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公開番号2025172412
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-26
出願番号2024077907
出願日2024-05-13
発明の名称光受信装置及び光受信方法
出願人富士通株式会社
代理人弁理士法人片山特許事務所
主分類H04B 10/2507 20130101AFI20251118BHJP(電気通信技術)
要約【課題】適応等化器のタップ段数を増やさずに信号ひずみを精度良く補償する光受信装置を提供する。
【解決手段】光受信装置は、光伝送路を介して入力される光信号を受信する受信部と、前記光信号に応じた電気的なアナログ信号をデジタル信号に変換する変換部と、前記デジタル信号の第1信号ひずみを第1タップ係数に基づいて固定的に補償する第1補償部と、前記第1補償部で補償された後の前記デジタル信号の第2信号ひずみを、第2タップ係数に基づいて、前記第1補償部の第1タップ段数と異なる第2タップ段数で適応的に補償する第2補償部と、前記第1補償部から出力されて前記第2補償部に入力される前の前記デジタル信号を取得し、前記第2信号ひずみを前記第1タップ段数で適応的に補償する第3タップ係数を算出し、前記第1タップ係数と前記第3タップ係数とに基づいて、前記第1補償部の前記第1タップ係数を更新する制御部と、を有する。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
光伝送路を介して入力される光信号を受信する受信部と、
前記光信号に応じた電気的なアナログ信号をデジタル信号に変換する変換部と、
前記デジタル信号の第1信号ひずみを第1タップ係数に基づいて固定的に補償する第1補償部と、
前記第1補償部で補償された後の前記デジタル信号の第2信号ひずみを、第2タップ係数に基づいて、前記第1補償部の第1タップ段数と異なる第2タップ段数で適応的に補償する第2補償部と、
前記第1補償部から出力されて前記第2補償部に入力される前の前記デジタル信号を取得し、前記第2信号ひずみを前記第1タップ段数で適応的に補償する第3タップ係数を算出し、前記第1タップ係数と前記第3タップ係数とに基づいて、前記第1補償部の前記第1タップ係数を更新する制御部と、
を有する光受信装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記第1補償部と前記第2補償部とを含む処理部から独立して設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の光受信装置。
【請求項3】
前記処理部は、前記第1補償部から出力されて前記第2補償部に入力される前の前記デジタル信号を取得して前記制御部に転送する転送部を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の光受信装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1タップ係数と前記第3タップ係数と畳み込み演算とに基づいて、第4タップ係数を生成し、前記第4タップ係数に基づいて、前記第1補償部の前記第1タップ係数を更新する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光受信装置。
【請求項5】
光伝送路を介して入力される光信号を受信し、
前記光信号に応じた電気的なアナログ信号をデジタル信号に変換し、
前記デジタル信号の第1信号ひずみを第1タップ係数に基づいて固定的に補償し、
前記第1信号ひずみが補償された後の前記デジタル信号の第2信号ひずみを、第2タップ係数に基づいて、前記第1信号ひずみを補償する第1補償部の第1タップ段数と異なる第2タップ段数で適応的に補償し、
前記第1信号ひずみが補償された後であって前記第2信号ひずみが補償される前の前記デジタル信号を取得し、前記第2信号ひずみを前記第1タップ段数で適応的に補償する第3タップ係数を算出し、前記第1タップ係数と前記第3タップ係数とに基づいて、前記第1信号ひずみを補償する際の前記第1タップ係数を更新する、
光受信方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本件は光受信装置及び光受信方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
コヒーレント光通信やコヒーレント光受信機が知られている(例えば特許文献1乃至3参照)。コヒーレント光通信では、受信側において伝送信号のひずみがデジタル信号処理により補償される。デジタル信号処理では、主に、波長分散補償、周波数制御・位相調整、偏波多重分離及び偏波分散補償等の処理が行われる。偏波多重分離及び偏波分散補償の処理は、主に適応等化によって行われる。
【0003】
デジタル信号処理における適応等化器には、一般的にデジタルフィルタが使用される。伝送信号のひずみが相殺されるように計算されたタップ係数をそのデジタルフィルタに設定することで、適応等化器は伝送信号を補償できる。タップ係数は時間的に変化する状況に適応して逐次更新される。これにより、適応等化器は偏波状態の変動に追従した補償を行う(例えば特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2023-506565号公報
米国特許出願公開第2022/0393772号明細書
国際公開第2017/091393号
特開2021-190787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した適応等化器に使用されるデジタルフィルタのタップ段数は、偏波状態の変動に追従する特性を確保する観点から少ない方が望ましい。例えば、タップ段数が削減されると、偏波状態の変動に追従する特性が確保されるだけでなく、適応等化器で消費される電力も削減される可能性がある。
【0006】
しかしながら、タップ段数の削減は適応等化器における補償精度の低下に繋がる可能性がある。補償精度が低下すると、伝送信号のひずみ(以下、信号ひずみという)が十分に補償されず、伝送信号の信号エラーが発生する危険性がある。ところが、補償精度を向上する観点から、適応等化器に使用されるデジタルフィルタのタップ段数を増やせば、適応等化器で消費される電力が増大する別の問題が発生する。
【0007】
そこで、1つの側面では、適応等化器のタップ段数を増やさずに信号ひずみを精度良く補償する光受信装置及び光受信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの実施態様では、光受信装置は、光伝送路を介して入力される光信号を受信する受信部と、前記光信号に応じた電気的なアナログ信号をデジタル信号に変換する変換部と、前記デジタル信号の第1信号ひずみを第1タップ係数に基づいて固定的に補償する第1補償部と、前記第1補償部で補償された後の前記デジタル信号の第2信号ひずみを、第2タップ係数に基づいて、前記第1補償部の第1タップ段数と異なる第2タップ段数で適応的に補償する第2補償部と、前記第1補償部から出力されて前記第2補償部に入力される前の前記デジタル信号を取得し、前記第2信号ひずみを前記第1タップ段数で適応的に補償する第3タップ係数を算出し、前記第1タップ係数と前記第3タップ係数とに基づいて、前記第1補償部の前記第1タップ係数を更新する制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
適応等化器のタップ段数を増やさずに信号ひずみを精度良く補償することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
光伝送システムの一例である。
光受信装置のハードウェア構成の一例である。
RxDSPと受信制御部の機能構成の一例である。
受信制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
光伝送システムの効果を説明するグラフの一例である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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