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公開番号
2025003936
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-14
出願番号
2024096188
出願日
2024-06-13
発明の名称
トポロジカル絶縁体材料による局所的および非局所的スピン軌道トルク(SOT)書き込みヘッド
出願人
国立大学法人東京科学大学
,
ウェスタン デジタル テクノロジーズ インコーポレーテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G11B
5/31 20060101AFI20250106BHJP(情報記憶)
要約
【課題】改良されたスピントロニクスデバイスを備える磁気ヘッドを提供する。
【解決手段】磁気媒体ドライブなどの磁気媒体用の局所または非局所SOTスピントロニクスデバイスを備える磁気記録ヘッドで、局所SOTスピントロニクスデバイスを有する磁気記録ヘッドの場合、主磁極と、シールドと、主磁極の上に配置されたバッファ層と、バッファ層の上に配置されたスピンホール層と、スピンホール層の上に配置された中間層と、を有し、バッファ層は所定の材料を含む。非局所SOTスピントロニクスデバイスを備えた磁気記録ヘッド1300の場合、主磁極1302と、シールド1304と、スピンブロッキング層1310と、非磁性層と、スピン軌道トルク(SOT)層1308と、を備え、SOT層は、媒体対向面(MFS)から約20nm~約100nmの距離後退している。SOT層の長さとSOT層の厚さの比は1より大きい。SOT層はBiSbで構成される。
【選択図】図10A
特許請求の範囲
【請求項1】
主磁極と、
シールドと、
前記主磁極と前記シールドとの間に配置された局所スピントロニクスデバイスと、を備え、
前記局所スピントロニクスデバイスは、前記主磁極の上に配置されたバッファ層と、前記バッファ層の上に配置されたスピンホール層と、スピンホール層の上に配置された中間層と、を有し、
前記バッファ層は、グループB、グループC、グループD、グループE、グループF、グループG、またはグループHからなる群から選択される材料を含み、
グループBは、面心立方(FCC:Face Centered Cubic)酸化物材料で構成され、
グループCは、成膜条件によってはアモルファスからナノ結晶の薄膜として成膜でき、抵抗率が100μΩ・cmを超える材料で構成され、
グループDは、Fe
2
VAl、Cr
2
CoAl、CoTiSb、Mn
2
VSi、V
2
Al、[Mn
0.5
Co
0.5
]
2
VAl、[Mn
0.75
Co
0.25
]
2
VSi、CoMnNbAl、CoZrFeAl、Ti
2
MnAlを含む非磁性ホイスラー材料で構成され、
グループEは、スピン分極が大きくスピンホール層と混ざりにくい磁性合金またはホイスラー合金を用いた結晶性の高スピン分極層で構成され、
グループFは、強い(012)BiSbXテクスチャまたは成長を促進しないアモルファスの非磁性で高抵抗の電気的シャントブロック層で構成され、
グループGは、2.19A~2.02Aのd間隔の範囲に最近接X線回折ピークを有する金属アモルファスまたはセラミックアモルファスの材料で構成され、
グループHは、アモルファスまたは結晶の材料である高垂直磁気異方性(PMA:Perpendicular Magnetic Anisotropy)材料で構成され、
前記スピンホール層は、アンドープBiSbまたはドープされたBiSbX(Xは、ドーパントである。)を含み、
前記中間層は、グループB、C、D、E、F、G、およびHからなる群から選択される材料を含む、
磁気ヘッド。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
グループEは、Co
2
MnSb、CoFeX、NiFeX(X=Si、Al、Mn、またはGe)、CoFe、NiFe、Co
2
MnGe、CoMnSb、NiMnSb、Co
2
FeGe、Co
2
MnSn、およびCo
2
MnFeGeのうちの1つ以上で構成される、
請求項1に記載の磁気ヘッド。
【請求項3】
グループFは、SiO
2
、Al
2
O
3
