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公開番号2025001637
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2024068175
出願日2024-04-19
発明の名称液化水素を供給するための設備及び方法
出願人レール・リキード-ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類F17C 6/00 20060101AFI20241225BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】本発明は、液化水素を供給するための設備を提供する。
【解決手段】本設備(1)は、液化水素を吐出するように構成された液化器(3)と、液化器(3)から来る液化水素を受け取るように構成された第1の液化水素タンク(4)と、液化水素が第1の液化水素タンク(4)から充填されるべきタンク(30)に移送されることを可能にするように構成された移送ライン(7)と、第1の液化水素タンク(4)から来る液化水素を受け取るように構成された第2の液化水素タンク(5)と、第2の液化水素タンク(5)が加圧されることを可能にするように構成された加圧システム(6)と、第2の液化水素タンク(5)及び/又は加圧システム(6)を移送ライン(7)に接続する気化パイプ(28)とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液化水素を供給するための設備(1)であって、
-気体水素の供給源(2)と、
-前記供給源(2)によって気体水素が供給され、液化水素を吐出するように構成された液化器(3)と、
-第1の供給パイプ(21)を介して、前記液化器(3)から来る液化水素を受け取るように構成され、第1の所定の圧力未満である圧力でこの液化水素を貯蔵するように構成された第1の液化水素タンク(4)と、
-液化水素が前記第1の液化水素タンク(4)から充填されるべきタンク(30)に移送されることを可能にするように構成された少なくとも1つの移送ライン(7)と、ここで、前記移送ライン(7)は、少なくとも1つの移送パイプ(22)によって前記第1の液化水素タンク(4)に接続され、
-第2の供給パイプ(23)を介して、前記第1の液化水素タンク(4)から来る液化水素を、特に重力によって受け取るように構成された第2の液化水素タンク(5)と、ここで、前記第2の液化水素タンク(5)は、この液化水素を貯蔵するように構成され、
-前記第2の液化水素タンク(5)が前記第1の所定の圧力よりも大きい第2の所定の圧力で加圧されることを可能にするように構成された加圧システム(6)と、
-例えば、前記移送ライン(7)をパージ又は洗浄する動作を目的として、圧力下の気体水素が前記第2の液化水素タンク(5)及び/又は前記加圧システム(6)から前記移送ライン(7)に移送されることを可能にするために、前記第2の液化水素タンク(5)及び/又は前記加圧システム(6)を前記移送ライン(7)に接続する少なくとも1つの気化パイプ(28)と、
-前記気化パイプ(28)中を流れる前記気体水素を加熱するように構成された気化システム(8)と
を備える、設備(1)。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
例えば、前記移送ライン(7)をパージ又は洗浄する動作を目的として、前記液化器(3)が停止されているときに前記第2の液化水素タンク(5)及び/又は前記加圧システム(6)から前記移送ライン(7)に圧力下の気体水素を選択的に移送するように構成された制御ユニットを備える、請求項1に記載の設備(1)。
【請求項3】
特に、前記第2の液化水素タンク(5)が加圧されることを可能にするために、前記第1の液化水素タンク(4)から前記第2の液化水素タンク(5)を流体的に隔離するように、及び/又は前記移送ライン(7)から前記第2の液化水素タンク(5)を流体的に隔離するように構成された隔離弁のセット(13,15)を備える、請求項1又は2に記載の設備(1)。
【請求項4】
前記加圧システム(6)は、前記第2の液化水素タンク(5)の下部と上部とを接続し、加圧パイプ(24,26)中を流れる前記液化水素の一部分を気体水素に変換するための雰囲気加熱器(9)を備える前記加圧パイプ(24,26)を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の設備(1)。
【請求項5】
前記移送ライン(7)は、水素蒸気が前記充填されるべきタンク(30)から前記液化器(3)に移送されることを可能にするように構成され、前記移送ライン(7)は、少なくとも1つの蒸気収集パイプ(29)によって前記液化器(3)に接続されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の設備(1)。
【請求項6】
前記気化パイプ(28)は、例えば、前記移送ライン(7)をパージ及び/又は洗浄する動作を目的として、圧力下の気体水素が前記液化器(3)の高圧サイクルから前記移送ライン(7)に移送されることを可能にするために、特にパージパイプ(27)を介して前記液化器(3)に更に接続されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の設備(1)。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の設備(1)によって液化水素を供給するための方法であって、
