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公開番号2024170955
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-11
出願番号2023087747
出願日2023-05-29
発明の名称フローティングコネクタ
出願人ケル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01R 12/91 20110101AFI20241204BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】可動ハウジングのフローティング移動時に上側及び下側の電源用コンタクトが適度に弾性変形することができ、上側及び下側の電源用コンタクトの各導体抵抗値が互いに同等となる構成の横方向嵌合タイプのフローティングコネクタを提供する。
【解決手段】上側電源用レセプタクルコンタクト50A及び下側電源用レセプタクルコンタクト50Bは、各々の全長の中間部分において各々の板厚方向に貫通して各々の長さ方向に延びるスリット59,69を有し、スリット59,69が形成された部分においてスリット59,69により左右方向に分割されている。上側電源用レセプタクルコンタクト50A及び下側電源用レセプタクルコンタクト50Bは、各々の全長が互いに同一長となるように形成されており、かつ各々のスリット59,69が形成された部分の長さが互いに同一長となるように形成されている。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向と垂直な基板面上に固定される固定ハウジングと、
前記固定ハウジングに左右方向に並んで設けられ、基端側が前記固定ハウジングに保持される複数のコンタクト部材と、
前記複数のコンタクト部材の先端側に取り付けられ、相手方コネクタと前後方向に嵌合する可動ハウジングとを備え、
前記複数のコンタクト部材の弾性変形により、前記可動ハウジングが前記固定ハウジングに対して相対移動可能に構成されたフローティングコネクタであって、
前記複数のコンタクト部材は、複数対の信号用コンタクトと、少なくとも一対の電源用コンタクトとを有し、
前記少なくとも一対の電源用コンタクトは、先端部同士が上下方向に並ぶように配置される上側電源用コンタクトと下側電源用コンタクトとのペアにより構成され、
前記上側電源用コンタクトおよび前記下側電源用コンタクトは、各々の全長の中間部分において各々の板厚方向に貫通して各々の長さ方向に延びる切込み部を有し、当該切込み部が形成された部分において当該切込み部により左右方向に分割されており、
前記上側電源用コンタクトおよび前記下側電源用コンタクトは、各々の全長が互いに同一長となるように形成されており、かつ各々の前記切込み部が形成された部分の長さが互いに同一長となるように形成されていることを特徴とするフローティングコネクタ。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記上側電源用コンタクトおよび前記下側電源用コンタクトは、前記基板面に接合される接合部を有し、
前記接合部には切欠き部が形成されており、当該切欠き部により前記接合部は、平面視において二股状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフローティングコネクタ。
【請求項3】
前記複数対の信号用コンタクトは、先端部同士が上下方向に並ぶように配置される上側信号用コンタクトと下側信号用コンタクトとのペアによりそれぞれ構成され、
左右方向の側面視において、前記上側電源用コンタクトと前記上側信号用コンタクトとが互いに同一形状に形成されており、かつ前記下側信号用コンタクトと前記下側電源用コンタクトとが互いに同一形状に形成されていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のフローティングコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基板間の電気的な接続に用いられるフローティングコネクタに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
この種のフローティングコネクタは、例えば、基板(回路基板)上に固定される固定ハウジングと、相手方コネクタと嵌合可能な可動ハウジングと、固定ハウジングと可動ハウジングとの双方に跨って保持された複数のコンタクト部材を備えて構成される。そして、基板間のずれや相手コネクタとの嵌合位置のずれを吸収するため、コンタクト部材の弾性変形により、可動ハウジングが固定ハウジングに対して相対移動すること(「可動ハウジングのフローティング移動」とも称する)が可能に構成される。
【0003】
