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公開番号
2024177278
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2024172076,2023014856
出願日
2024-10-01,2023-02-02
発明の名称
粘着シート
出願人
日東電工株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20241212BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】高温特性を保持しつつ、柔軟性のよい粘着剤層を有し、さらに粘着力を向上し得る粘着シートを提供する。
【解決手段】粘着剤層を有する粘着シートが提供される。粘着剤層は、モノマー成分として2-オクチルアクリレートを含むアクリル系ポリマーを含む。また、アクリル系ポリマーのモノマー成分は、2-オクチルアクリレートとは異なる他のアルキル(メタ)アクリレートを0重量%よりも多く20重量%以下含む。粘着剤層は粘着付与剤をさらに含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
モノマー成分として2-オクチルアクリレートを含むアクリル系ポリマーを含む粘着剤層を有し、
前記アクリル系ポリマーのモノマー成分は、2-オクチルアクリレートとは異なる他のアルキル(メタ)アクリレートを0重量%よりも多く20重量%以下含み、
前記粘着剤層は粘着付与剤をさらに含む、粘着シート。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記他のアルキル(メタ)アクリレートは、式:
CH
2
=C(R
1
)COOR
2
(上式中、R
1
は水素原子またはメチル基であり、R
2
は炭素原子数1~6の鎖状アルキル基である。);
で表わされるアルキル(メタ)アクリレートを含む、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項3】
前記他のアルキル(メタ)アクリレートは、直鎖アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを含む、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項4】
前記粘着付与剤は、ロジン系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂およびアクリル系オリゴマーから選択される少なくとも1種を含む、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項5】
前記粘着付与剤は、軟化点が100℃以上である粘着付与樹脂を含む、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項6】
前記粘着剤層を形成するための粘着剤組成物は架橋剤を含む、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項7】
前記アクリル系ポリマーの重量平均分子量は40万以上である、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項8】
ステンレス鋼板に対する180度剥離強度が10N/20mm以上である、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項9】
電子機器において部材の固定に用いられる、請求項1または2に記載の粘着シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は、室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により被着体に接着する性質を有する。かかる性質を活かして、粘着剤は、スマートフォン等の携帯電子機器や家電製品から自動車、OA機器等の各種産業分野において、典型的には粘着剤層を含む粘着シートの形態で、部品の接合や表面保護等の目的で広く利用されている。粘着シートに関する技術文献としては、例えば、特許文献1~2が挙げられる。特許文献1~2には、2-オクチルアクリレートをモノマー成分として用いて重合されたアクリル系ポリマーを含む粘着剤が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5457186号公報
国際公開第2022/034247号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2-オクタノールを用いて合成される2-オクチルアクリレートは、バイオマス由来材料から得ることができるため、化石資源系材料への依存抑制が可能な粘着剤材料として使用が検討されている。例えば、特許文献1では、2-オクチルアクリレート95重量%およびアクリル酸5重量%のモノマー成分から合成されたアクリル系ポリマーにより形成した粘着剤について、粘着特性(剥離接着力およびせん断強度)や熱安定性の評価が実施されている。しかし、特許文献1で提案されているような、2-オクチルアクリレートを主体とするポリマー(2-オクチルアクリレート系ポリマー)から構成された粘着剤は、ガラス転移温度が比較的高く、柔軟性が低くなる傾向がある。そのような粘着剤では、その柔軟性の低さのため高い粘着力を得ることが難しく、例えば、粗面に対する粘着力が不足することが、本発明者らの検討の結果明らかになった。
【0005】
また、特許文献2では、2-オクチルアクリレート650gを含み、さらにイソブチルアクリレート220gおよびメチルアクリレート100gを含むモノマー成分の共重合体を含む粘着剤について、タック、せん断強度および粘着力の評価が実施されている。しかし、特許文献2で提案されているような、2-オクチルアクリレートの共重合が制限されているポリマーでは、2-オクチルアクリレートに基づく特性が低下しがちである。具体的には、特許文献2に記載されるようなモノマー組成では、高温特性(例えば高温粘着力等)が低下してしまう。
【0006】
本発明者らは、2-オクチルアクリレート系ポリマー含有の効果を享受しつつ粘着剤の柔軟性を向上させることについて鋭意検討を進めた結果、2-オクチルアクリレートの使用に基づく特性を保持しつつ、良好な柔軟性を有する粘着剤の作出に成功し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、2-オクチルアクリレートを用いて合成されたアクリル系ポリマーを含む粘着剤の改良に関するものであり、2-オクチルアクリレートが共重合されたアクリル系ポリマーを含んで高温特性を保持しつつ、柔軟性のよい粘着剤層を有し、さらに粘着力を向上し得る粘着シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この明細書によると、粘着剤層を有する粘着シートが提供される。上記粘着剤層は、モノマー成分として2-オクチルアクリレートを含むアクリル系ポリマーを含む。また、上記アクリル系ポリマーのモノマー成分は、2-オクチルアクリレートとは異なる他のアルキル(メタ)アクリレートを0重量%よりも多く20重量%以下含む。上記粘着剤層は粘着付与剤をさらに含む。上記構成によると、2-オクチルアクリレートを用いて合成されたアクリル系ポリマーを含む粘着剤の柔軟性が改善される。その理由の一つとして、特に限定して解釈されるものではないが、アクリル系ポリマーに、2-オクチルアクリレートとは異なる他のアルキル(メタ)アクリレートを共重合することで、アクリル系ポリマーの側鎖結晶性が低下し、粘着剤のガラス転移温度が低くなることが考えられる。また、上記他のアルキル(メタ)アクリレートの共重合割合が20重量%以下に制限されているので、2-オクチルアクリレートを十分量共重合することができ、得られる粘着剤は、高温特性を保持することができる。さらに、上記粘着剤は、粘着付与剤を含んでおり、これによって、粘着力を高めることができる。要するに、上記構成の粘着剤によると、高温特性を保持しつつ、良好な柔軟性を有することができ、さらに粘着力を向上させることができる。
【0008】
いくつかの好ましい態様において、上記他のアルキル(メタ)アクリレートは、式:
CH
2
=C(R
1
)COOR
2
(上式中、R
1
は水素原子またはメチル基であり、R
2
は炭素原子数1~6の鎖状アルキル基である。);で表わされるアルキル(メタ)アクリレートを含む。上記の化学構造を有するアルキル(メタ)アクリレートを共重合することにより、粘着剤の柔軟性をよりよく向上させることができる。
【0009】
いくつかの態様において、上記他のアルキル(メタ)アクリレートは、直鎖アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを含む。他のアルキル(メタ)アクリレートとして、直鎖アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを使用することにより、良好な柔軟性を有する粘着剤が得られやすい。
【0010】
いくつかの態様において、上記粘着付与剤は、ロジン系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂およびアクリル系オリゴマーから選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。上記種類の粘着付与剤を用いることにより、粘着力や高温粘着力、粗面接着性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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