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公開番号2025001033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2024177136,2022576904
出願日2024-10-09,2021-01-22
発明の名称造形システム
出願人株式会社ニコン
代理人個人
主分類B22F 10/38 20210101AFI20241224BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】造形した造形物を用いて適切な構造物を形成する造形システムを提供する。
【解決手段】造形システムは、エネルギビームを射出するエネルギビーム照射部と、エネルギビームが照射された部位に造形材料を供給する材料供給部とを備える造形装置と、造形装置を制御して造形物を造形する制御装置とを備える。造形システムは、第1空間を有する第1物体の上方に第2物体を造形する。第2物体は、第1物体に接続する第1傾斜部と、第1物体に接続する第2傾斜部と、第1傾斜部の先端及び第2傾斜部の先端に接続する接続部とを含む。造形システムは、第1傾斜部の一部の造形と第2傾斜部の一部の造形とを順に行うことで、第1傾斜部と第2傾斜部とを造形する。第1傾斜部と2傾斜部との下方の第2空間は、第1空間に繋がり、第2空間の上方は接続部によって閉じられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エネルギビームを射出するエネルギビーム照射部と、前記エネルギビームが照射された部位に造形材料を供給する材料供給部とを備える造形装置と、
前記造形装置を制御して造形物を造形する制御装置と
を備え、
第1空間を有する第1物体の上方に第2物体を造形し、
前記第2物体は、前記第1物体に接続する第1傾斜部と、前記第1物体に接続する第2傾斜部と、前記第1傾斜部の先端及び前記第2傾斜部の先端に接続する接続部とを含み、
前記第1傾斜部の一部の造形と前記第2傾斜部の一部の造形とを順に行うことで、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とを造形し、
前記第1傾斜部と前記2傾斜部との下方の第2空間は、前記第1空間に繋がり、
前記第2空間の上方は前記接続部によって閉じられる
造形システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1傾斜部の先端と前記第2傾斜部の先端に溶融部を形成し、前記溶融部に前記造形材料を供給することにより前記接続部を造形する
請求項1に記載の造形システム。
【請求項3】
前記第2物体の周囲に第3物体を造形し、
前記第1傾斜部の一部の造形と、前記第2傾斜部の一部の造形と、前記第3物体の一部の造形とを順に行うことで、前記第2物体と前記第3物体とを造形する
請求項1又は2に記載の造形システム。
【請求項4】
前記第3物体は、前記第2物体の表面の少なくとも一部を覆うことで、前記第2物体を含む構造物の外形を所定形状にするための外壁部材を含む
請求項3に記載の造形システム。
【請求項5】
前記構造物の上方の外形は、水平形状となる
請求項4に記載の造形システム。
【請求項6】
前記第2物体は、前記第1傾斜部に接続する第1支持部と、前記第2傾斜部に接続する第2支持部とを含み、
前記第1傾斜部の一部及び前記第1支持部の一部の造形と、前記第2傾斜部の一部及び前記第2支持部の一部の造形と、前記第1支持部及び前記第2支持部の間の第3支持部の一部の造形とを順に行うことで、前記第2物体を造形する
請求項1から5のいずれか一項に記載の造形システム。
【請求項7】
前記第1傾斜部は第1方向に延び、
前記第2傾斜部は前記第1方向と交わる第2方向に延び、
前記第1方向及び前記第2方向は、重力方向と交差する方向である
請求項1から6のいずれか一項に記載の造形システム。
【請求項8】
前記第1傾斜部は第1方向に延び、
前記第2傾斜部は前記第1方向と交差する第2方向に延び、
前記第1方向及び前記第2方向は、前記エネルギビームの主軸と交差する方向である
請求項1から7のいずれか一項に記載の造形システム。
【請求項9】
前記造形装置によって造形される前記第2物体を含む構造物を支持する支持装置を更に備え、
前記第1傾斜部は第1方向に延び、
前記第2傾斜部は前記第1方向と交差する第2方向に延び、
前記第1方向及び前記第2方向は、前記支持装置の上面に対して交差する方向である
請求項1から8のいずれか一項に記載の造形システム。
【請求項10】
前記第2物体を含む構造物は、タービンブレードである
請求項1から9のいずれか一項に記載の造形システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、造形物を造形する造形システムの技術分野に関する。
続きを表示(約 4,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、造形物を造形する造形システムの一例が記載されている。このような造形システムでは、造形した造形物を用いて適切な構造物を形成することが技術的課題となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2014/0197576号明細書
