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公開番号2025167787
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024072698
出願日2024-04-26
発明の名称スケジューリングプログラム,情報処理装置およびスケジューリング方法
出願人富士通株式会社
代理人弁理士法人真田特許事務所,個人
主分類G06F 9/50 20060101AFI20251030BHJP(計算;計数)
要約【課題】プロセスに効率的に計算リソースを割り当てることができるようにする。
【解決手段】プロセスの実行を第1の計算リソース10bの割り当て状態の管理の対象に登録し、プロセスから第1の計算リソース10bの割り当てを要求する通知が出力されると、プロセスに割り当て可能な第1の計算リソース10bがあるか否かを判断し、割り当て可能な第1の計算リソース10bがある場合にはプロセスを第1の計算リソース10bへ割り当て、割り当て可能な第1の計算リソース10bがない場合にはプロセスを第2の計算リソースへ割り当てる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1の計算リソースと、前記第1の計算リソースよりも処理性能が低い第2の計算リソースとを有するコンピュータにおいて、
プロセスを起動し、
前記第1の計算リソースの割り当て状態を管理する、
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記起動する処理において、前記プロセスの実行を前記第1の計算リソースの割り当て状態の管理の対象に登録し、
前記プロセスから前記第1の計算リソースの割り当てを要求する通知が出力されると、前記プロセスに割り当て可能な前記第1の計算リソースがあるか否かを判断し、
割り当て可能な前記第1の計算リソースがある場合には前記プロセスを前記第1の計算リソースへ割り当て、
割り当て可能な前記第1の計算リソースがない場合には前記プロセスを前記第2の計算リソースへ割り当てる
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするスケジューリングプログラム。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記割り当て状態を管理する処理が、
前記プロセスへの計算リソースの割り当て変更要求を行なう通信を行なう
処理を含むことを特徴とする請求項1に記載のスケジューリングプログラム。
【請求項3】
前記プロセスが、割り当てられた前記第1の計算リソースもしくは前記第2の計算リソースの利用後に、計算リソース解放の通知を出力する
ことを特徴とする、請求項1または2に記載のスケジューリングプログラム。
【請求項4】
第1の計算リソースと、前記第1の計算リソースよりも処理性能が低い第2の計算リソースとを有するコンピュータにおいて、
プロセスを起動し、
前記第1の計算リソースの割り当て状態を管理する、
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記起動する処理において、前記プロセスにおいて特定処理が行なわれると通知出力を行なわせ、
前記割り当て状態を管理する処理において、前記プロセスにおいて前記通知出力が行なわれると、前記プロセスに割り当て可能な前記第1の計算リソースがあるか否かを判断し、
割り当て可能な前記第1の計算リソースがある場合には前記プロセスを前記第1の計算リソースへ割り当て、
割り当て可能な前記第1の計算リソースがない場合には前記プロセスを前記第2の計算リソースへ割り当てる
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするスケジューリングプログラム。
【請求項5】
前記割り当て状態を管理する処理が、
前記プロセスへの計算リソースの割り当て変更要求を行なう通信を行う
処理を含むことを特徴とする請求項4に記載のスケジューリングプログラム。
【請求項6】
前記プロセスが、割り当てられた前記第1の計算リソースもしくは前記第2の計算リソースの利用後に、計算リソースの解放を通知する
ことを特徴とする、請求項4または5に記載のスケジューリングプログラム。
【請求項7】
第1の計算リソースと、前記第1の計算リソースよりも処理性能が低い第2の計算リソースとを有する情報処理装置であって、
プロセスを起動し、
前記第1の計算リソースの割り当て状態を管理する、
処理を前記情報処理装置に実行させ、
前記起動する処において、前記プロセスの実行を前記第1の計算リソースの割り当て状態の管理の対象に登録し、
前記プロセスから前記第1の計算リソースの割り当てを要求する通知が出力されると、前記プロセスに割り当て可能な前記第1の計算リソースがあるか否かを判断し、
割り当て可能な前記第1の計算リソースがある場合には前記プロセスを前記第1の計算リソースへ割り当て、
割り当て可能な前記第1の計算リソースがない場合には前記プロセスを前記第2の計算リソースへ割り当てる
処理を実行する制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
第1の計算リソースと、前記第1の計算リソースよりも処理性能が低い第2の計算リソースとを有する情報処理装置であって、
プロセスを起動し、
前記第1の計算リソースの割り当て状態を管理する、
処理を前記情報処理装置に実行させ、
前記起動する処理において、前記プロセスにおいて特定処理が行なわれると通知出力を行なわせ、
前記割り当て状態を管理する処理において、前記プロセスにおいて前記通知出力が行なわれると、前記プロセスに割り当て可能な前記第1の計算リソースがあるか否かを判断し、
割り当て可能な前記第1の計算リソースがある場合には前記プロセスを前記第1の計算リソースへ割り当て、