-a)前記第1の液化水素タンク(4)から前記第2の液化水素タンク(5)に液化水素を移送するステップと、
-b)前記第2の液化水素タンク(5)を前記第2の所定の圧力まで加圧するステップと、
-c)例えば、前記移送ライン(7)をパージ又は洗浄する動作を目的として、前記第2の液化水素タンク(5)及び/又は前記加圧システム(6)から前記移送ライン(7)に圧力下の気体水素を移送するステップと
を備える、方法。
【請求項8】
ステップb)は、ステップc)の前に実施され、ステップb)は特に、前記第2の液化水素タンク(5)中の前記圧力が前記第2の所定の圧力に達することを可能にするように構成された所定の時間期間にわたって実施される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ステップa)及び/又はb)及び/又はc)は、前記液化器(3)が停止されているときにのみ実施される、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
例えば、前記移送ライン(7)をパージ及び/又は洗浄する動作を目的として、前記液化器(3)から前記移送ライン(7)に圧力下の気体水素を移送するステップd)を備える、請求項7~9のいずれか一項に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液化水素を供給するための設備と、液化水素を供給するための方法とに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
水素液化器は、一般に、連続動作を確実にすることを可能にすることなく液体水素を生成するように構成されている。液化器によって生成される液体水素は、従って、1つ以上の液化水素タンク中に貯蔵され、1つ以上の液化水素タンクから、セミトレーラなどの充填されるべきタンクが充填される。このことから、液化器が停止されているときでさえ、それは、1つ以上の充填されるべきタンクを充填することが可能であり続ける。
【0003】
充填されるべきタンクの充填中に、タンクから充填されるべきタンクに液化水素を移送するために使用される移送ラインを洗浄及び/又はパージする1つ以上のステップを実行することが必要である。これらの洗浄及び/又はパージのステップは、圧力下の気体水素を使用して実施され、圧力下の気体水素は、液化器の高圧サイクルから来る。
【0004】
移送ラインを洗浄及び/又はパージするために圧力下の気体水素を得ることが不可能となると仮定すると、液化器が停止されているときに問題が生じる。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、液化水素を供給するための設備を提案することによってこれらの欠点を効果的に克服しようとするものであり、本設備は、
-気体水素の供給源と、
-供給源によって気体水素が供給され、液化水素を吐出するように構成された液化器と、
-第1の供給パイプを介して、液化器から来る液化水素を受け取るように構成され、第1の所定の圧力未満である圧力でこの液化水素を貯蔵するように構成された第1の液化水素タンクと、
-液化水素が第1の液化水素タンクから充填されるべきタンクに移送されることを可能にするように構成された少なくとも1つの移送ラインと、ここで、移送ラインは、少なくとも1つの移送パイプによって第1の液化水素タンクに接続され、
-第2の供給パイプを介して、第1の液化水素タンクから来る液化水素を、特に重力によって受け取るように構成された第2の液化水素タンクと、ここで、第2の液化水素タンクは、この液化水素を貯蔵するように構成され、
-第2の液化水素タンクが第1の所定の圧力よりも大きい第2の所定の圧力で加圧されることを可能にするように構成された加圧システムと、
-例えば、移送ラインをパージ又は洗浄する動作を目的として、圧力下の気体水素が第2の液化水素タンク及び/又は加圧システムから移送ラインに移送されることを可能にするために、第2の液化水素タンク及び/又は加圧システムを移送ラインに接続する少なくとも1つの気化パイプと、
-気化パイプ中を流れる気体水素を加熱するように構成された気化システムと
を備える。
【0006】
本発明は、このことから、信頼性の高い様式で、移送ラインなどの液化設備の機器の部品の洗浄又はパージを実行することを可能にする。
【0007】
一実施形態によると、設備は、例えば、移送ラインをパージ又は洗浄する動作を目的として、液化器が停止されているときに第2の液化水素タンク及び/又は加圧システムから移送ラインに圧力下の気体水素を選択的に移送するように構成された制御ユニットを備える。
【0008】
一実施形態によると、設備は、特に、第2の液化水素タンクが加圧されることを可能にするために、第1の液化水素タンクから第2の液化水素タンクを流体的に隔離するように、及び/又は移送ラインから第2の液化水素タンクを流体的に隔離するように構成された隔離弁のセットを備える。
【0009】
一実施形態によると、加圧システムは、第2の液化水素タンクの下部と上部とを接続し、加圧パイプ中を流れる液化水素の一部分を気体水素に変換するための雰囲気加熱器を備える加圧パイプを備える。
【0010】
一実施形態によると、第1の所定の圧力は、2baraに等しい。
(【0011】以降は省略されています)

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