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公開番号
2025017675
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023120834
出願日
2023-07-25
発明の名称
車両用スパッツ装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
個人
,
個人
主分類
B62D
37/02 20060101AFI20250130BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】スパッツ装置の小型化を図る。
【解決手段】スパッツ装置は、モータを駆動源としたスパッツの可変支持機構を備える。また、スパッツ装置は、並行する回転軸La,Lbを有して駆動力伝達経路60の途中に設けられた駆動ギヤ61及び従動ギヤ62を備える。駆動ギヤ61には、凸状先端部97を有した第1係合歯91が設けられ、従動ギヤ62には、凹状先端部98を有した第2係合歯92が設けられる。また、スパッツ装置は、凸状先端部97と凹状先端部98とが互いに対向する状態から駆動ギヤ61が先に回転する場合には、その駆動ギヤ61の回転により第1係合歯91の隣に位置するギヤ歯61xが従動ギヤ62の第2係合歯92に噛合する。そして、従動ギヤ62が先に回転しようとした場合には、凹状先端部98が凸状先端部97に係合して第1係合歯91と第2係合歯92とが干渉することで、従動ギヤ62の回転が規制される。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
モータの駆動力に基づき展開及び格納動作することにより空力部材となるスパッツを車輪前方の展開位置及び該展開位置から離脱した格納位置に支持する可変支持機構を備えるとともに、
前記モータの駆動力を伝達する駆動力伝達経路の途中には、
モータ駆動により回転する駆動ギヤと、
前記駆動ギヤと並行する回転軸を有して前記駆動ギヤに噛合する従動ギヤと、
が設けられ、
前記駆動ギヤは、該駆動ギヤの径方向外側に凸となる凸状先端部を有した第1係合歯を備え、
前記従動ギヤは、該従動ギヤの径方向内側に凹となる凹状先端部を有した第2係合歯を備えるとともに、
前記凸状先端部と前記凹状先端部とが互いに対向する状態から、前記駆動ギヤが前記従動ギヤより先に回転する場合には、前記凸状先端部と前記凹状先端部とが係合することなく前記駆動ギヤが回転して、前記第1係合歯の隣に位置する前記駆動ギヤのギヤ歯が前記第2係合歯に噛合することにより、前記駆動ギヤの回転が前記従動ギヤに伝達されるとともに、
前記凸状先端部と前記凹状先端部とが互いに対向する状態から、前記従動ギヤが前記駆動ギヤより先に回転しようとした場合には、前記凹状先端部が前記凸状先端部に係合して前記第1係合歯と前記第2係合歯とが干渉することにより、前記従動ギヤの回転が規制される車両用スパッツ装置。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記凸状先端部及び前記凹状先端部は、前記駆動ギヤの回転軸を中心として周方向に延在する円弧状の先端面を有する請求項1に記載の車両用スパッツ装置。
【請求項3】
前記スパッツを前記格納位置に支持する状態で、前記凸状先端部と前記凹状先端部とが互いに対向する請求項1又は請求項2に記載の車両用スパッツ装置。
【請求項4】
前記可変支持機構は、車体側の回動連結点及びスパッツ側の回動連結点を有した第1リンク及び第2リンクを備える四節リンク機構を含むとともに、
前記従動ギヤが、前記第1リンク及び第2リンクのうち、作動トルクが小さい方と一体に回動する請求項1又は請求項2に記載の車両用スパッツ装置。
【請求項5】
前記モータをケース内に収容するアクチュエータを備えるとともに、
前記アクチュエータの前記ケース外に配置された前記駆動ギヤ及び前記従動ギヤを覆うカバー部材を備える請求項1又は請求項2に記載の車両用スパッツ装置。
【請求項6】
前記カバー部材に前記駆動ギヤの支持部が設けられている
請求項5に記載の車両用スパッツ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用スパッツ装置に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車輪の前方に空力部材となるスパッツを配置することにより、その車輪に当たる走行風を整流する車両用のスパッツ装置がある。例えば、特許文献1には、そのスパッツを車輪前方の展開位置及びこの展開位置から離脱した格納位置に支持する可変支持機構を備えた可動式のスパッツ装置が記載されている。
【0003】