、SiN、AlN、SiC、SiCrOx、NiX、FeX、またはCoXで構成され、Xは、Fe、Co、Ni、Ta、Hf、W、Ir、Pt、Ti、Zr、N、Ru、GeおよびBのうちの1つ以上である、
請求項1に記載の磁気ヘッド。
【請求項4】
グループGは、Cu、Ag、Ge、Al、Mg、Si、Mn、Ni、Co、Mo、Zr、Y、Bi、Hf、Ta、W、Ir、Pt、Ti、またはBのうちの1つ以上の元素で積層または合金化されている、グループA、D、またはEからの非磁性材料および磁性材料で構成され、
グループAは、体心立方(BCC:body centered cubic)材料で構成される、
請求項1に記載の磁気ヘッド。
【請求項5】
グループAが、V、V
3
Al、Mn
3
Al、Nb、Mo、W、Ta、WTi
50
、または(100)テクスチャ層と組み合わせて使用されるBCC材料で構成され、
請求項4に記載の磁気ヘッド。
【請求項6】
グループAは、Cr、RuAl、IrAl、CoAl、NiAl、CrMo、またはCrXで構成され、Xは、Ru、Ti、WおよびMoから選択される、
請求項4に記載の磁気ヘッド。
【請求項7】
グループGは、a-Ge、a-NiPおよびCu、Ag、Ge、Al、Mg、Si、Mn、Ni、Co、Mo、Zr、Y、Bi、Hf、Ta、W、Ir、Pt、Ti、またはBのうちの1つ以上の元素を含む、強い(012)BiSbテクスチャを促進するアモルファスまたはナノ結晶の合金で構成される、
請求項1に記載の磁気ヘッド。
【請求項8】
グループHは、高PMAを有するアモルファス希土類遷移金属(RE-TM)で構成される、
請求項1に記載の磁気ヘッド。
【請求項9】
グループHは、TbFeCo、TbFeB、Nd、Pr、Sm(Fe,Co)B、またはCoZrTaBで構成される、
請求項6に記載の磁気ヘッド。
【請求項10】
グループHは、
Co/Pt、Co/Pd、CoFe/Pt、Co/Tb、またはCoFe/Tb(「/」は、多層スタックの層の分離を示す。)の多結晶スタック、または
(012)テクスチャ成長のためにスピンホール層の隣りのアモルファスの高スピン分極層を有する、高KuのCoPt、CoPtCr、CoFePt、およびFePtの単層PMA材料で構成される、
請求項1に記載の磁気ヘッド。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に、磁気媒体ドライブまたはハードディスクドライブなどの磁気媒体用のスピントロニクスデバイスを備える磁気記録ヘッドに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
コンピュータの心臓部は、ハードディスクドライブである。ディスクの磁気面に非常に接近して配置された読み取りヘッドおよび書き込みヘッドを通過してディスクが回転すると、ディスクへの情報の書き込みおよびディスクからの情報の読み取りが行われる。マイクロ波アシスト磁気記録(MAMR:Microwave Assisted Magnetic Recording)は、磁気記録媒体の記録密度を向上させるエネルギーアシスト記録技術の一種である。
【0003】
MAMRでは、高周波の交流磁界を発生させるために、スピントロニクスデバイスが書き込み素子の近くに配置される。交流磁界は磁気記録媒体の実効保磁力を低下させ、書き込み極からの書き込み磁界を低くすることができる。低い書き込み磁界のため、MAMRによって磁気記録媒体の高い記録密度が達成される可能性がある。より一般的には、スピントロニクス効果に基づく様々なエネルギー補助記録アプローチが検討されており、磁気記録デバイスに使用するための改良されたスピントロニクスデバイスが当技術分野で必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、一般に、磁気媒体ドライブなどの磁気媒体用のスピントロニクスデバイスを備える磁気記録ヘッドに関する。
【0005】
スピントロニクスデバイスは、局所または非局所のスピン軌道トルク(SOT:Spin-Orbit Torque)スピントロニクスデバイスである。
【0006】