【発明の概要】
【0004】
第1の態様によれば、エネルギビームを射出するエネルギビーム照射部と、前記エネルギビームが照射された部位に造形材料を供給する材料供給部とを備える造形装置と、前記造形装置を制御して造形物を造形する制御装置とを備え、第1空間を有する第1物体の上方に第2物体を造形し、前記第2物体は、前記第1物体に接続する第1傾斜部と、前記第1物体に接続する第2傾斜部と、前記第1傾斜部の先端及び前記第2傾斜部の先端に接続する接続部とを含み、前記第1傾斜部の一部の造形と前記第2傾斜部の一部の造形とを順に行うことで、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とを造形し、前記第1傾斜部と前記2傾斜部との下方の第2空間は、前記第1空間に繋がり、前記第2空間の上方は前記接続部によって閉じられる造形システムが提供される。
【0005】
第2の態様によれば、エネルギビームを射出するエネルギビーム照射部と、前記エネルギビームが照射された部位に造形材料を供給する材料供給部を備える造形装置により造形物を造形する造形方法であって、第1空間を有する第1物体の上方に第2物体を造形するために、前記第1物体に接続する第1傾斜部の一部の造形と前記第1物体に接続する第2傾斜部の一部の造形とを順に行うことと、前記第1傾斜部の先端と前記第2傾斜部の先端とに接続する接続部を造形することとを含み、前記第1傾斜部と前記2傾斜部との下方の第2空間は前記第1空間に繋がり、前記第2空間の上方は前記接続部によって閉じられる造形方法が提供される。
【0006】
第3の態様によれば、第1物体が載置される物体載置装置と、エネルギビームを射出するエネルギビーム照射部と、前記エネルギビームが照射された部位に造形材料を供給する材料供給部とを備え、前記第1物体上に造形を行う造形装置と、前記造形装置と前記物体載置装置との相対的な位置関係を変更する位置変更装置と、前記造形装置及び前記位置変更装置を制御する制御装置とを備え、前記位置変更装置は、前記物体載置装置を回転軸周りに動かす駆動装置を有し、前記物体載置装置を基準位置から前記回転軸周りの第1方向に動かした第1状態で前記造形装置を用いて行われる第1造形動作と、前記物体載置装置を前記基準位置から前記回転軸周りの、前記第1方向とは逆の第2方向に動かした第2状態で前記造形装置を用いて行われる第2造形動作とを交互に行うことにより、前記第1造形動作で造形される第1傾斜部と前記第2造形動作で造形される第2傾斜部とを含む第2物体を前記第1物体上に造形する造形システムが提供される。
【0007】
第4の態様によれば、第1物体が載置される物体載置装置と、エネルギビームを射出するエネルギビーム照射部と、前記エネルギビームが照射された部位に造形材料を供給する材料供給部とを備え、前記第1物体上に造形を行う造形装置と、前記造形装置と前記物体載置装置との相対的な位置関係を変更する位置変更装置と、前記造形装置及び前記位置変更装置を制御する制御装置とを備え、前記第1物体の第1領域と前記第1物体の第2領域とを接続する第2物体を造形し、前記第2物体を造形するために、前記位置関係が第1関係となるように前記位置変更装置が前記位置関係を変更した後に、前記第1領域に前記エネルギビームを照射することで、前記第1領域上に、前記第2物体の一部である第1造形物を造形し、前記位置関係が前記第1関係とは異なる第2関係となるように前記位置変更装置が前記位置関係を変更した後に、前記第1造形物に前記エネルギビームを照射することで、前記第1造形物上に、前記第2物体の一部を構成し且つ前記第1造形物と前記第2領域とを接続する第2造形物を造形する造形システムが提供される。
【0008】
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態の造形システムのシステム構成を示すブロック図である。
図2は、本実施形態の造形システムの構造を示す断面図である。
図3は、本実施形態の造形システムの構造を示す断面図である。
図4(a)から図4(e)のそれぞれは、ワーク上のある領域に造形光を照射し且つ造形材料を供給した場合の様子を示す断面図である。
図5(a)から図5(c)のそれぞれは、3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図6は、第1物体の上方に造形された第2物体を含む3次元構造物の外観を示す斜視図である。
図7は、第1物体の上方に造形された第2物体を含む3次元構造物の上面を示す平面図である。
図8は、第1物体の上方に造形された第2物体を含む3次元構造物の断面を示す断面図(特に、図7のA-A’断面図)である。
図9は、第1物体の上方に造形された第2物体を含む3次元構造物の断面を示す断面図(特に、図7のB-B’断面図)である。
図10(a)及び図10(b)のそれぞれは、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図11は、側壁部材上に造形される予定の傾斜部材を示す断面図である。
図12は、側壁部材上に造形される傾斜部材を拡大して示す断面図である。
図13(a)及び図13(b)のそれぞれは、傾斜部材を造形するためのステージの状態の一例に示す断面図である。
