特許ウォッチ

公開番号2025000262
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2023100022
出願日2023-06-19
発明の名称内接ギアポンプ
出願人住友電工焼結合金株式会社
代理人個人,個人
主分類F04C 2/10 20060101AFI20241224BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】静粛性に優れる内接ギアポンプを提供する。
【解決手段】内歯を有するアウタギアと、前記内歯に噛み合うインナ歯溝を有するインナギアと、を備え、前記インナ歯溝は、前記内歯と前記インナ歯溝とで囲まれる密閉空間が最小となった状態において、前記内歯の先端部との間に隙間を形成する底部を備え、前記インナギアの軸線に沿った向きから見て、前記底部は、前記軸線から離れる方向に凸となる形状を備える、内接ギアポンプ。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
内歯を有するアウタギアと、
前記内歯に噛み合うインナ歯溝を有するインナギアと、を備え、
前記インナ歯溝は、前記内歯と前記インナ歯溝とで囲まれる密閉空間が最小となった状態において、前記内歯の先端部との間に隙間を形成する底部を備え、
前記インナギアの軸線に沿った向きから見て、前記底部は、前記軸線から離れる方向に凸となる形状を備える、
内接ギアポンプ。
続きを表示（約 450 文字）【請求項２】
前記軸線に沿った向きから見て、前記底部は、前記軸線を中心とする円弧形状である、請求項１に記載の内接ギアポンプ。
【請求項３】
前記軸線に沿った向きから見て、前記インナ歯溝は、前記内接ギアポンプの駆動時に前記内歯が接触しない非接触部を備え、
前記非接触部は、前記底部と、前記底部につながる円弧部と、を含み、
前記円弧部は、前記内歯から離れる方向に凸となる形状を備える、請求項１または請求項２に記載の内接ギアポンプ。
【請求項４】
前記円弧部は、第一直線および第二直線よりも前記内歯に近接して配置されており、
前記第一直線は、前記軸線と前記非接触部の端点とを通る直線であり、
前記第二直線は、前記端点における前記インナ歯溝の接線である、請求項３に記載の内接ギアポンプ。
【請求項５】
前記軸線に沿った向きから見て、前記隙間の長さは０．１ｍｍ超０．５ｍｍ以下である、請求項１または請求項２に記載の内接ギアポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、内接ギアポンプに関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、インナギアと、インナギアを内部に収納する環状のアウタギアと、を備える内接ギアポンプを開示する。内接ギアポンプのインナギアは、その外周に複数の外歯を有する。アウタギアは、その内周に複数の内歯を有する。隣接する二つの外歯の間には、アウタギアの内歯が噛み合うインナ歯溝が形成される。インナギアの回転に伴いアウタギアも回転する。アウタギアの回転方向はインナギアの回転方向と同じである。
【０００３】
インナギアとアウタギアとはハウジングに収納されている。ハウジングは、流体の入口であるインレットポートと、流体の出口であるアウトレットポートと、を備える。インレットポートとアウトレットポートは例えば、インナギアの軸線に沿った方向にハウジングを貫通している。インナギアの軸線に沿った向きから見たインレットポートとアウトレットポートの形状は例えば、インナギアの回転方向に沿って延びる概略円弧形状である。
【０００４】
内接ギアポンプでは、アウトレットポートの終端付近で内歯とインナ歯溝とで囲まれる密閉空間が形成される。アウトレットポートの終端からインレットポートの始端との間に内歯が配置されたとき、密閉空間が最小となる。インナギアとアウタギアの回転に伴い、密閉空間が徐々に大きくなりながらインレットポートに連通する。密閉空間が大きくなる際、密閉空間が負圧となり、インレットポートから密閉空間に流体が吸い込まれる。内接ギアの内部に吸い込まれた流体は、インナギアとアウタギアの回転に伴って圧縮され、内接ギアポンプの外部に送り出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１６－９８７３０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
従来の内接ギアポンプでは、駆動時の騒音が比較的大きかった。そのため、内接ギアポンプの静粛性を高めたいというニーズがある。
【０００７】
本開示は、静粛性に優れる内接ギアポンプを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本開示の内接ギアポンプは、
内歯を有するアウタギアと、
前記内歯に噛み合うインナ歯溝を有するインナギアと、を備え、
前記インナ歯溝は、前記内歯と前記インナ歯溝とで囲まれる密閉空間が最小となった状態において、前記内歯の先端部との間に隙間を形成する底部を備え、
前記インナギアの軸線に沿った向きから見て、前記底部は、前記軸線から離れる方向に凸となる形状を備える。
【発明の効果】
【０００９】
本開示の内接ギアポンプは、静粛性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
図１は、実施形態に記載される内接ギアポンプの概略平面図である。
図２は、図１に示される内接ギアポンプにおける内歯とインナ歯溝とが噛み合う部分を拡大した部分拡大図である。
図３は、試験例１に記載される比較例の内接ギアポンプにおける内歯とインナ歯溝とが噛み合う部分を拡大した部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許