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公開番号2024178546
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023096753
出願日2023-06-13
発明の名称コア片、リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01F 27/24 20060101AFI20241218BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】互いに異なる材質の第一部位と第二部位とが良好に接合されてなり、大電流の使用環境下でも高いインダクタンスを保ち、かつ低損失であるリアクトルを製造できるコア片を提供する。
【解決手段】コイルの内外に配置される磁性コアを構成するためのコア片であって、前記コイルの端面に面するように配置される第一ブロック部と、前記コイルの内側面または外側面のいずれかの面に面する側面を有し、前記側面が互いに向き合うように配置される複数の第二ブロック部と、を備え、前記第一ブロック部は、軟磁性粉末の圧粉成形体で構成された第一部位と、樹脂中に軟磁性粉末が分散された複合材料の成形体で構成された第二部位と、を備え、前記第一部位と前記第二部位とは、前記第一ブロック部の高さに沿った方向に重なっており、前記第一ブロック部の高さに対する前記第一部位の高さの比率が0.5超1未満である、コア片。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コイルの内外に配置される磁性コアを構成するためのコア片であって、
前記コイルの端面に面するように配置される第一ブロック部と、
前記コイルの内側面または外側面のいずれかの面に面する側面を有し、前記側面が互いに向き合うように配置される複数の第二ブロック部と、を備え、
前記第一ブロック部は、
軟磁性粉末の圧粉成形体で構成された第一部位と、
樹脂中に軟磁性粉末が分散された複合材料の成形体で構成された第二部位と、を備え、
前記第一部位と前記第二部位とは、前記第一ブロック部の高さに沿った方向に重なっており、
前記第一ブロック部の高さに対する前記第一部位の高さの比率が0.5超1未満であり、
前記第一ブロック部の高さおよび前記第一部位の高さの各々は、前記コイルの軸に沿った方向および前記複数の第二ブロック部の並ぶ方向の双方に直交する方向に沿った長さである、
コア片。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記複数の第二ブロック部は、前記第二部位と連続するように前記複合材料の成形体で構成されている、請求項1に記載のコア片。
【請求項3】
前記第一ブロック部は、前記第一ブロック部の高さに沿った方向に互いに向き合う第一面および第二面を備え、
前記第一部位は前記第一面を備え、
前記第二部位は前記第二面を備える、請求項1または請求項2に記載のコア片。
【請求項4】
前記第一部位と前記第二部位とは、前記第一ブロック部の厚さに沿った方向に重なっており、
前記第一ブロック部の厚さに対する前記第一部位の厚さの比率が0.6以上であり、
前記第一ブロック部の厚さおよび前記第一部位の厚さの各々は、前記コイルの軸に沿った長さである、請求項1または請求項2に記載のコア片。
【請求項5】
前記第一ブロック部は、前記コイルの軸に沿った方向の外方を向く外端面を備え、
前記第一部位は前記外端面を備える、請求項1または請求項2に記載のコア片。
【請求項6】
第一コア片と第二コア片とを組み合わせた組物で構成される磁性コアと、
前記磁性コアの一部に配置されるコイルと、を備え、
前記第一コア片および前記第二コア片の少なくとも一つのコア片は、請求項1または請求項2に記載のコア片である、
リアクトル。
【請求項7】
請求項6に記載のリアクトルを備える、
コンバータ。
【請求項8】
請求項7に記載のコンバータを備える、
電力変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コア片、リアクトル、コンバータ、および電力変換装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、第一コア片と第二コア片とを組み合わせて構成されるコア片が開示されている。第一コア片は、樹脂中に軟磁性粉末が分散してなる複合材料の成形体で構成されている。第二コア片は、軟磁性粉末の圧粉成形体で構成されている。コア片は、金型に第二コア片を配置し、その第二コア片の周囲に第一コア片を成形することで製造される。以下では、コア片のうち、上記圧粉成形体で構成された部位を第一部位、上記複合材料の成形体で構成された部位を第二部位と呼ぶ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-45166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第一部位と第二部位とを組み合わせたコア片を用いて、大電流の使用環境下でも高いインダクタンスを保ち、かつ低損失であるリアクトルを製造することが求められる。互いに異なる材質の第一部位と第二部位とを組み合わせたコア片では、第一部位と第二部位とが良好に接合されることが求められる。
【0005】
本開示の目的の一つは、互いに異なる材質の第一部位と第二部位とが良好に接合されてなり、大電流の使用環境下でも高いインダクタンスを保ち、かつ低損失であるリアクトルを製造できるコア片を提供することにある。本開示は、上記コア片を備えるリアクトルを提供することを別の目的の一つとする。本開示は、上記リアクトルを備えるコンバータを提供することを別の目的の一つとする。本開示は、上記コンバータを備える電力変換装置を提供することを別の目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコア片は、コイルの内外に配置される磁性コアを構成するためのコア片であって、前記コイルの端面に面するように配置される第一ブロック部と、前記コイルの内側面または外側面のいずれかの面に面する側面を有し、前記側面が互いに向き合うように配置される複数の第二ブロック部と、を備える。前記第一ブロック部は、軟磁性粉末の圧粉成形体で構成された第一部位と、樹脂中に軟磁性粉末が分散された複合材料の成形体で構成された第二部位と、を備える。前記第一部位と前記第二部位とは、前記第一ブロック部の高さに沿った方向に重なっている。前記第一ブロック部の高さに対する前記第一部位の高さの比率が0.5超1未満である。前記第一ブロック部の高さおよび前記第一部位の高さの各々は、前記コイルの軸に沿った方向および前記複数の第二ブロック部の並ぶ方向の双方に直交する方向に沿った長さである。
【発明の効果】
【0007】
本開示のコア片は、互いに異なる材質の第一部位と第二部位とが良好に接合されてなり、大電流の使用環境下でも高いインダクタンスを保ち、かつ低損失であるリアクトルを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1のコア片を示す概略斜視図である。
図2は、実施形態1のコア片を分解した概略斜視図である。
図3は、実施形態2のコア片を示す概略斜視図である。
図4は、実施形態3のコア片を示す概略斜視図である。
図5は、実施形態4のコア片を示す概略斜視図である。
図6は、実施形態5のリアクトルを示す概略斜視図である。
図7は、実施形態5のリアクトルの磁性コアにおける磁束の流れを示す概略図である。
図8は、実施形態6のリアクトルの磁性コアを示す概略平面図である。
図9は、実施形態7のリアクトルの磁性コアを示す概略平面図である。
図10は、ハイブリッド自動車の電源系統を模式的に示す構成図である。
図11は、コンバータを備える電力変換装置の一例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0010】
(1)本開示の実施形態に係るコア片は、コイルの内外に配置される磁性コアを構成するためのコア片であって、前記コイルの端面に面するように配置される第一ブロック部と、前記コイルの内側面または外側面のいずれかの面に面する側面を有し、前記側面が互いに向き合うように配置される複数の第二ブロック部と、を備える。前記第一ブロック部は、軟磁性粉末の圧粉成形体で構成された第一部位と、樹脂中に軟磁性粉末が分散された複合材料の成形体で構成された第二部位と、を備える。前記第一部位と前記第二部位とは、前記第一ブロック部の高さに沿った方向に重なっている。前記第一ブロック部の高さに対する前記第一部位の高さの比率が0.5超1未満である。前記第一ブロック部の高さおよび前記第一部位の高さの各々は、前記コイルの軸に沿った方向および前記複数の第二ブロック部の並ぶ方向の双方に直交する方向に沿った長さである。
(【0011】以降は省略されています)

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