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公開番号2025016067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119087
出願日2023-07-21
発明の名称割当制御プログラム、割当制御方法および情報処理装置
出願人富士通株式会社
代理人弁理士法人扶桑国際特許事務所
主分類G06F 9/50 20060101AFI20250124BHJP(計算;計数)
要約【課題】データを共有する複数のプロセスの並列処理を高速化する。
【解決手段】記憶部11は、異なるメモリに接続されたプロセッサ21~24を含んでおり、中継装置29を介してプロセッサ21~24が接続されたシステム20に対して、異なる2つのプロセッサの間の通信速度を示す速度情報13を記憶する。制御部12は、データを共有するプロセス15,16を含むプロセスグループに割り当てられたプロセッサ21,23の間の通信負荷14を算出し、速度情報13と通信負荷14とに基づいて、プロセッサ21~24のうち、プロセスグループに割り当てるプロセッサを変更する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
異なるメモリに接続された複数のプロセッサを含んでおり、1以上の中継装置を介して前記複数のプロセッサが接続されたシステムに対して、前記複数のプロセッサのうちの異なる2つのプロセッサの間の通信速度を示す速度情報を取得し、
前記複数のプロセッサのうち、データを共有する2以上のプロセスを含むプロセスグループに割り当てられた2以上のプロセッサの間の通信負荷を算出し、
前記速度情報と前記通信負荷とに基づいて、前記複数のプロセッサのうち、前記プロセスグループに割り当てる前記2以上のプロセッサを変更する、
処理をコンピュータに実行させる割当制御プログラム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記変更は、前記通信負荷が、他のプロセスグループに対して算出された他の通信負荷よりも高い場合、前記通信速度が大きい前記異なる2つのプロセッサを、前記他のプロセスグループよりも前記プロセスグループに優先的に割り当てる処理を含む、
請求項1記載の割当制御プログラム。
【請求項3】
前記通信速度は、前記異なる2つのプロセッサのうちの一方のプロセッサが、前記一方のプロセッサに接続されたメモリにデータを書き込み、前記異なる2つのプロセッサのうちの他方のプロセッサが、前記接続されたメモリから前記書き込まれたデータを読み出すデータ共有処理の実行速度である、
請求項1記載の割当制御プログラム。
【請求項4】
前記通信負荷は、前記2以上のプロセッサのうちの1つのプロセッサが、前記1つのプロセッサに接続されたメモリにデータを書き込み、前記2以上のプロセッサのうちの他の1つのプロセッサが、前記接続されたメモリから前記書き込まれたデータを読み出すデータ共有処理の一定時間内の実行回数を、前記プロセスグループに割り当てられたプロセッサの個数で割ることで算出される平均実行回数である、
請求項1記載の割当制御プログラム。
【請求項5】
前記変更は、前記複数のプロセッサの中に空きプロセッサがある場合、複数のプロセスグループのうち、前記空きプロセッサとの前記通信速度が最大のプロセッサを割り当てたプロセスグループに前記空きプロセッサを追加する処理を含む、
請求項1記載の割当制御プログラム。
【請求項6】
異なるメモリに接続された複数のプロセッサを含んでおり、1以上の中継装置を介して前記複数のプロセッサが接続されたシステムに対して、前記複数のプロセッサのうちの異なる2つのプロセッサの間の通信速度を示す速度情報を取得し、
前記複数のプロセッサのうち、データを共有する2以上のプロセスを含むプロセスグループに割り当てられた2以上のプロセッサの間の通信負荷を算出し、
前記速度情報と前記通信負荷とに基づいて、前記複数のプロセッサのうち、前記プロセスグループに割り当てる前記2以上のプロセッサを変更する、
処理をコンピュータに実行させる割当制御方法。
【請求項7】
異なるメモリに接続された複数のプロセッサを含んでおり、1以上の中継装置を介して前記複数のプロセッサが接続されたシステムに対して、前記複数のプロセッサのうちの異なる2つのプロセッサの間の通信速度を示す速度情報を記憶する記憶部と、
前記複数のプロセッサのうち、データを共有する2以上のプロセスを含むプロセスグループに割り当てられた2以上のプロセッサの間の通信負荷を算出し、前記速度情報と前記通信負荷とに基づいて、前記複数のプロセッサのうち、前記プロセスグループに割り当てる前記2以上のプロセッサを変更する制御部と、
を有する情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は割当制御プログラム、割当制御方法および情報処理装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
情報処理システムには、複数のプロセッサを用いて複数のプロセスを並列に実行する並列処理システムがある。並列処理システムの一形態として、複数のプロセッサがそれぞれローカルメモリをもつ分散メモリ型の並列処理システムがある。それら複数のプロセッサは、スイッチなどの中継装置を介して接続される。
【0003】
異なるプロセスが共通のデータを参照することがあるため、分散メモリ型の並列処理システムでは、あるプロセッサが別のプロセッサのもつデータを要求することがある。このため、2つのプロセッサが通信して、当該2つのプロセッサの間でデータをコピーするデータ共有処理が行われることがある。例えば、一方のプロセッサが一方のローカルメモリにデータを書き込み、他方のプロセッサが当該ローカルメモリからデータを読み出す。
【0004】
なお、情報処理システムのハードウェアリソースを複数の論理パーティションに分割し、各論理パーティションにオペレーティングシステム(OS:Operating System)を実行させるリソース平衡化方法が提案されている。提案のリソース平衡化方法は、論理パーティンションからスループット情報を受信し、スループット情報に基づいてリソース割当を決定し、パーティションのOSカーネルにリソース割当を指示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2002/073397号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
分散メモリ型の並列処理システムでは、複数のプロセッサのハードウェア性能が均一であるとは限らず、中継装置がもつ通信リンクの速度が均一であるとも限らない。よって、プロッサのペアによって、通信速度が異なることがある。
【0007】
一方、データを共有する複数のプロセスを含むプロセスグループによっては、プロセッサ間のデータ共有処理が多いことがある。データ共有処理が多いと、並列処理のオーバヘッドが大きくなって実行時間が長くなることがある。そこで、1つの側面では、本発明は、データを共有する複数のプロセスの並列処理を高速化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの態様では、以下の処理をコンピュータに実行させる割当制御プログラムが提供される。異なるメモリに接続された複数のプロセッサを含んでおり、1以上の中継装置を介して複数のプロセッサが接続されたシステムに対して、複数のプロセッサのうちの異なる2つのプロセッサの間の通信速度を示す速度情報を取得する。複数のプロセッサのうち、データを共有する2以上のプロセスを含むプロセスグループに割り当てられた2以上のプロセッサの間の通信負荷を算出する。速度情報と通信負荷とに基づいて、複数のプロセッサのうち、プロセスグループに割り当てる2以上のプロセッサを変更する。
【0009】
また、1つの態様では、コンピュータが実行する割当制御方法が提供される。また、1つの態様では、記憶部と制御部とを有する情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
1つの側面では、データを共有する複数のプロセスの並列処理を高速化する。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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