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公開番号2025002340
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102445
出願日2023-06-22
発明の名称ケーブル接続用電気コネクタ
出願人ケル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01R 13/24 20060101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】信号ラインのインピーダンスのバラツキを小さくでき、高速伝送に適したケーブル接続用電気コネクタを得る。
【解決手段】複数の電気ケーブル80の先端に繋がって設けられるプラグコネクタ30が、導電材料製の外部シェル部材40と、複数の電気ケーブルを整列保持する内部シェル部材50と、インシュレータ60と、インシュレータ60によりそれぞれ保持されたコンタクトピン70と、を備え、このケーブル接続用電気コネクタにおいては、インシュレータ60により保持されたコンタクトピン70が、その内部において電気ケーブル80の芯線81のそれぞれと接合され、コンタクトピン70の先端が外部シェル部材40の先端側に露出しており、ケーブル接続用電気コネクタを相手側電気コネクタと嵌合接続させたときに、コンタクトピン70の先端が相手側電気コネクタの相手コンタクトと当接して電気接続される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電気ケーブルの先端に繋がって設けられるケーブル接続用電気コネクタであって、
少なくとも外周部を形成する導電材料製の外部シェル部材と、
前記複数の電気ケーブルを整列保持する内部シェル部材と、
前記内部シェル部材により整列保持された前記複数の電気ケーブルのそれぞれの先端において、前記電気ケーブルの絶縁被覆と繋がって取り付けられる絶縁材料製の複数の保持部材と、
前記複数の保持部材によりそれぞれ保持された複数のコンタクトピン部材と、を備えて構成され、
前記保持部材により保持された前記コンタクトピン部材が、前記保持部材の内部において前記複数の電気ケーブルの芯線のそれぞれと接合されるように構成され、
前記複数のコンタクトピン部材の先端が前記外部シェル部材の先端側に露出しており、
前記ケーブル接続用電気コネクタを相手側電気コネクタと嵌合接続させたときに、前記複数のコンタクトピン部材の先端が前記相手側電気コネクタの相手コンタクトと当接して電気接続されることを特徴とするケーブル接続用電気コネクタ。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記保持部材に後端側に開口するケーブル挿入孔が形成されており、
前記電気ケーブルの先端側において前記芯線を露出させた状態で、前記ケーブル挿入孔に前記絶縁被覆を挿入して前記電気ケーブルが前記保持部材と繋げられる構成であり、
前記保持部材に前記絶縁被覆が繋げられた状態で、前記絶縁被覆から先端側に露出する前記芯線を、前記保持部材により保持された前記コンタクトピン部材と接続させる構成であることを特徴とする請求項1に記載のケーブル接続用電気コネクタ。
【請求項3】
前記複数のコンタクトピン部材がそれぞれ、前記保持部材により保持される導電材料製の本体部と、前記本体部の後端に開口して形成された芯線受容孔とを有し、
前記保持部材に前記絶縁被覆が繋げられた状態で先端側に露出する前記芯線を、前記保持部材により保持された前記コンタクトピン部材の前記芯線受容孔に挿入して前記芯線と前記コンタクトピン部材とを電気接続させる構成であることを特徴とする請求項2に記載のケーブル接続用電気コネクタ。
【請求項4】
前記外部シェル部材に、後端側に開口する保持開口空間と、前記保持開口空間に繋がって先端側に貫通して延びる複数の保持孔とが形成されており、
前記複数の電気ケーブルそれぞれの先端に前記複数の保持部材が取り付けられるとともに前記内部シェル部材により整列保持された前記複数の電気ケーブルの先端部を、前記複数の保持部材を前記複数の保持孔にそれぞれ挿入し、前記内部シェル部材を前記保持開口空間内に挿入するようにして前記外部シェル部材に取り付けていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル接続用電気コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、信号の高速伝送に適したケーブル接続用電気コネクタに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、大容量の情報を高速で伝送することが求められることが多くなっており、電気コネクタにおいても大容量の電気信号を高速で伝送する性能が求められている。このようなことから、一対の信号線を用いて互いに逆位相となる信号(一般に「差動信号」と称される)を用いる信号伝送方式(差動伝送方式)が用いられるようになっている。一対の信号線を用いて送られる差動信号は互いに逆の信号電圧を有するため、受信側で信号電圧の差を求めることで2倍の電圧振幅を有した信号が得られる。また、対となる差動信号にそれぞれ同じノイズが加わった場合、受信側で信号電圧の差を求めるときにノイズを引き去ることができ、ノイズの影響を低減もしくは無くすことができる。このことから分かるように、差動伝送方式による信号伝送は、ノイズに強く、伝送速度の高速化に適している。このような差動伝送方式を適用できる電気コネクタとして、例えば、特許文献1や、特許文献2に開示の電気コネクタがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-130321号公報