図14は、一の傾斜部材の全体を造形した後に他の傾斜部材を造形するために側壁部材に照射される造形光を示す断面図である。
図15(a)及び図15(b)のそれぞれは、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図16(a)及び図16(b)のそれぞれは、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図17(a)から図17(d)のそれぞれは、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図18は、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図19(a)及び図19(b)のそれぞれは、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図20(a)及び図20(b)のそれぞれは、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図21は、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図22は、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図23(a)及び図23(b)のそれぞれは、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図24(a)及び図24(b)のそれぞれは、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図25(a)及び図25(b)のそれぞれは、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図26(a)及び図26(b)のそれぞれは、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図27は、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図28は、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図29(a)及び図29(b)のそれぞれは、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図30(a)及び図30(b)のそれぞれは、図6から図9に示す3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図31は、スキャン動作による目標照射領域EAの移動方向を模式的に示す。
図32は、外壁部材を含む3次元構造物の、支持部材が造形されていない位置における断面を示す断面図である。
図33は、外壁部材を含む3次元構造物の、支持部材が造形されている位置における断面を示す断面図である。
図34は、貫通孔が形成された屋根部材を含む3次元構造物を示す断面図である。
図35は、貫通孔が形成された外壁部材を含む3次元構造物を示す断面図である。
図36は、貫通孔が形成された外壁部材を造形する過程を示す断面図である。
図37(a)及び図37(c)のそれぞれは、屋根部材に形成された貫通孔の断面の形状の一例を示す断面図であり、図37(b)は、外壁部材に形成された貫通孔の断面の形状の一例を示す断面図である。
図38(a)及び図38(b)のそれぞれは、ベース部材を示す断面図である。
図39は、第5変形例において3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図40は、第5変形例において3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図41は、第5変形例において3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図42は、第5変形例において3次元構造物を造形する過程を示す断面図である。
図43は、パイプを示す断面図である。
図44は、湾曲した配管を示す断面図である。
図45は、部分配管を造形する過程を示す断面図である。
図46は、部分配管を造形する過程を示す断面図である。
図47は、部分配管を造形する過程を示す断面図である。
図48は、部分配管を造形する過程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、造形システムの実施形態について説明する。以下では、物体の一例であるワークWに付加加工を行うことで、ワークW上に造形物を造形する造形システムSYSを用いて、造形システムの実施形態を説明する。特に、以下では、レーザ肉盛溶接法(LMD:Laser Metal Deposition)に基づく付加加工を行う造形システムSYSを用いて、造形システムの実施形態を説明する。レーザ肉盛溶接法に基づく付加加工は、ワークWに供給した造形材料Mを造形光EL(つまり、光の形態を有するエネルギビーム)で溶融することで、ワークWと一体化された又はワークWから分離可能な造形物を造形する付加加工である。
(【0011】以降は省略されています)

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