TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024179520
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098427
出願日2023-06-15
発明の名称引戸装置
出願人文化シヤッター株式会社
代理人弁理士法人英知国際特許商標事務所
主分類E05F 5/00 20170101AFI20241219BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】 使用状態に応じて、扉体を引き残しのある状態と、引き残しのない状態に選択的に位置決め可能とすることで、安全性と利便性を向上させた引戸装置を提供する。
【解決手段】 扉体10と、引込み領域Sと、出没部材22を有する出没機構20と、位置決め機構30と、を備え、扉体10は、引込み領域Sに引き込まれた際に、出没部材22が突出位置に位置する場合には、出没部材22が第1位置決め部材32に当接することにより、扉体10の引き残し部分10aを有する第1引込み位置に位置決めされ、出没部材22が退避位置に位置する場合には、出没部材22が第1位置決め部材32に当接することなく、扉体10の引き残し部分10aのない第2引込み位置に引き込み可能に構成されている。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
壁部に形成された開口部の幅方向に移動可能な扉体と、
前記壁部の前面側に画成される領域であって、前記扉体を引き込み可能な引込み領域と、
前記扉体に設けられるとともに、前記扉体の上端部より外側に突出した突出位置と、前記扉体の上端部より内側に退避した退避位置との間で出没可能な出没部材を有する出没機構と、
前記引き込み領域における前記扉体の引き込み位置を規定する第1位置決め部材を有する位置決め機構と、を備え、
前記扉体は、前記引込み領域に引き込まれた際に、
前記出没部材が前記突出位置に位置する場合には、前記出没部材が前記第1位置決め部材に当接することにより、前記扉体の引き残し部分を有する第1引込み位置に位置決めされ、
前記出没部材が前記退避位置に位置する場合には、前記出没部材が前記第1位置決め部材に当接することなく、前記扉体の引き残し部分のない第2引込み位置に引き込み可能に構成されている
ことを特徴とする引戸装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記第1引込み位置に位置する前記扉体に覆われた前記開口部を構成する縦枠の前面は、前記扉体を前記第2引込み位置に引き込むことで露出可能であることを
ことを特徴とする請求項1に記載の引戸装置。
【請求項3】
前記位置決め機構は、第2位置決め部材を有し、
前記扉体は、前記第2引込み位置に引き込まれた際に、前記第2位置決め部材に当接することで前記第2引込み位置に位置決めされる
ことを特徴とする請求項2に記載の引戸装置。
【請求項4】
前記第2位置決め部材は、前記扉体の上端部に設けられた機能部品に当接することで前記扉体を前記第2引込み位置に位置決めするように構成されている
ことを特徴とする請求項3に記載の引戸装置。
【請求項5】
前記位置決め機構は、前記第1位置決め部材及び前記第2位置決め部材を支持する基台を備え、前記第1位置決め部材は、前記基台に対して前記幅方向の位置を位置調整可能に設けられ、前記扉体の引き残し部分の幅を調整可能に構成されている
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の引戸装置。
【請求項6】
前記出没機構は、前記出没部材を前記突出位置と前記退避位置との間で出没動作させるための操作部を有し、該操作部は、前記扉体の戸尻側の前面に配置されている
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の引戸装置。
【請求項7】
前記出没機構は、前記出没部材を前記突出位置と前記退避位置との間で出没動作させるための操作部を有し、該操作部は、前記扉体の戸尻側の端面に配置されている
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の引戸装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開口部の幅方向に開閉移動自在となっている扉体を備えた引戸装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
開口部にスライド自在に設けられた引戸について、手指詰めがない安全性の高い引戸に関する従来技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-105115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術は、引戸本体に設けられた引手や凹部を引戸の引き残しに設けることで、引戸を扉引き込み部に引き込んで引戸の戸尻が戸当たりゴムに当接して停止した場合に、手指挟みが生じないように構成したものである。
ところで、このような引戸は、引戸を扉引き込み部に引き込んだ場合、開口部には、常に引戸の引き残しが存在するため、引戸と方立等の間の清掃を容易に行うことができず、改善の余地があった。
