TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024179711
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098763
出願日2023-06-15
発明の名称情報処理プログラム、情報処理装置および情報処理方法
出願人富士通株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06F 9/48 20060101AFI20241219BHJP(計算;計数)
要約【課題】BCでのトランザクションの実行時にオーバーヘッドを回避する。
【解決手段】情報処理装置1は、ブロックチェーンを跨ぐ取引を、取引に含まれる処理群と処理毎に異なる実行パラメータとに分ける。そして、情報処理装置1は、ブロックチェーンを対象とする複数の処理を同一時間帯で実行するようにグループを生成する際に、実行パラメータの内容が同一である処理がグループに含まれないように処理群をスケジューリングする。これにより、情報処理装置1は、例えば、BCを跨ぐ資産の取引等の処理のスケジューリングを行うサービスに適用することができる。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
ブロックチェーンを対象とする処理群のうち同一時間帯に実行される複数の処理を含むグループを生成する際に、前記実行パラメータの内容が同一である処理が前記グループに含まれないように処理群をスケジューリングする
処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記スケジューリングする処理は、
同一のブロックチェーンを対象とする複数の処理を同一時間帯で実行するためのスケジューリングを実施してスケジューリングの結果を前記グループに生成し、
前記実行パラメータの内容が同一である複数の処理が前記グループに含まれる場合には、当該複数の処理のうち1つの処理を除く処理を前記グループから分離し、
分離した処理を再スケジューリングする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記スケジューリングする処理は、さらに、処理を分離した前記グループに上限数を超える数の複数の処理が含まれていないかを検証し、前記グループに前記上限数を超える数の複数の処理が含まれている場合には、超過分の処理を前記グループから分離し、
分離した処理を再スケジューリングする
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記スケジューリングする処理によってスケジューリングされた結果に基づいて、各グループに含まれる処理群をそれぞれ対象のブロックチェーンに送信し、
前記対象のブロックチェーンから、処理に対応する実行結果を含むブロックを受信し、
超過分の処理を前記グループから分離する処理は、
前記グループに含まれる実行結果の数を用いて、前記対象のブロックチェーンに対応する前記グループの前記上限数を推定し、
処理を分離した前記グループに推定した前記上限数を超える数の複数の処理が含まれていないかを検証する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記上限数を推定する処理は、
前記ブロックに含まれる実行結果の数および前記実行結果を蓄積する際の時刻を用いて、直近一定時間内の前記ブロックに含まれる実行結果の数の平均値を算出し、
該算出した平均値を、前記対象のブロックチェーンに対応するグループの上限数として推定する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
ブロックチェーンを対象とする処理群のうち同一時間帯に実行される複数の処理を含むグループを生成する際に、前記実行パラメータの内容が同一である処理が前記グループに含まれないように処理群をスケジューリングするスケジューリング部
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
ブロックチェーンを対象とする処理群のうち同一時間帯に実行される複数の処理を含むグループを生成する際に、前記実行パラメータの内容が同一である処理が前記グループに含まれないように処理群をスケジューリングする
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラムなどに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ブロックチェーン間連携ミドルウェア(以降、BC間連携MW)が知られている。BC間連携MWとは、アプリケーションからの要求に応じて複数のブロックチェーン(以降、BC)を跨ぐ取引を実行する機能を持つソフトウェアのことをいう。
【0003】
図17は、BC間連携MWの典型例を示す参考図である。図17に示すように、ユーザアプリケーションから事前に定義された取引シナリオを指定した取引実行要求を受信したBC間連携MWでは、連携プロセスが、指定された取引シナリオを永続化ストレージから取得する(a1,a2)。そして、連携プロセスは、取得した取引シナリオに記述された連携先BCへトランザクションを送信し(a3)、トランザクションの実行結果を永続化ストレージのシナリオ実行証跡に書き込む(a4)。ここでいう取引シナリオとは、例えば、あるBCの暗号資産を別の暗号資産と交換するシナリオのことをいう。ユーザアプリケーションは、事前に定義された取引シナリオを指定して取引の実行要求を行うだけで、BC固有の処理を実行することなく複数のBCを跨ぐ取引を実行できる。
【0004】