局所SOTスピントロニクスデバイスは、少なくとも1つのスピンホール層と、少なくとも1つのバッファ層と、少なくとも1つの中間層と、を含む。バッファ層は書き込みヘッドの主磁極に近接して配置され、中間層は書き込みヘッドのシールドに近接して配置される。スピンホール層は、バッファ層と中間層との間に配置される。スピントロニクスデバイスは、媒体対向面(MFS:Media Facing Surface)に配置されてもよいし、MFSから離れた位置に配置されてもよい。スピントロニクスデバイスは、主磁極、シールド、またはその両方にスピン流を注入できる。
【0007】
一つの実施形態では、局所SOTスピントロニクスデバイスを備えた磁気記録ヘッドは、主磁極と、シールドと、主磁極とシールドとの間に配置されたスピントロニクスデバイスと、を備える。スピントロニクスデバイスは、グループB、グループC、グループD、グループE、グループF、グループG、およびグループHから選択される材料を含む主磁極の上に配置されたバッファ層と、アンドープBiSbまたはドープされたBiSbX(Xは、ドーパントである。)を含むバッファ層の上に配置されたスピンホール層と、グループB、C、D、E、F、G、およびHから選択される材料を含む、スピンホール層の上に配置された中間層を含む。グループBは、面心立方(FCC:Face Centered Cubic)酸化物材料で構成される。グループCは、100μΩ・cmを超える抵抗率を有する、成膜条件によってはアモルファスからナノ結晶の薄膜として成膜可能な材料で構成される。グループDは、Fe
2
VAl、Cr
2
CoAl、CoTiSb、Mn
2
VSi、V
2
Al、[Mn
0.5
Co
0.5
]
2
VAl、[Mn
0.75
Co
0.25
]
2
VSi、CoMnNbAl、CoZrFeAl、Ti
2
MnAlを含む非磁性ホイスラー材料で構成される。グループEは、スピン分極率が大きく、スピンホール層と混ざりにくい磁性合金またはホイスラー合金を用いた結晶性の高分極率層で構成される。グループFは、強い(012)BiSbXのテクスチャまたは成長を促進しないアモルファスの非磁性で高抵抗な電気的シャントブロック層で構成される。グループGは、2.19A~2.02Aのd間隔に最近接X線回折ピークを有する金属アモルファスまたはセラミックアモルファス材料で構成される。グループHは、アモルファスまたは結晶材料である高垂直磁気異方性(PMA:Perpendicular Magnetic Anisotropy)材料で構成される。
【0008】
別の実施形態では、局所SOTスピントロニクスデバイスを備えた磁気ヘッドは、主磁極と、シールドと、主磁極とシールドとの間に配置されたスピントロニクスデバイスと、を備える。スピントロニクスデバイスは、第1のバッファ層と、アンドープBiSbまたはドープされたBiSbX(Xは、ドーパントである。)を含む、バッファ層の上に配置された第1のスピンホール層と、第1のスピンホール層の上に配置された第1の中間層と、第1の中間層の上に配置された絶縁層と、絶縁層の上に配置された第2のバッファ層と、アンドープBiSbまたはドープされたBiSbX(Xは、ドーパントである。)を含む、第2のバッファ層の上に配置された第2のスピンホール層と、第2のスピンホール層の上に配置された第2の中間層を含む。
【0009】
非局所SOTスピントロニクスデバイスを備えた磁気記録ヘッドは、媒体対向面(MFS)に配置された主磁極と、MFSに配置されたシールドと、シールドと主磁極との間に配置されたスピンブロッキング層と、主磁極とシールドとの間においてMFSに配置された少なくとも1つの非磁性層と、非磁性層の上に配置され、MFSから約20nm~約100nmの距離後退している少なくとも1つのスピン軌道トルク(SOT)層と、を備える。少なくとも1つのSOT層は、BiSbを含む。
【0010】
一つの実施形態では、非局所SOTスピントロニクスデバイスを備えた磁気記録ヘッドは、媒体対向面(MFS)に配置された主磁極と、MFSに配置されたシールドと、主磁極とシールドとの間においてMFSに配置された非磁性層と、MFSから約20nm~約100nmの距離後退している、非磁性層の上に配置されたスピン軌道トルク(SOT)層と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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