特開2022-96201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電気コネクタは、電気ケーブル同士の接続に用いられるものや、電気ケーブルと基板の信号ラインとの接続に用いられるものや、基板同士の接続に用いられるものがある。これら電気コネクタにおいては、電気コネクタのコンタクトと電気ケーブルの芯線との接続や、コンタクトと基板の信号ライン(配線パターン)との接続はハンダを用いて行われることが多い。ところが、ハンダを用いるとインピーダンスのバラツキが大きくなり、高速伝送を阻害する要因となるという問題があり、できる限りハンダを用いることなく電気コネクタを構成したいという課題がある。また、電気ケーブルに繋がる電気コネクタが信号ラインにおける高速伝送を阻害する要因となりやすく、電気コネクタの構造を電気ケーブルの芯線構成がそのまま繋がる構成に近づけたいという課題がある。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑み、信号ラインのインピーダンスのバラツキを小さくでき、高速伝送に適したケーブル接続用電気コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係るケーブル接続用電気コネクタは、複数の電気ケーブル(例えば、実施形態における電気ケーブル80)の先端に繋がって設けられるケーブル接続用電気コネクタ(例えば、実施形態におけるプラグコネクタ30)であって、少なくとも外周部を形成する導電材料製の外部シェル部材(例えば、実施形態における外部シェル部材40)と、前記複数の電気ケーブルを整列保持する内部シェル部材(例えば、実施形態における内部シェル部材50)と、前記内部シェル部材により整列保持された前記複数の電気ケーブルのそれぞれの先端において、前記電気ケーブルの絶縁被覆と繋がって取り付けられる絶縁材料製の複数の保持部材(例えば、実施形態におけるインシュレータ60)と、前記複数の保持部材によりそれぞれ保持された複数のコンタクトピン部材(例えば、実施形態におけるコンタクトピン70)と、を備えて構成される。このケーブル
接続用電気コネクタにおいては、前記保持部材により保持された前記コンタクトピン部材が、前記保持部材の内部において前記複数の電気ケーブルの芯線のそれぞれと接合されるように構成され、前記複数のコンタクトピン部材の先端が前記外部シェル部材の先端側に露出しており、前記ケーブル接続用電気コネクタを相手側電気コネクタと嵌合接続させたときに、前記複数のコンタクトピン部材の先端が前記相手側電気コネクタの相手コンタクトと当接して電気接続される。
【0007】
上記ケーブル接続用電気コネクタにおいて、好ましくは、前記保持部材に後端側に開口するケーブル挿入孔(例えば、実施形態におけるケーブル挿入孔62)が形成されており、前記電気ケーブルの先端側において前記芯線を露出させた状態で、前記ケーブル挿入孔に前記絶縁被覆を挿入して前記電気ケーブルが前記保持部材と繋げられる構成であり、前記保持部材に前記絶縁被覆が繋げられた状態で、前記絶縁被覆から先端側に露出する前記芯線を、前記保持部材により保持された前記コンタクトピン部材と接続させる構成である。
【0008】
上記ケーブル接続用電気コネクタにおいて、好ましくは、前記複数のコンタクトピン部材がそれぞれ、前記保持部材により保持される導電材料製の本体部(例えば、実施形態における本体部71)と、前記本体部の後端に開口して形成された芯線受容孔(例えば、実施形態における芯線受容孔72)とを有し、前記保持部材に前記絶縁被覆が繋げられた状態で先端側に露出する前記芯線を、前記保持部材により保持された前記コンタクトピン部材の前記芯線受容孔に挿入して前記芯線と前記コンタクトピン部材とを電気接続させる構成である。
【0009】
上記ケーブル接続用電気コネクタにおいて、好ましくは、前記外部シェル部材に、後端側に開口する保持開口空間(例えば、実施形態における上側保持開口空間43)と、前記保持開口空間に繋がって先端側に貫通して延びる複数の保持孔(例えば、実施形態における外側保持孔45)とが形成されており、前記複数の電気ケーブルそれぞれの先端に前記複数の保持部材が取り付けられるとともに前記内部シェル部材により整列保持された前記複数の電気ケーブルの先端部を、前記複数の保持部材を前記複数の保持孔にそれぞれ挿入し、前記内部シェル部材を前記保持開口空間内に挿入するようにして前記外部シェル部材に取り付ける。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るケーブル接続用電気コネクタによれば、前記外部シェル部材と、前記内部シェル部材と、前記複数の保持部材と、前記複数のコンタクトピン部材とを備え、前記保持部材により保持された前記コンタクトピン部材が、前記保持部材の内部において前記複数の電気ケーブルの芯線のそれぞれと接合されるように構成され、前記複数のコンタクトピン部材の先端が前記外部シェル部材の先端側に露出しており、前記ケーブル接続用電気コネクタを相手側電気コネクタと嵌合接続させたときに、前記複数のコンタクトピン部材の先端が前記相手側電気コネクタの相手コンタクトと当接して電気接続される構成であるので、信号ラインを電気ケーブルの芯線とこれに繋がるコンタクトピン部材により直線的に繋がる構成として、すなわち、電気コネクタの構造を電気ケーブルの芯線構成がそのまま繋がる構成に近づける構成として、インピーダンスのバラツキを小さくでき、高速伝送に適したケーブル接続用電気コネクタとすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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