伝達部材から前記回転軸への駆動力伝達時には、前記所定断面において前記係合部は前記被係合孔の内面に対して３点以上の複数の接触点で接触し、かつ、前記複数の接触点での接触により前記回転軸に対する前記伝達部材の相対的な移動が制限されることを特徴としている。
【０００７】
上記の構成によれば、伝達部材から回転軸への駆動力伝達時、回転軸に対する伝達部材の相対的な移動が制限されることにより、係合部と被係合孔の内面との衝突が発生せず、用紙搬送ローラにおける振動を抑制できる。
【０００８】
また、上記用紙搬送装置は、前記伝達部材から前記回転軸への駆動力伝達時には、前記所定断面において、前記複数の接触点に対する複数の接線で囲まれる閉じた領域が発生する構成とすることができる。
【０００９】
また、上記用紙搬送装置では、前記伝達部材は、前記回転軸の軸方向から見て十字状に形成された４つの被係合溝を有しており、前記駆動軸は、前記駆動軸の側面の１８０°対向する２カ所から突出するように設けられている突起部を有し、前記駆動軸および前記伝達部材は、前記４つの被係合溝のうちの２つに前記突起部が嵌入されることによって接続される構成とすることができる。
【００１０】
また、上記用紙搬送装置では、前記回転軸における前記駆動軸との接続側の先端にはネジ穴が設けられており、前記伝達部材は、前記被係合孔に前記係合部を挿入し、前記ネジ穴に対してネジを締結することで前記回転軸に取り付けられる構成とすることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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