また、このスパッツ装置においては、アクチュエータの駆動力に基づき回動する駆動リンクと、この駆動リンクに対して回動可能に連結された中間リンクとを用いることにより、そのスパッツに対する駆動力の伝達経路が形成されている。更に、これらの駆動リンク及び中間リンクが、その中間リンクに付与された略L字状の折曲形状に基づいて所謂ターンオーバー機構を形成する。即ち、スパッツが特定位置に配置された状態においては、このスパッツに対する逆入力によっても、その中間リンクを介してスパッツに連結された駆動リンクには、そのアクチュエータの回転軸周りの回転モーメントが発生しない。そして、この従来例のスパッツ装置は、これにより、アクチュエータの駆動力を用いることなく、安定的に、そのスパッツを展開位置及び格納位置に保持することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-75257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術の構成では、その駆動力の伝達経路を形成する中間リンクの動作範囲が大きくなりやすい。そして、これにより、装置の小型化が難しくなるとともに、その搭載スペースについてもまた、大きくなりやすいという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両用スパッツ装置は、モータの駆動力に基づき展開及び格納動作することにより空力部材となるスパッツを車輪前方の展開位置及び該展開位置から離脱した格納位置に支持する可変支持機構を備えるとともに、前記モータの駆動力を伝達する駆動力伝達経路の途中には、モータ駆動により回転する駆動ギヤと、前記駆動ギヤと並行する回転軸を有して前記駆動ギヤに噛合する従動ギヤと、が設けられ、前記駆動ギヤは、該駆動ギヤの径方向外側に凸となる凸状先端部を有した第1係合歯を備え、前記従動ギヤは、該従動ギヤの径方向内側に凹となる凹状先端部を有した第2係合歯を備えるとともに、前記凸状先端部と前記凹状先端部とが互いに対向する状態から、前記駆動ギヤが前記従動ギヤより先に回転する場合には、前記凸状先端部と前記凹状先端部とが係合することなく前記駆動ギヤが回転して、前記第1係合歯の隣に位置する前記駆動ギヤのギヤ歯が前記第2係合歯に噛合することにより、前記駆動ギヤの回転が前記従動ギヤに伝達されるとともに、前記凸状先端部と前記凹状先端部とが互いに対向する状態から、前記従動ギヤが前記駆動ギヤより先に回転しようとした場合には、前記凹状先端部が前記凸状先端部に係合して前記第1係合歯と前記第2係合歯とが干渉することにより、前記従動ギヤの回転が規制される。
【0007】
上記構成によれば、簡素な構成にて、外力の入力によるスパッツの逆入力動作を規制する所謂セルフロック機構を形成することができる。即ち、モータの駆動力を駆動ギヤから従動ギヤに伝達する一方、逆入力時には、その従動ギヤの回転を規制することができる。そして、これにより、モータの駆動力を利用することなく、これらの駆動ギヤ及び従動ギヤがセルフロック機構として機能する位置において、その可変支持機構に支持されたスパッツを安定的に保持することができる。その結果、例えば、従来技術に見られるような所謂ターンオーバー機構等、スパッツの支持位置を保持するためのその他の保持機構を廃して、装置の小型化を図ることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、スパッツ装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、車両に設けられたスパッツ装置の側面図である。
図2は、展開位置にスパッツを支持する状態におけるスパッツ装置の側面図である。
図3は、格納位置にスパッツを支持する状態におけるスパッツ装置の側面図である。
図4は、スパッツ装置の分解斜視図である。
図5は、駆動ギヤ及び従動ギヤ、並びに第2リンクの側面図である。
図6は、駆動ギヤ及び従動ギヤ、並びに第2リンクの平面図である。
図7は、可変支持機構の作動トルクを示すグラフである。
図8は、スパッツ装置の断面図である。
図9は、駆動ギヤ及び従動ギヤの平面図である。
図10は、駆動ギヤ及び従動ギヤの作用説明図である。
図11は、駆動ギヤ及び従動ギヤの作用説明図である。
図12は、駆動ギヤ及び従動ギヤの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、車両用スパッツ装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の車両1は、その車輪2の前方(図1中、左側)に空力部材3となるスパッツ5を配置するスパッツ装置10を備えている。具体的には、本実施形態の車両1において、このスパッツ装置10は、車両1の前輪2fを収容するホイールハウス12の前方となる位置において、その車体13に設けられている。更に、本実施形態のスパッツ装置10は、このスパッツ装置10が設けられた車輪2の前方位置において、車体13の下方(図1中、下側)に、その空力部材3として機能するスパッツ5のフラップ部15を配置する。そして、本実施形態のスパッツ装置10は、これにより、その車輪2に当たる走行風を整流することで、車両1の空力性能を向上させることのできる構成になっている。
(【0011】以降は省略されています)
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