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公開番号2025002113
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102046
出願日2023-06-21
発明の名称酸性CIP用洗浄剤組成物、酸性CIP用洗浄剤組成物の使用方法、無機質汚れの洗浄方法
出願人理工協産株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C11D 7/08 20060101AFI20241226BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】リンを含まず、難溶性のカルシウムの洗浄性及び酸化鉄の洗浄性に優れた洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】本開示に係る酸性CIP用洗浄剤組成物は、無リン洗浄剤組成物であって、硝酸10~40質量部と、シュウ酸0.3~3質量部と、水と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
無リン洗浄剤組成物であって、
硝酸10~40質量部と、
シュウ酸0.3~3質量部と、
水と、を含む、
酸性CIP用洗浄剤組成物。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
無リン洗浄剤組成物であって、
硝酸10~40質量%と、
シュウ酸0.3~3質量%と、
水と、を合計100質量%含む、
酸性CIP用洗浄剤組成物。
【請求項3】
前記硝酸と、
前記シュウ酸と、
前記水と、のみからなる、
請求項1又は請求項2に記載の酸性CIP用洗浄剤組成物。
【請求項4】
前記酸性CIP用洗浄剤組成物が、水又は湯にて0.1~50質量%となるように希釈された、
請求項1又は請求項2に記載の酸性CIP用洗浄剤組成物。
【請求項5】
請求項4に記載の酸性CIP用洗浄剤組成物を、20~85℃に加温して用いる、
酸性CIP用洗浄剤組成物の使用方法。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の酸性CIP用洗浄剤組成物を使用して、金属表面の無機質汚れを除去する、
無機質汚れの洗浄方法。
【請求項7】
前記無機質汚れは、難溶性カルシウム又は鉄さびを含む、
請求項6に記載の無機質汚れの洗浄方法。
【請求項8】
前記金属は、乳製品及び飲食料品製造工場の製造設備を構成する、
請求項6に記載の無機質汚れの洗浄方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、乳業、飲料、食品加工工場などの各種製造ラインCIP洗浄に用いることができる洗浄剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
乳業、飲食料品工場などでは製造機器に付着する難溶性のカルシウムなどの汚れを落とすため、酸性洗浄剤が使われる。その主成分は、硝酸、リン酸、有機酸などが挙げられる。その中でも硝酸とリン酸を組み合わせた混酸洗浄剤は、難溶性のカルシウム汚れだけでなく、酸化鉄(所謂、鉄さび)の洗浄性にも優れているため、広く用いられている。例えば、特許文献1には、硝酸とリン酸を含み、有機質及び無機質汚れの洗浄性、低泡性、ゴム腐食防止性、低温及び高温での貯蔵安定性に優れた洗浄剤組成物が開示されている(段落、0009)。
【0003】
硝酸は、難溶性カルシウム汚れの洗浄性に優れた安価な原料である。しかし、酸化鉄の洗浄性が低い。また、高濃度の硝酸は、有毒な硝酸ガスを発生する可能性が高く、人体に悪影響を及ぼす。
リン酸は、酸化鉄の洗浄性は高いが、難溶性カルシウム汚れの洗浄性にやや劣る。また、近年、世界情勢の影響を受け価格が高騰していることに加え、河川や海への排出により富栄養化のように環境へ影響を及ぼす。
更に、硝酸-リン酸の混酸系では、前述の通り酸化鉄や難溶性カルシウム汚れの洗浄性は満足するものの、リン酸を含むため経済的に好ましくない。リン酸に代えて有機酸が、リンの排出規制があるところで使用されることがあるが、酸化鉄や難溶性カルシウム汚れの洗浄性は低い。また、有機酸は一般的にBOD(生物化学的酸素要求量)やCOD(化学的酸素要求量)が高いため、多量に使用すると廃水処理設備への負荷が増大するといった問題点がある。
酸化鉄に対する洗浄性が高い酸としてシュウ酸が知られているが、シュウ酸は水100gに対して0℃での溶解度が3.416gであり(非特許文献1)、シュウ酸を用いると低温での貯蔵安定性に劣る、という問題がある。
【0004】
更に、乳業、飲食料品工場などの製造機器の金属材料には、ステンレス鋼が広く使用されている。特許文献2には、無臭のステンレス鋼の洗浄剤が開示されているが、洗浄剤に使用されている酸性フッ化アンモニウムは鉄さび除去性には優れるものの、人体への影響が大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-074966号公報
特開2006-249488号公報
【非特許文献】
【0006】
岩波 理化学事典 第4版,(株)岩波書店,582頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記事情を鑑み、本開示では、リンを含まず、難溶性のカルシウムの洗浄性及び酸化鉄の洗浄性に優れた洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者は、上記課題を解決すべく、酸化鉄や難溶性カルシウム汚れの洗浄性が高く、更に、低温貯蔵安定性、ステンレス腐食防止性、安全性、経済性にも優れた無リンの洗浄剤を鋭意検討した。その結果、硝酸とシュウ酸を組合せ所定の割合で配合することにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
本開示の第1の態様に係る酸性CIP用洗浄剤組成物は、無リン洗浄剤組成物であって、硝酸10~40質量部と、シュウ酸0.3~3質量部と、水と、を含む。
このように構成すると、酸化鉄や難溶性カルシウム汚れに対して洗浄性の高い洗浄剤組成物を得ることができる。
【0010】
本開示の第2の態様に係る酸性CIP用洗浄剤組成物は、無リン洗浄剤組成物であって、硝酸10~40質量%と、シュウ酸0.3~3質量%と、水と、を合計100質量%含む。
このように構成すると、酸化鉄や難溶性カルシウム汚れに対して洗浄性の高い洗浄剤組成物を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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