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公開番号2024179924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099261
出願日2023-06-16
発明の名称車両用給電システム
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類H02J 7/00 20060101AFI20241219BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】第1コイルユニット及び第2コイルユニットの冷却性能を確保しつつ、コネクタの小型化及び軽量化を図り易い車両用給電システムを提供する。
【解決手段】第1支持体4は、基部41と、当該基部41から対向方向第2側F2に突出した凸部42とを備え、第1保持部材33は、基部41から対向方向第2側F2に突出した第1突出部30を備え、第2支持体6は、対向方向第2側F2に窪んだ凹部61を備え、第2保持部材53は、凹部内壁面61aに囲まれた第2突出部50を備え、凸部42は、第1突出部30を囲む凸部内壁面42aを備え、凸部内壁面42aは、コネクタ結合状態で、第2突出部50を囲むと共に、突出部30,50と熱伝導可能な位置に配置され、凸部42は、コイル31,51を保持する保持部材33,53よりも熱伝導率が高い伝熱部材を用いて構成されていると共に、基部41を介して放熱可能に構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
互いに結合及び分離可能に構成された第1コネクタ及び第2コネクタを備えた車両用給電システムであって、
前記第1コネクタは、第1コイルユニットと、前記第1コイルユニットを支持する第1支持体と、を備え、
前記第1コイルユニットは、地上側に設置された電源及び車両に搭載された蓄電装置のいずれか一方に電気的に接続された第1コイルと、前記第1コイルを保持する第1保持部材と、を備え、
前記第2コネクタは、第2コイルユニットと、前記第2コイルユニットを支持する第2支持体と、を備え、
前記第2コイルユニットは、前記電源及び前記蓄電装置のいずれか他方に電気的に接続された第2コイルと、前記第2コイルを保持する第2保持部材と、を備え、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したコネクタ結合状態で、前記第1コイルユニットと前記第2コイルユニットとが磁気的に結合してトランスを構成し、
前記コネクタ結合状態で前記第1コネクタと前記第2コネクタとが対向する方向を対向方向とし、前記対向方向における前記第2コネクタに対して前記第1コネクタが配置される側を対向方向第1側とし、その反対側を対向方向第2側として、
前記第1支持体は、基部と、前記基部から前記対向方向第2側に突出した凸部と、を備え、
前記第1保持部材は、前記基部から前記対向方向第2側に突出するように配置された第1突出部を備え、
前記第2支持体は、前記対向方向第2側に窪んだ凹部を備え、
前記第2保持部材は、前記凹部の内壁面である凹部内壁面に囲まれた第2突出部を備え、
前記凸部は、前記第1突出部を囲むように形成された凸部内壁面を備え、
前記凸部内壁面は、前記コネクタ結合状態で、前記第2突出部を囲むように形成されていると共に、前記第1突出部及び前記第2突出部の双方と熱伝導可能な位置に配置され、
前記凸部は、前記第1保持部材及び前記第2保持部材のそれぞれよりも熱伝導率が高い伝熱部材を用いて構成されていると共に、前記基部を介して放熱可能に構成されている、車両用給電システム。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記凸部内壁面は、
前記第1突出部の外周面である第1外周面に対向する第1内壁面と、
前記コネクタ結合状態で、前記第2突出部の外周面である第2外周面に対向する第2内壁面と、を含み、
前記第1内壁面は、前記第1外周面に接するように形成され、
前記第2内壁面は、前記コネクタ結合状態で前記第2外周面に接する接触面と、前記凸部内壁面の前記対向方向第2側の端部を含む面であって、前記コネクタ結合状態で前記対向方向第2側へ向かうに従って前記第2外周面から離れるように傾斜した傾斜面と、を含む、請求項1に記載の車両用給電システム。
【請求項3】
前記凸部内壁面は、
前記第1突出部の外周面である第1外周面に対向する第1内壁面と、
前記コネクタ結合状態で、前記第2突出部の外周面である第2外周面に対向する第2内壁面と、を含み、
前記第1内壁面は、当該第1内壁面の少なくとも一部で前記第1外周面に接するように形成され、
前記第2内壁面は、前記コネクタ結合状態で、前記対向方向第2側へ向かうに従って前記第2外周面から離れるように傾斜すると共に、前記第2外周面に対して隙間を空けて対向するように形成されている、請求項1に記載の車両用給電システム。
【請求項4】
前記第1コイルが前記蓄電装置に電気的に接続されており、
前記基部は、前記車両が備える冷媒路を流れる冷媒との間で熱交換可能に構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用給電システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載された蓄電装置に電力を供給する車両用給電システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
このような車両用給電システムの一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