割り当て可能な前記第1の計算リソースがない場合には前記プロセスを前記第2の計算リソースへ割り当てる
処理を実行する制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
第1の計算リソースと、前記第1の計算リソースよりも処理性能が低い第2の計算リソースとを有するコンピュータにおいて、
プロセスを起動し、
前記第1の計算リソースの割り当て状態を管理する、
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記起動する処理において、前記プロセスの実行を前記第1の計算リソースの割り当て状態の管理の対象に登録し、
前記プロセスから前記第1の計算リソースの割り当てを要求する通知が出力されると、前記プロセスに割り当て可能な前記第1の計算リソースがあるか否かを判断し、
割り当て可能な前記第1の計算リソースがある場合には前記プロセスを前記第1の計算リソースへ割り当て、
割り当て可能な前記第1の計算リソースがない場合には前記プロセスを前記第2の計算リソースへ割り当てる
処理を前記コンピュータが実行することを特徴とするスケジューリング方法。
【請求項10】
第1の計算リソースと、前記第1の計算リソースよりも処理性能が低い第2の計算リソースとを有するコンピュータにおいて、
プロセスを起動し、
前記第1の計算リソースの割り当て状態を管理する、
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記起動する処理において、前記プロセスにおいて特定処理が行なわれると通知出力を行なわせ、
前記割り当て状態を管理する処理において、前記プロセスにおいて前記通知出力が行なわれると、前記プロセスに割り当て可能な前記第1の計算リソースがあるか否かを判断し、
割り当て可能な前記第1の計算リソースがある場合には前記プロセスを前記第1の計算リソースへ割り当て、
割り当て可能な前記第1の計算リソースがない場合には前記プロセスを前記第2の計算リソースへ割り当てる
処理を前記コンピュータが実行することを特徴とするスケジューリング方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スケジューリングプログラム,情報処理装置およびスケジューリング方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
深層学習アプリケーション(以下、深層学習アプリという)の実行に、CPU(Central Processing Unit)に代えてGPU(Graphics Processing Unit)を用いることで、処理性能が向上することが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
GPUはCPUに比べて単価が高いため、少ない台数のGPUを複数のプロセス間でうまく共有して使うことが重要である。
【0004】
Slurm等の既知のジョブスケジューラにおいては、GPUをプロセス実行開始から終了まで占有させ続けるため、GPU数を超えるジョブを同時に実行させることはできない。GPUを確保できないジョブはジョブキューに投入され、GPUを利用中のプロセスが完全に終了するまで待機することとなる。
【0005】
また、GPUを効率的に利用する手法として、GPUプリエンプションが知られている。GPUプリエンプションにおいては、GPU利用中のジョブを外部から停止させ、他のジョブにGPUの利用権を移譲することを可能とする。このようなGPUプリエンプションを定期的に行なうことで、時間単位でGPU利用プロセスを切り替えることができ、後続するジョブが、先行ジョブが完全に停止するまで待たずにGPUを利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2022-515302号公報
国際公開第2022/269870号
特開2019-57303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、GPUプリエンプションにおいては、プロセスの実行中にGPUを利用していない期間があっても、GPUを占有し続けてしまう。このようなGPUの占有を抑制するためには、深層学習アプリの処理内容の時間変化に合わせてGPU割当を切り替える必要がある。
【0008】
しかし、GPUプリエンプションにおいては、プロセスの実行中にGPUを利用しているかどうかを特定することは困難である。例えば、アプリケーションからGPUの利用タイミングを外部に通知できるようにするためには、アプリケーションのコードを書き換える変更等が必要である。
【0009】
1つの側面では、本発明は、プロセスに効率的にGPUを割り当てることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このため、このスケジューリングプログラムは、第1の計算リソースと、前記第1の計算リソースよりも処理性能が低い第2の計算リソースとを有するコンピュータにおいて、プロセスを起動し、前記第1の計算リソースの割り当て状態を管理する、処理を前記コンピュータに実行させ、前記起動する処理において、前記プロセスの実行を前記第1の計算リソースの割り当て状態の管理の対象に登録し、前記プロセスから前記第1の計算リソースの割り当てを要求する通知が出力されると、前記プロセスに割り当て可能な前記第1の計算リソースがあるか否かを判断し、割り当て可能な前記第1の計算リソースがある場合には前記プロセスを前記第1の計算リソースへ割り当て、割り当て可能な前記第1の計算リソースがない場合には前記プロセスを前記第2の計算リソースへ割り当てる処理を前記コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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