このような構成のフローティングコネクタとして、固定ハウジングが固定される基板面に垂直な方向に、可動ハウジングが相手方コネクタと嵌合するタイプのフローティングコネクタ(「縦方向嵌合タイプのフローティングコネクタ」とも称する)が知られている。また、固定ハウジングが固定される基板面に平行な方向に、可動ハウジングが相手方コネクタと嵌合するタイプのフローティングコネクタ(「横方向嵌合タイプのフローティングコネクタ」とも称する)も知られている。
【0004】
縦方向嵌合タイプのフローティングコネクタとして、信号伝送用の複数対の信号用コンタクトと、電源伝送用の複数対の電源用コンタクトとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。この縦方向嵌合タイプのフローティングコネクタでは、各対の信号用コンタクトが、互いにペアをなす2つのコンタクト部材(便宜的に、一方のコンタクト部材を「右側信号用コンタクト」、他方のコンタクト部材を「左側信号用コンタクト」と称する)により構成されている。また、各対の電源用コンタクトが、互いにペアをなす2つのコンタクト部材(便宜的に、一方のコンタクト部材を「右側電源用コンタクト」、他方のコンタクト部材を「左側電源用コンタクト」と称する)により構成されている。右側信号用コンタクトと左側信号用コンタクトとは互いに左右対称の形状に形成されており、右側電源用コンタクトと左側電源用コンタクトとは互いに左右対称の形状に形成されている。また、電源用コンタクトは、大電流が流れることから、大きな電気容量を有する構造とするため、信号用コンタクトと比較して幅広に形成されている。
【0005】
一方、横方向嵌合タイプのフローティングコネクタとして、複数対の信号用コンタクトを備えたものが知られている(例えば、特許文献2を参照)。この横方向嵌合タイプのフローティングコネクタでは、各対の信号用コンタクトが、互いにペアをなす2つのコンタクト部材(便宜的に、一方のコンタクト部材を「上側信号用コンタクト」、他方のコンタクト部材を「下側信号用コンタクト」と称する)により構成されており、上側信号用コンタクトと下側信号用コンタクトとは、互いに非対称の形状に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-131161号公報
特許第6192567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、横方向嵌合タイプのフローティングコネクタにおいて、互いにペアをなす2つのコンタクト部材(便宜的に、一方のコンタクト部材を「上側電源用コンタクト」、他方の
コンタクト部材を「下側電源用コンタクト」と称する)により構成される電源用コンタクトを備えることが要望されている。このような電源用コンタクトでは、上側電源用コンタクトおよび下側電源用コンタクトの各導体抵抗値が互いに同等となるように構成することが望ましい。それぞれの導体抵抗値が異なっていると、通電時における上側電源用コンタクトおよび下側電源用コンタクトの各発熱量に偏りが生じ、コネクタ全体の発熱状態(発熱分布)が不均一になる虞がある。
【0008】
縦方向嵌合タイプのフローティングコネクタでは、右側電源用コンタクトと左側電源用コンタクトとが互いに対称形状に形成されるので、右側電源用コンタクトおよび左側電源用コンタクトの各導体抵抗値が互いに同等となるように構成することは比較的容易である。しかし、横方向嵌合タイプのフローティングコネクタでは、上側電源用コンタクトと下側電源用コンタクトとが互いに非対称の形状に形成されることになるので、上側電源用コンタクトおよび下側電源用コンタクトの各導体抵抗値が互いに同等となるように構成することが難しくなる。
【0009】
また、電源用コンタクトは、信号用コンタクトと比較して幅広に形成されるため、幅広に形成される分だけ弾性変形しにくくなり、可動ハウジングのフローティング移動に対する追従性や耐久性が低くなることが懸念される。そこで、横方向嵌合タイプのフローティングコネクタにおいて電源用コンタクト(上側電源用コンタクトおよび下側電源用コンタクト)を設ける場合には、可動ハウジングのフローティング移動に対して上側電源用コンタクトおよび下側電源用コンタクトが適度に弾性変形できるように構成しつつ、上側電源用コンタクトおよび下側電源用コンタクトの各導体抵抗値が互いに同等となるように構成することが求められる。
【0010】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、可動ハウジングのフローティング移動時に上側電源用コンタクトおよび下側電源用コンタクトが適度に弾性変形できるように構成しつつ、上側電源用コンタクトおよび下側電源用コンタクトの各導体抵抗値が互いに同等となるように構成することが可能な横方向嵌合タイプのフローティングコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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