ところが、図17で示したBC間連携MWでは、連携プロセスが単一であるため、取引処理性能や可用性を向上させることができない。取引シナリオは複数のBCへのトランザクション送信処理を含むため、取引シナリオを処理する連携プロセスは、例えば、現在どの取引シナリオのどのトランザクション送信を実行しているのかを示す取引シナリオの処理状況(ステート)を持つので、多重化できない。連携プロセスを多重化するには、取引シナリオの処理状況(ステート)を連携プロセスの外に出して、処理状況(ステート)のない構成にする必要がある。
【0005】
連携プロセスを処理状況(ステート)のない構成にする手法として、シーケンシャルなコンボイパターンの手法が利用できる(例えば、非特許文献1参照)。シーケンシャルなコンボイパターンとは、プロセスが順序性のあるメッセージ群を処理する際に、メッセージ群毎にメッセージキュー内の異なるカテゴリに格納し、メッセージキュー内のメッセージの処理を複数の後続のプロセスに分散させる技術である。しかしながら、取引実行要求をそのままメッセージ化するだけでは、大量のトランザクションを送信する多くのプロセスが必要となる。
【0006】
そこで、必要なプロセス数を削減する改善策として、ジョブショップスケジューリングの手法が利用できる(例えば、非特許文献2参照)。ジョブショップスケジューリングとは、順序性のあるメッセージ群の集まりを複数のマシンで実行する際の実行スケジュールを最適化するアルゴリズムである。シーケンシャルなコンボイパターンをジョブショップスケジューリングと組み合わせて、トランザクションの送信を同時に並列実行するようスケジューリングしてからメッセージキューに格納する手法が考えられる。しかしながら、従来のジョブショップスケジューリングでは、BCで行われるトランザクションの実行時にオーバーヘッドが発生し得る。ここでいうオーバーヘッドには、例えば、BCで同時に実行する際に発生し得る、同一アドレスに対するトランザクションの衝突や、BCで同時に実行可能なトランザクションの数の超過が挙げられる。
【0007】
そこで、BCで行われるトランザクションの実行時のオーバーヘッドを抑止可能なスケジューリング手法として、BC送信前のトランザクションを事前に解析し、トランザクション内の属性情報から実行順序を決定する手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
米国特許出願公開第2018/0158034号明細書
【非特許文献】
【0009】
Microsoft.2022. シーケンシャルなコンボイパターン,https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/patterns/sequential-convoy
Google.2023. The Job Shop Problem,https://developers.google.com/optimization/scheduling/job_shop
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来技術では、事前にトランザクションを解析できないBCの場合には、BCでのトランザクションの実行時にオーバーヘッドを回避することができないという問題がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

富士通株式会社
基地局装置及び通信方法
12日前
富士通株式会社
疾患予測根拠表示方法及びプログラム
12日前
富士通株式会社
連携装置、連携方法、連携プログラム
12日前
富士通株式会社
歪み補正係数算出方法およびプログラム
6日前
富士通株式会社
データ連携方法及びデータ連携プログラム
6日前
富士通株式会社
モジュール搭載装置、及び、情報処理装置
12日前
富士通株式会社
制御プログラム、制御方法および制御システム
5日前
富士通株式会社
プログラム、データ処理装置及びデータ処理方法
6日前
富士通株式会社
演算プログラム、演算方法、および情報処理装置
12日前
富士通株式会社
通信制御装置、通信装置、端末、及び通信システム
12日前
富士通株式会社
移動目標検出のためのレーダ点群の処理方法及び装置
7日前
富士通株式会社
割当制御プログラム、割当制御方法および情報処理装置
5日前
富士通株式会社
情報処理プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
12日前
富士通株式会社
光給電/通信装置、光給電監視システム、及び光給電監視方法
6日前
富士通株式会社
ジョブスケジューリングプログラム、ジョブスケジューリング方法および情報処理装置
6日前
富士通株式会社
フィードバック情報の送受信方法及び装置
13日前
個人
情報提示方法
13日前
個人
RFタグ読取装置
1か月前
個人
アカウントマップ
6日前
個人
プログラム
5日前
個人
自動精算システム
21日前
個人
プログラム
12日前
個人
売買システム
27日前
個人
発想支援方法及びシステム
16日前
個人
市場受発注システム
19日前
個人
分類処理プログラム及び方法
16日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
29日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
29日前
個人
学習装置及び推論装置
5日前
個人
VRによる人体各部位の立体化
1か月前
井関農機株式会社
ロボット作業車両
21日前
富士通株式会社
金融システム
13日前
トヨタ自動車株式会社
管理装置
今日
株式会社プレニーズ
仲介システム
6日前
村田機械株式会社
人員配置システム
16日前
個人
情報処理装置およびプログラム
1か月前
続きを見る