【0003】
特許文献1には、互いに結合及び分離可能に構成された第1コネクタ(30)及び第2コネクタ(10)を備えた車両用給電システムが開示されている。第1コネクタ(30)は、地上側に設置された電源(45)に電気的に接続された第1コイル(31)を有する第1コイルユニットを備えている。第2コネクタ(10)は、車両に搭載された蓄電装置(19)に電気的に接続された第2コイル(14)を有する第2コイルユニットを備えている。
【0004】
上記の車両用給電システムでは、第1コネクタ(30)と第2コネクタ(10)とが結合した状態で、電源(45)からの電力が第1コイル(31)に供給されることにより、第1コイル(31)から第2コイル(14)に非接触で電力が伝送される。こうして、車両に搭載された蓄電装置(19)が充電される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-102329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記の車両用給電システムでは、第1コイル(31)から第2コイル(14)への電力の伝送中、第1コイルユニット及び第2コイルユニットが発熱する。そのため、第1コネクタ(30)及び第2コネクタ(10)のそれぞれに、第1コイルユニット及び第2コイルユニットを冷却するための冷却機器を設置することが考えらえる。
【0007】
しかしながら、第1コネクタ(30)及び第2コネクタ(10)のそれぞれに冷却機器を設置した場合、当該冷却機器の設置に起因してコネクタの小型化及び軽量化が妨げられる可能性がある。この点で、特許文献1の車両用給電システムには改善の余地があった。
【0008】
そこで、第1コイルユニット及び第2コイルユニットの冷却性能を確保しつつ、コネクタの小型化及び軽量化を図り易い車両用給電システムの実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記に鑑みた、車両用給電システムの特徴構成は、
互いに結合及び分離可能に構成された第1コネクタ及び第2コネクタを備えた車両用給電システムであって、
前記第1コネクタは、第1コイルユニットと、前記第1コイルユニットを支持する第1支持体と、を備え、
前記第1コイルユニットは、地上側に設置された電源及び車両に搭載された蓄電装置のいずれか一方に電気的に接続された第1コイルと、前記第1コイルを保持する第1保持部材と、を備え、
前記第2コネクタは、第2コイルユニットと、前記第2コイルユニットを支持する第2支持体と、を備え、
前記第2コイルユニットは、前記電源及び前記蓄電装置のいずれか他方に電気的に接続された第2コイルと、前記第2コイルを保持する第2保持部材と、を備え、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したコネクタ結合状態で、前記第1コイルユニットと前記第2コイルユニットとが磁気的に結合してトランスを構成し、
前記コネクタ結合状態で前記第1コネクタと前記第2コネクタとが対向する方向を対向方向とし、前記対向方向における前記第2コネクタに対して前記第1コネクタが配置される側を対向方向第1側とし、その反対側を対向方向第2側として、
前記第1支持体は、基部と、前記基部から前記対向方向第2側に突出した凸部と、を備え、
前記第1保持部材は、前記基部から前記対向方向第2側に突出するように配置された第1突出部を備え、
前記第2支持体は、前記対向方向第2側に窪んだ凹部を備え、
前記第2保持部材は、前記凹部の内壁面である凹部内壁面に囲まれた第2突出部を備え、
前記凸部は、前記第1突出部を囲むように形成された凸部内壁面を備え、
前記凸部内壁面は、前記コネクタ結合状態で、前記第2突出部を囲むように形成されていると共に、前記第1突出部及び前記第2突出部の双方と熱伝導可能な位置に配置され、
前記凸部は、前記第1保持部材及び前記第2保持部材のそれぞれよりも熱伝導率が高い伝熱部材を用いて構成されていると共に、前記基部を介して放熱可能に構成されている点にある。
【0010】
この特徴構成によれば、第1コイルと第2コイルとの間での電力の伝送中に発生した第1コイルユニット及び第2コイルユニットの熱を、第1突出部及び第2突出部の双方と熱伝導可能な凸部内壁面から凸部に伝達し、凸部から基部を介して放熱することができる。特に、凸部は、第1保持部材及び第2保持部材のそれぞれよりも熱伝導率が高い伝熱部材を用いて構成されているため、第1コイルユニット及び第2コイルユニットの熱を凸部に効率的に伝達することができる。これにより、例えば、第1コネクタ及び第2コネクタのそれぞれに冷却機器を設置することなく、第1コイルユニット及び第2コイルユニットの双方を適切に冷却することができる。したがって、第1コイルユニット及び第2コイルユニットの冷却性能を確保しつつ、コネクタの小型化及び軽量化を図り易い。
また、本特徴構成によれば、コネクタ結合状態で、第1支持体の凸部内壁面が、第1コイルユニットの第1突出部及び第2コイルユニットの第2突出部の双方を囲むように形成されている。これにより、第1コイルと第2コイルとの間での電力の伝送中に、第1コイルユニット及び第2コイルユニットの周辺に水や異物が侵入して、電力の伝送効率が低下することを回避できる。また、第1コイルと第2コイルとの間での電力の伝送中に、第1コイルユニット及び第2コイルユニットの周辺に人体やその他の生物が侵入して、それらが電磁気的な影響を受ける可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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