また、開口部には、常に引戸の引き残しが存在するため、車椅子の使用時や大型の荷物を搬入搬出する際に開口部での出入りが困難になる場合もあり、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであって、使用状態に応じて、扉体を引き残しのある状態と、引き残しのない状態に選択的に位置決め可能とすることで、安全性と利便性を向上させた引戸装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題に鑑みて、本発明の一つは、以下の構成を具備するものである。
壁部に形成された開口部の幅方向に移動可能な扉体と、前記壁部の前面側に画成される領域であって、前記扉体を引き込み可能な引込み領域と、前記扉体に設けられるとともに、前記扉体の上端部より外側に突出した突出位置と、前記扉体の上端部より内側に退避した退避位置との間で出没可能な出没部材を有する出没機構と、前記引き込み領域における前記扉体の引き込み位置を規定する第1位置決め部材を有する位置決め機構と、を備え、前記扉体は、前記引込み領域に引き込まれた際に、前記出没部材が前記突出位置に位置する場合には、前記出没部材が前記第1位置決め部材に当接することにより、前記扉体の引き残し部分を有する第1引込み位置に位置決めされ、前記出没部材が前記退避位置に位置する場合には、前記出没部材が前記第1位置決め部材に当接することなく、前記扉体の引き残し部分のない第2引込み位置に引き込み可能に構成されていることを特徴とする引戸装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上のように構成されているので、引戸装置の使用状態に応じて、扉体を引き残しのある状態と、引き残しのない状態に選択的に位置決め可能とすることで、安全性と利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る引戸装置(全閉状態)の全体を示す概略正面図(部分拡大図を含む)である。
図2(a)は、同引戸装置の全閉状態を示す断面概要図であり、図2(b)は、同引戸装置の第1全開状態を示す断面概要図であり、図2(c)は、同引戸装置の第2全開状態を示す断面概要図である。
同引戸装置の扉体を、引き残しのある第1引込み位置に位置させた状態(第1全開状態)を示す概略正面図(部分拡大図を含む)である。
同引戸装置の扉体を、引き残しのない第2引込み位置に位置させた状態(第2全開状態)を示す概略正面図(部分拡大図を含む)である。
図5(a)は、図3に示す引戸装置(第1全開状態)を上方から見た断面模式図であり、図5(b)は、図4に示す引戸装置(第2全開状態)を上方から見た断面模式図である。
引戸装置の他の例を示す概略正面図(部分拡大図を含む)である。
図6に示す引戸装置を上方から見た断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
本発明に係る実施形態について、以下、図面を参照しつつ説明する。本発明の一実施形態に係る引戸装置1は、例えば、学校、病院、高齢者施設、住宅等の建物の出入口を開閉する引戸装置として適用される。
【0010】
(引戸装置)
引戸装置1は、図1~図5に示すように、建物の躯体の壁部Wに開口する開口部5を開閉する扉体10と、扉体10に設けられる出没機構20と、扉体10の引き込み位置を規定する位置決め機構30と、を含み構成される。
以下、引戸装置1の具体的な構成の例について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
内窓と窓開閉システム
3か月前
個人
ワイヤー式ドアクローザー
3か月前
株式会社京成電子
鍵管理装置
3か月前
株式会社ユニオン
錠機構
2か月前
和気産業株式会社
係留具
13日前
中西産業株式会社
クレセント錠
3か月前
個人
子供転落防止窓等ロックシステム
3か月前
株式会社SKB
自閉扉の制動装置
1か月前
生興株式會社
シリンダーキー
2か月前
株式会社SKB
引戸のアシスト装置
19日前
ミネベアミツミ株式会社
電気錠
3か月前
サンユウテック株式会社
窓ロック装置
3か月前
株式会社アイシン
リモコン装置
19日前
個人
両開き回転扉の機能を備えた円形引き戸
26日前
株式会社WEST inx
錠操作部材
3か月前
株式会社ツーデン
自動ドア用安全装置
3か月前
株式会社ムラコシ精工
係合装置
12日前
ミネベアミツミ株式会社
電気錠
4か月前
ミネベアミツミ株式会社
電気錠
4か月前
スズキ株式会社
車両用ドア構造
1か月前
スズキ株式会社
車両用ドア構造
1か月前
マクス株式会社
引き戸用施解錠システム
2か月前
昭和フロント株式会社
建具
2か月前
豊田鉄工株式会社
車両用ドアの制御装置
1か月前
昭和フロント株式会社
建具
3か月前
株式会社ゴール
電気錠認証管理システム
4か月前
IHI運搬機械株式会社
開閉装置
3か月前
株式会社WEST inx
施解錠システム
27日前
株式会社本田電子技研
自動ドア用検知装置
26日前
株式会社WEST inx
施解錠システム
2か月前
株式会社ユニオン
ドアの変形防止具
1か月前
株式会社ユーシン
ドア開放操作装置
4か月前
株式会社WEST inx
施解錠システム
19日前
アクシス株式会社
戸開動用付勢装置
13日前
株式会社ユーシン
ドア開放操作装置
4か月前
株式会社ユーシン
車両用ドアハンドル装置
4か月前
続きを見る